評価されない悔しさから始まった。資格で見つけた自分らしい成長の道
太刀打ちできなかった自分を、受け入れるために
僕の経験はこんな感じでした。
- 多少勉強して未経験からエンジニア転職
- 「ロースキルすぎる」ために、エンジニアとしての仕事にアサインされず
- やっと開発経験を積めたものの、「適正なし」との判断
- →その後、いろいろあって休職…。
休職してつらかったのは(今もつらいけど)、
「自分自身への信頼を失った」
ことでした。
今はできなくても、がんばれば、努力すれば、成長すれば。
明日は、未来は、ましになっているはず。
そんな根拠のない楽観さ、自信。自分の足元が崩れ落ちたような感じがしました。
だから僕は、資格を取ることで、 - 評価を回復したい
- 自分の力を証明したい
てこともあるけれど - 自分を回復するための手段
でもありました。
2. 2年間で4つの挑戦
- 1つ目の資格:基本情報技術者試験
エンジニアの登竜門的な資格です。これをもう一度勉強しなおして、2023年6月に受験して、落ちました。
アルゴリズムが苦手で…。どうしても克服できませんでした。
ただ、「苦手だ」ということだけは分かったので、そこを重点的に克服するように勉強方法を変えて、2023年12月に合格しました。 - 2つ目:2024年8月に、Oracle Bronzeに合格しました。
バックエンドに触れることが多いため、キーワードや内容が分かりやすく、はじめて勉強していて楽しいと感じた分野でした(仕事に直結しそうと感じたため)。
ギリギリの点数でしたが、なんとか合格できて、ほっと胸をなでおろしました。 - 3つ目:2025年4月に、応用情報技術者試験に合格しました。
試験勉強自体は、基本情報に合格した後からすぐに始めていたのですが…育児や自分のメンタル不調など、いろいろあり、本腰を入れて学習が進まず。
結果的に、1.5年ぐらいかかりました。その間、2024年に2回受験しました。春は午前で不合格。秋は午前合格したものの、午後で不合格でした。
ただ、最終的に「自分の勉強のやりかたを変える」方法を身に着けることができたので、その点でも取得してよかったと感じています。 - 4つ目:2025年8月に、Oracle Silver SQLに合格しました。
この資格も、2025年2月に受験して、一度落ちています…。
敗因は勉強不足ではなく、教材の選定ミス。合格体験記などを読みあさり、勉強方法を変えたことが功を奏しました。
3. 工夫した学び方
- PingTや黒本をどう活用したか
→Silver SQLについては、1回目時点では黒本をやりこみましたが、ダメでした。
2回目では、ひたすらPingTをやり、苦手分野はコンボになるまで回数を重ねました。
本番では「思ったより難しい問題でないなぁ」と感じ、受験中に合格の手ごたえを感じました。得点割合が、それでも自分で思ったよりも低くて、合格したものの悔しさもありました。 - 通勤時間や家事の合間の勉強時間の工夫
応用情報の午後試験は、いろいろ工夫をしました。過去問をバラバラにして持ち歩いたり、印刷して、通勤時間で読み返したり。
自分の感覚としては、以下の手ごたえを得ました。
・初見の問題は文章を読み、理解することに時間がかかる(15~20分)
・朝読んだ問題も、仕事終わりにさっと読んでも覚えているもの
・単語を覚えるだけの問題と、問題を理解しなければ解けない問題を分ける
→単語を覚えるだけの問題は、単語帳を作り暗記。ここはだけど基本得点源としてあてにしない(自分が勉強した感覚では、一度でた単語は二度でないから)
問題を理解する必要がある問題は、「文章のどこに書いてあるか」を探す練習。
→反復。
→反復すると、自分の中で二択ができて、「正解しそうだけど、得点率が伸びない」時期がでる。
メモ帳やNotionで、過去問の解いた日をメモに残す。
3日後、一週間後に再度解きなおす。
午後問題でどこの分野も自信が持てなかったため、「存在している過去問を全部解く(自分の決めた分野で)」ことを目標にしました。
勉強分野は以下。
DB、プロマネ、システムアーキテクト、組込、システム開発、システム監査。
本番は、DB、プロマネ、システムアーキテクト、組込を取りました。
4. 得られたもの(資格以上の価値)
- 「知識」よりも「学び続ける習慣」
…というと、少し陳腐かもしれませんが。
知識や学習する上で、自分の苦手パターンを知れたのはよかったです。(学生時期に、受験勉強で知るかもしれませんが)
自分の場合、
・とにかく暗記が苦手
→有効な打開策なし。もう、ゲームと思い、1日の中で何回目にすることができるか、のようにして工夫した。
ということがありました。 - 「評価されない悔しさ」を「積み上げる力」に変えられたと思っています。
- 自信を持てたことで、次は「社会で信頼される働き方」へつなげたい
5. これから
- 今後は、データベーススペシャリストを勉強しています。
また、クラウド方面にも拡張するために、AWSへの勉強や、統計などを勉強する予定です。 - 資格だけでなく「分析力・言葉で伝える力」を組み合わせて価値を出したい
- 「同じように悩む人に“学びの方法”を届けたい」とも思っています。
6. 締め(Wantedlyらしさ)
自分は「ものすごく優秀なエンジニア」ではないです。
でも少しだけ、「勉強を継続できた人」ではあったと、思います。
そんな同じような方向を向く人たちと、一緒に働きたいです。
そして目の前のことを続けて、積み重ねることで、より大きなことを動かす。
もしこの記事を読んで、“一緒に学び続けたい”と思った方がいたら、ぜひ話しましょう