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日本のものづくりに輝きを取り戻したい。設計データの一元化で製造業をアップデートするThingsのビジョン

Engineering
Mid-career

on 2022-03-25

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日本のものづくりに輝きを取り戻したい。設計データの一元化で製造業をアップデートするThingsのビジョン

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Atsuya Suzuki

三菱商事にてドバイおよびトルクメニスタン向けインフラEPC案件に従事。bento.jpのCOOを経て、AlphaTheta株式会社にてDX推進マネージャーを務める。その後FOVEのCOOとして事業開発と資金調達を担当した後、2021年9月に株式会社Thingsを創業。

株式会社Things's members

三菱商事にてドバイおよびトルクメニスタン向けインフラEPC案件に従事。bento.jpのCOOを経て、AlphaTheta株式会社にてDX推進マネージャーを務める。その後FOVEのCOOとして事業開発と資金調達を担当した後、2021年9月に株式会社Thingsを創業。

What we do

かつては日本経済を牽引していた製造業。その統率のとれた組織形態は海外からも称賛され、多くの企業に採用されていました。しかし、それも昔の話。モノからコトの時代へ変遷する過程でメーカーの競争力の源泉は品質からマーケティングへと移り、さらにデジタル化の深刻な遅れによって日本の製造業は世界での競争力を失う危機に直面しています。

そんな製造業を再び世界で輝かせるために私たちが開発しているのが、ハードウェア開発プラットフォーム「PRISM」。これまでサイロ化されたデータベースや俗人的な管理で分散していた設計データをクラウドで一元化し、製造業界のDXを推進しています。

今回は代表取締役の鈴木敦也とリードエンジニアの糸川和宏へのインタビューを通し、日本の製造業が抱える課題とThingsが描くビジョンについてお届けします。

What we do

かつては日本経済を牽引していた製造業。その統率のとれた組織形態は海外からも称賛され、多くの企業に採用されていました。しかし、それも昔の話。モノからコトの時代へ変遷する過程でメーカーの競争力の源泉は品質からマーケティングへと移り、さらにデジタル化の深刻な遅れによって日本の製造業は世界での競争力を失う危機に直面しています。

そんな製造業を再び世界で輝かせるために私たちが開発しているのが、ハードウェア開発プラットフォーム「PRISM」。これまでサイロ化されたデータベースや俗人的な管理で分散していた設計データをクラウドで一元化し、製造業界のDXを推進しています。

今回は代表取締役の鈴木敦也とリードエンジニアの糸川和宏へのインタビューを通し、日本の製造業が抱える課題とThingsが描くビジョンについてお届けします。

Why we do

「技術者をビジネスの力で支えたい」起業の背景にあった想い

── まずは鈴木さんが製造業、ものづくりの世界に携わるようになったきっかけから聞かせて下さい。

how 鈴木 高校の頃音楽好きだった私は、将来はスピーカーを作る仕事に就きたいと思っていました。そのことを当時の物理の先生に相談した所機械工学科を勧められ、言われるがままに大学で機械工学を専攻することに。

しかし、大学の時に転機が訪れました。学んでいくうちに宇宙開発に興味を持つのですが、アポロ計画以降人類は月に降り立っていない。既に技術があるにも関わらずそれが実現しない理由は、政治や経済的な動機が無いからだと知りました。その事に気付いてからはビジネスを理解することで、優れた技術を社会実装したいと思うように。そしてビジネスが広範囲に学べ、かつ宇宙開発もやっていた三菱商事を進路に選びました。

── 社会人になってからは、どのようなキャリアを歩んできたのでしょうか。

how 鈴木 ところが、希望していた宇宙事業の部署はその年の配属計画が無い事を内定後に知らされました。「ロケットも電車も同じ輸送機器だから」という事で、最初は鉄道EPCを行う部署に配属されることに。以後は同社内で化学プラントを扱い、転職後はAlphaTheta(旧Pioneer DJ)でDJ機材、FOVEでVRヘッドセットと大小さまざまなハードウェアと戯れながら主に経営や事業開発のキャリアを歩んできました。一貫して行ってきたのは、技術をビジネス面でサポートする事です。

profile

── 起業を考えたきっかけを教えて下さい。

how 鈴木 学生の頃にベンチャー企業でインターンした経験があり、その時から漠然と起業を考えていました。一方でいざ起業となると、その時々で携わっていた仕事もやりがいがあり、踏み出すタイミングを完全に逸していました。

ところがコロナ禍をきっかけに製造業が大きく変わる兆しがありました。製造業は現場主義が強く、設計者などのデスクワーカーもクラウドを活用した遠隔の業務推進には抵抗感を持っていました。しかしコロナ禍で半強制的にリモートワークに移行せざるを得ない状況になったことで、今まで反クラウド活用派だった方が「意外とできた」と意見を変えるのを目の当たりにしました。

また製造業は他の業界に比べて、デジタル化が5~10年遅れていると言われています。国内でホリゾンタルSaaSが勃興したのが約10年前。元々遅すぎる位がちょうど良いと考えていたので、良い頃合いだと思い起業を決意しました。

── 製造業ドメインで起業すると決めてから、どのようにビジネスアイディアを考えていったのですか?

how 鈴木 最初は30個ほどビジネスアイディアを出して、点数付けをしながら案を絞り込みました。その中で一番原体験が強かったのが今の案です。

製造業では「技術部門と非技術部門の間に大きな川が流れている」と揶揄されます。私自身、メーカーでDX推進を担当する事になり様々な企画を技術部門に持ち込みましたが、イマイチ伝わらない。これには自分の力不足もありますが、根本的には同じ景色を共有できていない事が原因だと考えました。

セールス・マーケティング領域ではSalesforceの様なツールがあり、一つの顧客基盤を様々な角度で分析しながら業務を進めます。自社と顧客の接点が一つのクラウド基盤に集約される事で実現できる仕組みです。これと同様に、ものづくりにおけるSingle source of truthを実現すれば異なる部門間のコミュニケーションがガラリと変わると考えたのです。

そのような発想で生まれたのが、設計データをクラウドで一元管理する「PRISM」です。 設計データはものづくりにおけるDNAとも呼ばれ、後工程全てで利用される重要なデータです。製品を構成する部品やアセンブリをキーにして、異なる部門の担当者が情報を付加できるインターフェースを提供することで情報を一元管理するイメージです。

これまで放置されてきた製造業の課題にSaaSで切り込む

── アイディアの背景にある、製造業の課題について教えて下さい。

how 鈴木 製造業の特徴的な課題はサプライチェーンが地域・製造品目・職能などで細かく断片化されている事です。コロナ禍で工場閉鎖や半導体不足などの事態が相次ぎましたが、この現象は断片化された製造業のサプライチェーンの脆弱性を露呈させたものです。またこの断片化は企業間の問題だけではなく、社内にも起きています。部門固有のソフトウェアやデータベースが何個も独立した状態で存在し、互いにデータを交換する仕組みが弱いため、パッチワーク的にエクセルやメールなどの手段で日々の情報伝達を補完しています。これらの背景から製造業はアジリティが低く、イレギュラーに対して脆弱な側面を持っています。

一方で変化の兆しもあります。コロナ前後で製造業のクラウド利用率は144%増えたというデータがあり、これは全産業でトップです。危機と機会がいっぺんに訪れた今こそ製造業が大きく変わる瞬間だと思っています。

profile

── 技術部門と非技術部門の連携がうまくとれない課題は以前からあったと思いますが、なぜこれまで解決されなかったのでしょうか。

how 鈴木 一言で言うと、技術的負債が大きすぎるからです。これまでカスタム開発を重ねてきたシステムのソースコードは、異なるベンダー間で断片的に存在しています。システムをつなげて自動化したい、と担当者が声を上げたとしても、実現にはベンダー数社のリソース確保と詳細な要件定義という難易度の高いプロジェクトが立ちはだかり、大抵の開発は採算が合わないため見送りになります。

そのため、部署を跨いだデータ連携の重要性には気付いていたとしても、なかなか手を出せなかった企業が多いのではないでしょうか。

── PRISMが普及することで、製造業がどう変わるのか聞かせて下さい。

how 鈴木 私たちは「モノのデータを民主化する」をミッションに掲げています。設計データを始めとするものづくりのデータが開かれる事で、性善説による効率的な世界が訪れると信じています。

例えば、ある完成品メーカーの部品の所要量が事前に把握できていれば、サプライヤーは部材の調達を事前に準備できるため、納期やコストを最適化できます。また部品の生産中止情報を、設計担当が設計開始前にキャッチしていれば、最初から代替部品で設計をすることができます。発注元が請負メーカーの製作状況を確認するのも、互いのデータが同期されていれば一瞬で済みます。こうした「多数の、離れた相手と行うにはメールや電話だと限界がある」コミュニケーションを「PRISM」がサポートすることで、サプライチェーン全体がなめらかになります。

How we do

3人目のメンバーとして経営に携われる。今ジョインする面白さ

── 開発の様子についても聞いていきたいと思います。まずは共同創業者でリードエンジニアの糸川さんの経歴を聞かせて下さい。

how 糸川 私は新卒で検索プラットフォームを提供している会社にソフトウェアエンジニアとして入社しました。エンジニア組織の責任者の1人として20名ほどの組織のマネジメントを経験した後は、経営企画として事業企画も経験しました。製造業に興味を持ったのはこの頃です。

経営企画として様々な業界を調べている時に、製造業に大きな課題があることを知りました。国の産業の重要なポジションを占めているにも関わらず、人材不足、デジタル化の遅れ、技能継承がうまくいっていないといった深刻な課題があり、それらの解決にソフトウェアの力で何らか貢献できればと思いました。

── 前職でも経営に携わっている中で、なぜ鈴木さんと起業しようと思ったのですか。

how 糸川 もともと自分で、あるいは誰かビジネスサイドの人と一緒に会社を立ち上げたいという想いを持っていて、縁があって鈴木と話す機会がありました。様々な課題がある製造業において、ものづくりの過程で生まれるデータを幅広く蓄積し、欲しい情報にすぐにアクセスできる状態をつくることが先ず必要ではないかと感じていた私にとって、鈴木が描いていたビジョンはとてもマッチしていました。

加えて、お互いのタイミングや相性的な面でもマッチすると考え、一緒にやりたいと思いました。

profile

── 今の開発状況について聞かせて下さい。

how 糸川 今はMVPの開発をしていて、同時にプロトタイプを顧客に使ってもらいながらフィードバックを集めているところです。私たちのサービスは、画面のイメージさえ見せれば使いやすいかどうかフィードバックしてもらえるので、サービスを作り込む前の検証を丁寧に行っています。

フィードバックを反映してMVPを作り、それを元にまた検証していく。しばらくはその繰り返しになると思います。

── 製造業向けのプロダクトならではの難しさはありますか?

how 糸川 汎用性とカスタマイズ性のバランスを見極めることです。我々はSaaSを開発していますが、製造業は会社によって作るものが違えばワークフローも異なりますし、それぞれ会社の強みと表裏一体の「個性」を持っています。また、いきなりワークフローを変えられるものでもありません。そのため、様々な会社に対応できるようカスタマイズ性を持たせる必要があるのですが、自由度が高すぎても逆に使いにくいですし、プロダクト開発や運用・保守コストも余計に上がってしまいます。

そのため、業界や顧客に対する理解をベースとして「本当に必要なカスタマイズ性は何か」の見極めが必要になります。また、必要なカスタマイズ性を実現しつつもシステムの保守・運用コストへの影響を最小化するための技術力が求められます。

簡単なことではありませんが、それがPdMやエンジニアの腕の見せどころであり面白さでもあります。

As a new team member

── 現在は積極的にエンジニアを採用していますが、今Thingsにジョインする面白さがあれば教えて下さい。

how 糸川 開発だけでなく、ビジネスにも幅広く関われることですね。ユーザーインタビューに参加することで一次情報に触れ、どういう機能を作るべきなのか、仕様はどうすべきかなどをビジネスサイドと一緒に考え議論し、チーム一体となってプロダクトを作り上げていっていることが面白いと感じています。また、創業間もないフェーズで一人一人の貢献が事業に与えるインパクトが大きい点も魅力ではないでしょうか。

profile

── どんな人ならThingsにマッチすると思いますか。

how 糸川 大きな課題に挑戦したい人です。製造業は日本の一大産業であり、そこに眠る課題に対するソフトウェア技術の活用余地は非常に大きいです。

私自身そうだったのですが、ある程度エンジニアとしての経験を積んで「これまで培った技術を通じて何か大きな課題の解決に貢献したいな」と思っているような方であれば確かなやりがいを感じられる環境だと思います。

profile

── 最後に、Thingsに興味を持った方にメッセージをお願いします。

how 鈴木 かつて日本の製造業は「あうんの呼吸」でものづくりに関わる全ての人がチームワークを発揮していました。それにより、日本はものづくり大国になったのです。

しかし、IT技術の発展と共に情報量が急増して分業化が進み、さらに生産拠点もグローバル化したことで人間の能力で「あうんの呼吸」を維持するのは難しくなりました。もし私たちのビジョンが実現し、クラウドでリアルタイムに情報共有ができるようになれば製造業にとって「あうんの呼吸2.0」の時代が訪れます。他ならぬ日本だからこそ世界に発信できるビジョンだと考えています。

そんな世界を実現し、自分自身も良いハードウェアに囲まれながら生活したいという方は、ぜひ一度話を聞きに来てみて下さい。

【ソフトウェアエンジニア】

ー 必須スキル・経験

◼︎ 実務におけるフロントエンド実装

◼︎ 実務におけるRDBを用いたバックエンド実装

ー 歓迎スキル・経験

◼︎ TypeScriptによる実装経験

◼︎ Reactによる実装経験

◼︎ AWSの利用経験

◼︎ エンジニアの組織づくりに携わった経験

ー こんな方と一緒に働きたい

◼︎ Thingsの事業ドメインに興味を持てる方

◼︎ プロダクト価値の向上のためにエンジニア視点で考えることができる方

◼︎ 不確実性の高い事業フェーズであっても前向きに粘り強く挑戦できる方

◼︎ チームワークを尊重できる方

【募集一覧】

https://www.wantedly.com/companies/company_4168133/projects

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