事業承継して2代目の37歳、池村海仁と申します。
私は父が育てたパイナップルは世界一美味い!これは将来継ぐなら、父の苦手な分野を学んで昇華させようという想いから、「営業・ITスキル・マネジメント」を学べる渋谷のITベンチャー企業で6年勤め、家業であるこの会社に戻り、33歳の時に会社を事業承継しました。
先代はパイナップルの美味しさで地域を元気にしたい!という想いで、完熟パイナップルに取り組み、中でもピーチパインという品種に出会い、心底愛し、本人が名付け親として、誠実に取り組んできました。が私が会社を継いで半年後に還らぬ人となりました。
私はその魂と技術を受け継ぎ、fruits full island life ~フルーツに関わる人々と満ち足りて豊かに島を活性化する~をパーパスに取り組んでいます。ピーチパインという品種は小ぶりで小さく、桃の香りがアロマのように香り、完熟しているので芯まで食べれるのが特徴です。
アララガマ農園ではピーチパインを中心にスナックパイン、ハワイ種、ゴールドバレル、そしてマンゴーの栽培をしています。農業はJAや市場出荷が90%といわれる業界ですが、私の父親の代から、2年かけて手塩に育てたパイナップルは自分で販売して、お客様から美味しいの声は直接聞きたいという理由から、弊社では37年間すべてのフルーツを直接販売してきました。そんな取り組みを続けてきたので、地域の先輩の農家のさん方も、俺のパインも買ってくれという流れで、買取も始め、今では、栽培→検品→発送→営業→加工まで一気通貫で手がける事で、一流のシェフや量販店様から、品質をご評価頂けるようになりました。
ここは、お客様の「パイナップルの概念が変わった」と圧倒的な感動を幼少期から見てきたからこそ、事業承継の3年間は大変だったけど、なんとかこうして自分とお客様を信じてきて良かったなと感謝しています。
そして会社としては第2ステージへ向かいたい。
世界自然遺産の島、西表島はこれ以上の農地は増やせません。
今、弊社ではインドネシアスタッフが8名、大活躍しています。みんなとは空気感が合うんです。
あっ僕のルーツはここから八重山諸島に渡ってきたんだなって直感が働きました。
そんなみんなは特定技能として採用しています。家族の話や境遇を聞くと、とても苦労しています。
ただ最大5年間就労すると帰国してしまいます。みんな可愛いので必死に考えました。何か還せないかな?
インドネシアは世界で2番目のバニラビーンズの産地です。実は西表島は日本でも珍しく、年間平均気温が26度と似ています。僕が考えたのは西表島とインドネシアでバニラビーンズの栽培を促進し、販売まで手がけられないか?ということです。今日本のマーケットはシュリンクしてて、逆にインドネシアは平均年齢が20代で発展途上国です。バニラや農業で国を豊かにする。そんな事がみんなで取り組めないか?お役に立てないか?を挑戦していきたいと考えています。
もちろん、パイナップルとマンゴーは主幹産業なので、更に昇華させていき世界一美味しいパイナップルで感動を提供していきます。
もう少し、お客様にも大自然西表島も知ってもらいたくて、アララガマファン倶楽部を設立したいです。アララガマとは方言で、不屈の精神、逆境をはねのける意志、挑戦し開拓する魂を意味します。
既存のお客様を中心に、西表島旅行をプレゼントして、草抜きを体験してもらったり、滝へご案内したり、挑戦を楽しめる仲間を増やしていきたいなと考えています。