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日本マクドナルドのデジタル施策の立役者が、ミツカンで挑むデジタル推進とは

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Mid-career

on 2019-06-24

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日本マクドナルドのデジタル施策の立役者が、ミツカンで挑むデジタル推進とは

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藤川啓司

Eisuke Watanabe

株式会社Mizkan Holdings's members

藤川啓司 キャリア採用担当

What we do

創業216年目を迎えた老舗食品メーカー、ミツカン。 和食に欠かせない調味料である食酢を皮切りに、国内外の食卓に馴染み深い調味料を幅広く開発しています。その歴史は古く、1804年(文化元年)の創業に遡り、酒造りの副産物(酒粕)を酢に造り換えたことから始まります。

以来、ミツカンのあり方は古びることなく、現代においても通用しつづけています。創業以来かわらないこの姿勢をさらに強く体現するため、2018年に「未来ビジョン宣言」を掲げました。これからの10年で、自社ができることを真剣に考え、まとめたこの宣言。『人と社会と地球の健康』『新しいおいしさで変えていく社会』『未来を支えるガバナンス』に向けて、地球環境に貢献し、グローバル化をはかり、新しい食の未来をめざす覚悟を表しています。

私たちはこの宣言を口約束だけでは、終わらせません。実現に向け、今まで切り込めていなかった自社の課題に真っ向から向き合います。まずは、「未来ビジョン宣言」を推進するため「ZENB initiative」の取り組みを開始。この取組みを通じて、新ブランド「ZENB」を立ち上げました。 野菜・豆・穀物・果物などの、普段は捨ててしまっている部分までおいしく食べることができ、栄養を余すところなく摂れる技術を使った新商品。これは、「おいしい」「カラダにいい」のどちらも叶える毎日を目指した食文化の革新です。 そして、生活者起点でのデジタル改革と、生活者のみなさまとの血の通ったコミュニケーションの重点化。食卓から人、社会、そして未来の安全と健康まで、私たちは真剣に考えています。

What we do

創業216年目を迎えた老舗食品メーカー、ミツカン。 和食に欠かせない調味料である食酢を皮切りに、国内外の食卓に馴染み深い調味料を幅広く開発しています。その歴史は古く、1804年(文化元年)の創業に遡り、酒造りの副産物(酒粕)を酢に造り換えたことから始まります。

以来、ミツカンのあり方は古びることなく、現代においても通用しつづけています。創業以来かわらないこの姿勢をさらに強く体現するため、2018年に「未来ビジョン宣言」を掲げました。これからの10年で、自社ができることを真剣に考え、まとめたこの宣言。『人と社会と地球の健康』『新しいおいしさで変えていく社会』『未来を支えるガバナンス』に向けて、地球環境に貢献し、グローバル化をはかり、新しい食の未来をめざす覚悟を表しています。

私たちはこの宣言を口約束だけでは、終わらせません。実現に向け、今まで切り込めていなかった自社の課題に真っ向から向き合います。まずは、「未来ビジョン宣言」を推進するため「ZENB initiative」の取り組みを開始。この取組みを通じて、新ブランド「ZENB」を立ち上げました。 野菜・豆・穀物・果物などの、普段は捨ててしまっている部分までおいしく食べることができ、栄養を余すところなく摂れる技術を使った新商品。これは、「おいしい」「カラダにいい」のどちらも叶える毎日を目指した食文化の革新です。 そして、生活者起点でのデジタル改革と、生活者のみなさまとの血の通ったコミュニケーションの重点化。食卓から人、社会、そして未来の安全と健康まで、私たちは真剣に考えています。

Why we do

「ZENB」に並び、喫緊な企業課題としてあげられたデジタル化の推進。社内外に向けて、従来のミツカンのあり方にテコ入れするための施策です。今まで、ミツカンではSNSをはじめとするデジタル上でのコミュニケーションは十分に行えておらず、部署を跨いだデジタルツールの統合もまた、手が入っていませんでした。しかし、これらは「未来ビジョン宣言」を実行するための、必要要素だと私たちは考えています。そこで、この宣言を機に、外資企業出身の渡邉が招聘されることになりました。

profile
渡邉 英右 株式会社Mizkan Holdings 執行役員
Chief Digital Officer兼 デジタル戦略本部長 兼 プロセストランスフォーメーション部長
1979年、岐阜県生まれ。米国コミュニティカレッジを卒業後、ベンチャーを経てマイクロソフトに入社。2008年までの約5年間でコンテンツ・スペシャリスト、マーケティング・ソリューション・マネージャーなどを務めた。その後、ICS(一橋ビジネススクール)にてMBAを取得すると、米国デジタル企業のMother App社を経て2011年にカタリナマーケティング ジャパンに入社。同じく米国系の日本テラデータでビッグデータ解析に携わった後、日本マクドナルドに転じ、同社のデジタル変革をリード。2018年11月、Mizkan HoldingsのCDOに就任。
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渡邉

はじめまして。あらためて、渡邉です。役職はChief Digital Officer、デジタル戦略本部長、プロセストランスフォーメーション部長を兼任しています。肩書きだけではなにをやっている人なのか想像しづらいと思いますので、簡単に仕事内容を紹介させてください。今回、募集するデジタル戦略本部では大きく2つの課題に取り組みます。ひとつは、社外に向けた施策。私どもは、お客様のことを「生活者」とお呼びしておりますが、生活者の皆様と弊社の間に、対話から生まれる関係性を築こうとしています。今までは、テレビなどのマスメディアを通しての情報が主体でしたが、今現在における世間の情報のあり方はそれだけでは不十分です。ソーシャルメディアを活用し、みなさんの気持ちが自然とミツカンに向かっていくようなコミュニケーション施策を展開する予定です。

前職である日本マクドナルドでは、ユーザー巻き込み型のデジタル施策を複数仕掛けた渡邉。 特に大きな話題を呼んだのは、2016年に実施されたアプリゲーム「Pokemon GO」との協業プロモーションです。全国のマクドナルド販売店が、トレーナー対戦の場となる「ジム」やアイテムを入手できる「ポケストップ」となり、キャンペーン開始日以来、同社の想定を大幅に上回る来店数を記録しました。ゲームの性質上、「歩きスマホ」を一層警戒する社会現象にまで至りましたが、国内単独ローンチパートナーとして選定された同社では、事前に対応マニュアルなどを共有し、大きな混乱までも未然に防いでいます。また、Twitterの積極活用をすることで、企業からの一方的なコミュニケーションだけでなく、双方向でのコミュニケーション推進も形にしています。

How we do

profile
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渡邉

現時点で、ミツカンとしてどういったコミュニケーションをするかというのは、青写真しかありません。僕自身、採用面接の際に「未来ビジョン宣言」に関する動画を視聴して、発売前の「ZENB」商品を味わわせてもらえたところに、ミツカンの本気度を感じて入社しましたから、この熱量が伝わるメッセージを発信しなくてはと意気込んでいます。とはいえ、弊社の難しいところは、主力商品が調味料なので、それそのものを見ても商品を手に取ろうという気持ちにつながりにくいところです。そうなると、デジタル上でのコミュニケーションはレシピを訴求するみたいなことになっていきますが(笑)。そこからもう一歩手前の段階から入り、指名買いされるほどのブランド力向上を目指していきたいですね。そのためにはまず、我々社内の人間自身が変わっていくことからです。実際、今では多くの企業が活用しているTwitterへの関心度さえ高い人員はあまりいませんでした。その理由は、食品メーカーらしい側面でもありますが、コンサバティブな風潮があるからです。

社風の話になりますが、食品を取り扱うからこそ、普段口にするものへのこだわりはもちろん、非常に安全面に厳格で、真面目な人が多い。プロパー社員が多く在籍することも関係するかもしれませんが、自社への思い入れも深くて、仕事で関わった顧客との関係も長く続いています。そうした雰囲気に同化していく新入社員も多いことから、社全体で仲がいいです。有り体な表現かもしれませんが、クラスメートのような距離感とも言えますね。そうした、社内外において平和で、石橋を叩いてわたるような意識をもつメンバーにとって、ともすれば炎上のリスクを孕むSNSをどう運用していくかというと、なにがあってもトータルでいい方向に向かえばいい、というような空気作りと安心感を醸成することから始まると思っています。そのあたりこそが、私の使命ですね。運用を始めてから炎上することもありましたが、それでも、そう言い続けていくうちにメンバーにもSNSへの理解を深めてもらいました。僕の姿勢として、新しいことに着手するとき、リスクを見るよりも、好機に目を向けるやり方で物事を進めていきたいんです。

profile
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渡邉

一方で、社内に向けたデジタルを活用する施策もあります。プロセストランスフォーメーションの重点領域では、デジタルツールを活用し、社内全体の生産性向上を図ります。対象範囲は、製造工場から営業、事務など全職域。メーカーですので、特に生産部門には大きな改革になるでしょう。従来の仕事のフローを見える化し、非効率なプロセスを解消することが目的なので、デジタルやテクノロジーといったものはあくまでも手段のひとつに過ぎません。わかりやすい事例で言えば、生産現場でのチェック体制や在庫の管理など、個々人の頭の中にあった、なんとなくの把握状況をビジネスインテリジェンスツールなどに落としこみ、全体像を把握した上で、生産計画を見直します。

一見するとなんとも地味な仕事にも見えますが、これは向こう10年の日本を見据えた組織変革でもあります。ミツカンはアメリカやヨーロッパ、アジアへと事業を展開していますが、マザーシップのある国内の社会情勢に目を向けると、労働人口はすでに減り始めています。そうした対処法としては、従来の働き方を変えていくことにあります。そうすると、中には生産工場のコストカットといった効率化を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。「未来ビジョン宣言」の実現にも関連しますが、生活者起点とする企業であることに変わりないんです。

誤解するべきではないのは、渡邉の存在がミツカンに関係する生活者や、社内における「黒船」になるわけではないという一点です。彼がこれからテコ入れしようとすることは、決して社内の既存のあり方を否定するものではないのです。

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渡邉

誤解を招かないために声を大にして言いたいのは、生活者にとって安全面に懸念が生まれたり、社内でのリストラを推進したりと言った攻撃的でダイレクトなデジタル推進ではないということです。あくまでも既存の事業を継続しながら、限られた期間のうちに組織を組み替えていくことが重要なんです。それこそが変革の醍醐味とも言えるのかもしれないですね。

もともと部門ごとの軋轢はあまりなく、社員みんなが仲良く、必要に応じて現場と相談して物事を進めやすい社風や環境が整っていますが、私や私のメンバーが手がけることはたくさんの魚が泳いでいるところに、サメではなく、別種の魚が入って溶け込むような感覚で、物事をすこしずつ改善していくことにあるんです。私がまず取り組むべきことは、社内外の方々と仲良くなることですね。今でも、外から来た人間としてなにかを指導する、教えるといったことは考えていません。それって、気持ちが良くないことだと私自身よくわかっていますから。メンバーや社内の方の話をよく聴くことに徹しています。何事も尊重し合うことから始まると思いますから。

かつて籍を置いていたマイクロソフト社では、業務プロセスの改善における国際的な資格「シックスシグマ」を第1号社員として取得した渡邉。社内にプロセス改善のあり方を根付かせるために、ファーストペンギンとして奔走しました。

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渡邉

基本的に、人間は変化を心地よく思わない動物です。今まで、外資企業での熾烈な社内競争や利害関係の中で生き延びてきたこともあるでしょうが、あらためて人を大事にする重要性を感じています。ミツカンでの採用面接でも「社内外の人と仲良くさせてほしい」と重ね重ねお願いしているほどです(笑)。かつて、アメリカに留学した経験から、多様性のあり方といったものに理解があるつもりです。まさか自分がとは思ったのですが、多様性に慣れることができず、留学初期はホームシックになってしまいました。そんな経験もあり、物事に変化を起こそうとしたときに、どのようにみんなが気持ちよく折り合いをつけて、物事を収めようとすればいいのかというのも肌感でわかるような気がします。

As a new team member

profile

これからの10年のために2017年に掲げた、「未来ビジョン宣言」を推進するために、SNSなどを活用した生活者との相互コミュニケーションと、デジタルツールを活用した社内全体の生産性向上を推進していただきます。

ドローンやVRなどといった先進的な技術は、わかりやすい「イノベーティブ」なツールです。 そうした手段は非常にわかりやすいものですが、革新的な道具や思想を導入することが目的にもすり替わりがちなデジタルイノベーティブの諸刃の剣とも言えます。 一方、既存の状況を整理し、必要なものをデジタルの力で解決する「問題解決」は、決してハイテクノロジーを駆使した、華やかなイノベーションではありません。しかし、次世代のために社内外のリソースをあるべき工数で最大限のパフォーマンスへと昇華させることは、革新性の本質に立ち返った事業だとも言い換えることができます。

渡邊を船頭に、いままでの「ミツカン」では仕掛けづらかった、地道ではありますがチャレンジングな施策を打ち出す絶好の機会です。クルーの一員として、未来への10年へ大海原に漕ぎだしてみませんか。

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