株式会社イーナはWebマーケティング、Webサイト制作、Eコマース事業を手がける会社だ。社名の由来はもちろん「あったらいいな」。「あったらいいな」と思うものをカタチにする会社として2007年に創業し、「いいな」がどんどん広がって、同社の事業領域も拡大してきた。当初はWebサイト制作から始まり、その後はリスティング広告をはじめとするWebマーケティングサービスに発展。そしてそのノウハウを用いて自ら実践してはどうかという発想で生まれたのが、同社のEコマース事業である家具通販サイト『家具350』だ。
コネも全くない中で、ゼロから立ち上げたのが「年収350万円世代の皆さんを応援する」というコンセプトで展開するリーズナブルな家具販売サイト。ここで様々な施策を実行し、成功を収めると、今度はそのノウハウをWebマーケティング事業に再び還元する。こうして「実践成果主義コンサルティング」、つまりイーナ自身が実践して成果が出たサービスを提供するという同社のサービスのスタイルが誕生した。
現在同社は、大阪と東京に事務所を構え、メンバーはアルバイトも含めて25名の体制にまでなった。事業の比率としては、Webマーケティング・制作・運用とEコマース事業がおよそ半々。今後もどちらかに振れることはなく、同じ比重をかけて伸ばしていく考えだ。「実践成果主義コンサルティング」のスタイルを、名実ともに貫いていくということだろう。
その「実践」の場である自社のEコマース事業は、『家具350』に加えて『インテリアショップii-na』を運営。販売する商品の選定・買い付けやOEM商品の開発・生産管理・在庫管理といったリアルなモノの取り扱いから、商品の撮影やWebページの制作・運用、お客様からの問い合わせに電話やメールで対応するカスタマーサービスまで、一貫して自社のスタッフで行っている。同社のWebマーケティングのノウハウがいかんなく発揮され、『家具350』は2012年春には、Eストアー社主催のネットショップ大賞(インテリア・家具・収納部門1位)を受賞。今や月商1億3000万円を突破するほどの急成長を実現している。
WebマーケティングのPDCAを指南するだけではなく、リアル家具屋の面を併せ持つイーナ。そうした力が複合的な強みとなり、成長への歩みを続ける。その独特なノウハウや実践の経験を、講演会などで披露することも多い。