佐川町は、高知県の中西部にある面積の約7割が森林の町で、この豊かな森林を継続的に丁寧な手入れをすることで価値を増加させ、次の世代に引き継いでいく「自伐型林業」に取り組んできました。
近年では、自伐型林業で伐りだした木材等の地域資源とデジタルファブリケーションをかけ合わせて、誰でも自由にできるさかわ流のものづくりに力を入れています。
そこで、大人や子ども、観光客も含めて”つくる”を通してつながり、学び合う、ものづくりの拠点として「さかわ発明ラボ」を運営しています。
■発明ラボの基本事業■
発明ラボの基本事業は二つ。地域住民の皆さんが、主体的にものづくりに挑戦できる場の提供として、週2回の施設開放(機材貸出)と、町内小中学生を対象にしたものづくり教室(放課後発明クラブ)の開講をしています。施設スタッフとして活動する地域おこし協力隊の皆さんには、利用者への技術サポートやものづくり教室の企画実施をはじめ、+α事業を実施していただいています。
・放課後発明クラブ
佐川町内に在学の小・中学生を対象に毎週1回2コース開講しているものづくり体験ワークショップです。紙や木材・段ボールなど様々な素材を用い、一般的な工具のほかレーザーカッターや3Dプリンターをはじめとするデジタル工作機器を活用しています。
ものづくりや交流を通して、自分を見つめ、その中でお互いを認め合い尊重し合える心や柔軟な対応・発想力の育成を目指します。
・施設開放(機材貸出)
デジタル工作機器(レーザーカッター、UVプリンタ、デジタルミシン、カッティングマシン)の貸出と利用のサポートを行っています。会員登録後、機材講習を受ければ町内外問わず子どもから大人まで機材を利用し、ものづくりできる環境が整っています。