もともと外国人労働者の受け入れに強みを持つタカコーの源流は、会社の創業前にございます。現在もグループ内にあるNPO法人「一麦の会」で、タカコーの創業者が南米に古着を送るなどのボランティア活動をしておりました。その延長線で、日本に来た南米の人に仕事を紹介したのが創業のきっかです。そして1992年の創業以来、栃木県小山市を中心に北関東一帯で製造業向けの人材派遣を手掛けてきたタカコー株式会社は、2017年4月、技術者とオフィスワーク系の派遣事業を新たにスタートさせました。
派遣会社は「製造」「IT」「介護」「飲食」などそれぞれ得意な業界を持っております。事業の柱を増やすのは企業としてリスク分散になるが、業界が異なるとクライアントの体質や求められる人材の質が異なり、人材の探し方や獲得の方法も違ってくるなど、他の業界に進出しようにも敷居が高いもの。財務基盤のしっかりしているタカコーでも技術者派遣への進出を狙っていたが、ノウハウがないため踏み出せないでいた。しかし、2016年7月に就任した早坂社長の元、ITエンジニア、オフィスワーク系派遣の営業、採用経験を持つ桑原氏を東京オフィス所長として迎え、技術者派遣への進出を果たしました。
「技術者の派遣先は星の数ほどあります。重要なのは、エンジニアと派遣先のマッチング。入社後に業務がうまくいかないといった事態が起こらないように気を配ります。当社ではご面談でスキルや希望をしっかりヒアリングし、スキルシートの作成を徹底。さらに常駐先の候補となる職場見学を実施し、事前に働く場所の雰囲気も知ってもらいます。そうして常駐先を決めてから、当社の正社員としてご入社となります。派遣会社の中には在籍人数等に強い拘りを持つ会社もございますが、弊社は量よりも質!少数精鋭!を目指します。トラブルが多発する100名~200名よりも、人柄がしっかりして、仕事も真面目に行う10名~20名の方が遥かに尊いです。また基本的に短期の案件は扱わず、安定して働ける常駐先を選びます」(東京オフィス所長・桑原氏)
エンジニア派遣の業界では、現場で働くエンジニアの希望や意見が本社に届かない、職員との考えのギャップや情報共有がされない、あるいは届いたとしても取り上げられないケースも少なくないと言う。「通常の会社組織は現場レベルから経営層までの間に多くの関所・難所があり意見が届きにくい事が多いです。しかし新規事業の立ち上げでスタートした東京オフィスは社長管轄ですので、所長である私の上は社長になります。ですので意見も取り入れやすく決裁のスピードも速いです。その結果、成果も早く形に出てきます」タカコーは現場のエンジニアたちの要望や希望を出来るだけ叶えられる派遣会社にしたいと考えている。
「スキルも状況も人それぞれ、その人に合わせた案件をご案内します。また私のような職員とは就業場所、業務内容は違いますが同じタカコーの正社員です。まだ立ち上げたばかりの事業部で不安に思われるかもしれませんが、1992年に創業してからずっと黒字経営の地方の隠れた優良企業です。弊社の目指す目標、理念に共感して頂き、一緒に基礎固めをしてくれる人財を求めています。就業規則は勿論、退職金制度や福利厚生等も一通り整えました。2019年1月には資本金も8千万円に増資しました。
また2019年8月にはJR蓮田駅近くにITの開発センターを開設します。そこでは国籍問わず要件に該当する方は、開発センター内でPM・PLの管理指導の下、業務を行いながら、業務スキル・日本での就業経験を積ませた上で派遣先で就業して頂くスキームも目指してます。或いはエンジニアとして現場でキャリアアップを目指す道のほかにも、事業を成長させるため、ご本人の希望や適正等によっては、ジョブローテーションで東京オフィスの運営にも参画(職員への転換)も視野に入れております。未だ足りない部分も皆の意見等を聞き入れながら導入します。
また自戒を込めてになりますが、組織において重要なポジション、役職を任され、それを責任と受け止めるか?その立場を権力と捉えるか?は人間性次第です。タカコーでは是非前者の方とご縁がある事を願ってますし、その様な方を大切に育て頑張れる環境作りをしていきます」(桑原氏)