Sign up for free

This page is intended for users in Japan(English). Go to the page for users in United States.

仕事について ~社会的価値と自分への投資~

以前コンビニでアルバイトをしていたことがあった。

その時は夜勤で入っていたため、基本的に夜10時から朝8時くらいまでの仕事であった。マネージャーと二人で分担して店を回した。


AIでコンビニ店員の仕事はなくならない」などと言われていたのを見たのは二年くらい前だろうか、確かにコンビニ店員の仕事はジェネラルで、ホットケースの管理(当時はFFと呼んでいた、何の略だろう)、品出し、消費期限/賞味期限のチェック、検品、洗い物(フライヤーやホットショーケースなどを洗う、これが僕のメインの仕事だった)など、あらゆる仕事を行う。そのうえ、何をしている最中でも客が来ればレジ打ちをしなければならない。夜の店から出てきた男性がボーイらしき人に連れられて来店し、店のATM前で怒鳴り散らされていたこともあった。ベロベロに酔っぱらった男性が店の中で眠りだしたため警察に通報したこともあったし、酔っ払いに栄養ドリンクを破壊されたこともあった。


とはいえ基本はルーティーンワークである。慣れてこれば大抵のことは手癖でこなせるようになるもので、コンビニで働きだしてから僕は頭と体を別々に動かせるようになった

そのころ僕は言語哲学や形式言語などに興味があったので、もっぱら仕事中はそのことを考えるようになった。哲学や数学のようなものは細切れの時間があっても仕方なく、際限なく考えを広げられる環境でなければなかなか進められない。作曲やデザイン、コピーライティングなどのクリエイティブな活動もそうである。幸い夜勤は地獄のように長い間立ちっぱなしで、人とのコミュニケーションも少ないので、思考することに集中できた。


肉体的にはコンビニ店員として仕事を全うできていたし、店員として求められることはそれで充分であった。つまるところあの時間は、社会的価値を生み出すことと同時に、自分に時間を投資できているという素晴らしい状況であった。


それ以降も縁に恵まれて様々な仕事をさせていただいたが、仕事に対する自分のスタンスは変わらない。

それが「社会的に価値ある成果を出せて、自分への投資になる」時間であるかどうか。

コンビニは例外的に脳と体を分離させるというアプローチであったが、その他の仕事は業務内容的に自分の成長につながるものを選んでいる。よって、ただ単に自分が得意なことは仕事にはしない。投資にならないからである。得意なことをするのであれば、その中に個人的に別のチャレンジを含んでいるものでなければならない。隣接するやったことないことであったり、持っているスキルの研鑽や組み合わせなど。


そんなスタンスでも幸い仕事は尽きない。本当にありがたい限りである。

1 Likes
1 Likes