イノカは水生生物の絶滅を防ぎ「100年先も人と自然が共生する世界をつくる」ことを実現したいと考えています。この世界を実現するために、サイエンスとテクノロジーの力を活用し、環境移送技術の研究開発を行っています。弊社がこの環境問題に立ち向かうべく研究・開発しているコアテクノロジーは「人工生態系」の再現技術です。弊社では人工生態系のことを、「水質(30以上の微量元素の溶存濃度)をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含んだ様々な生物の関係など、多岐に渡るパラメータのバランスを取り、自然に限りなく近い環境を作ること」と定義しています。
また、弊社はこの人工生態系を活用し、以下の3つのプロジェクトに取り組んでいます。
・広める(環境教育)
・活かす(生態系の活用/価値化)
・残す(種の保全)
理想としては、自然と同様の生物多様性が実現された環境が人間によるメンテナンスが不要な状態で、自立・循環し永久的に維持されることをめざしています。
海を切り取り、そのままその環境を陸上に再現する、つまり環境移送をしたいと考えています。
現在、弊社では独自技術のIoE(Internet of Ecosystem)技術を、生態系の再現・管理に活用しています。
アクアリストと呼ばれる、趣味で生態系を構築してきた人間のノウハウと、IoT・AI技術を組み合わせることで、微生物や無脊椎動物を含む様々な生体の管理・育成を行うシステムを構築し、生態系を今までにない高水準で再現し、効率よく管理します。
また、テクノロジーに関しても、IoTを駆使することで0.01度単位での水温のコントロール技術を確立しています。他にも、適切なタイミングで餌を投入できるハードウェアや、生体をリアルタイムで画像で記録できる水上ドローンなど、様々なテクノロジーを活用し、増田の持つ高い飼育技術を再現し、サポートしています。
弊社はサイエンスとテクノロジー、両方の技術を保有する非常にユニークな企業です。