東京大学 松尾豊研究室では、大学のある本郷を起点に、世界に羽ばたく研究者・起業家が集うエコシステムを作る「本郷バレー構想」を掲げています。
松尾研では構想の実現のため、主に下記の4つの活動を軸として、社会への貢献を図っています。
■基礎研究:Deep Learning(特に世界モデル)を軸に基礎研究に従事
■教育:データサイエンスやDeep Learningなどの先端的技術を 習得する機会を学生・社会に広く提供
■共同研究:共同研究を通して、Deep Learningなどの技術の社会実装を進め、事業につながる貢献を行う
■インキュベーション:優良なスタートアップの輩出を通して、社会にインパクトを与える
【基礎研究】
松尾研究室は、Webにある大規模なデータから知識を取り出したりWebの情報を使って知的なシステムを創るWeb Intelligence、高次元なデータから表現を学習することができるDeep Learningの、データ分析とアルゴリズム開発の両面から研究活動を行っています。知能を工学的に再現すること究極的に目指しながら、知能をめぐるさまざまな謎にチャレンジしています。特に現在は、環境の限られた情報から学習によって複雑な世界をモデル化し、予測や想像を実現する「世界モデル」に関する研究に注力しています。
【教育】
データサイエンスや深層学習などの先端的技術を 習得する機会を学生・社会に広く提供できるように展開しています。
■ 「東京大学グローバル消費インテリジェンス寄附講座」
http://gci.t.u-tokyo.ac.jp/
データサイエンティストを養成するため、2014年に開設された寄付講座です。受講生は1000名を超え、データ分析を通して消費者・生活者を理解する能力を養います。
■ 「Deep Learning基礎講座/深層学習 」
http://deeplearning.jp
研究者養成を目的に2015年に開講した、 Deep Learningの基礎的な理論から生成モデル・強化学習までを学びます。 200名が受講する人気講座です。
■ 「DL4US」
https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/dl4us/
2018年にエンジニア養成を目的に開講し、理論より実装を重視したオンライン講座。
第1期〜第3期合わせて700名以上の方にプログラムを提供しました。
【共同研究】
知識を研究室に埋没させず、実社会の成果として結実させる事を目標に、企業と連携した社会実装も挑戦しています。
過去には、リクルートHDやドワンゴ、みずほ銀行との共同研究を行っており、随時各サービスで実装されており、社会実装の良いサイクルを生み出しています。
<<最新の事例>>
■株式会社ティアフォーとの世界最高水準の自動運転AIの開発に向けた共同開発
https://tier4.jp/news/matsuoken/
■社会福祉法人善光会との介護施設向け AI 検知システム構築に関する共同研究
https://www.zenkoukai.jp/japanese/news/8839
■森・濱田松本法律事務所と株式会社イライザとの共同実証研究
「法律業務におけるITやAIの活用に関する研究」
http://www.mhmjapan.com/ja/news/articles/2019/18362.html
■日経新聞との共同プロジェクト「日本初・完全自動のAI決算サマリー」
http://pr.nikkei.com/qreports-ai/
■みずほ銀行・IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンスとの共同研究
「AIによる外国為替取引高度化に関する共同研究」
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP449869_Q7A630C1000000/
【インキュベーション】
研究室メンバーが発起人となっているGunosyやPKSHA Technology等の上場企業を筆頭に、多数のスタートアップへの支援も行っており、最終的には先端技術がもたらす恩恵を世の中により速く届けられるよう努めています。