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これまで機械修理などをお願いしていた業者さんの見積もりが想像より高かったため、インターネットで検索し茂呂製作所にご連絡いただいたというお客様のご依頼です。
■お問い合わせ内容
・製麺機で長さ方向に麺が切断できず、切断できても長さが不安定になっている。
・機械のメーカーに電話をかけたが「現在使われていない」と言われ、情報も資料も何もない
・「材料は既に錬ってしまった状態で、早くしないと素材がダメになってしまうので急ぎたい」とのこと
■調査
メンテナンスカーで急行し、まずは調査から始めました。
茂呂製作所はこれまでも多くの製麺機を修理した経験があります。
その経験と実績による見立てでは、麺を切るシャフトおよび刃物のあるべきガタが汚れで埋まってしまい、刃物が麺に当たらないように思えました。
念のため確認したところ、やはり刃物のシャフトが緩衝する位置で固まっていました。
また、刃物の取り付けが曲がっており、刃物の辺りが均一になっていた事がわかりました。
■施工
機構部の清掃作業と、刃物が楕円シャフトへ均一に当たるように調整しました。
その結果、長さが均等に切断できるように復旧できました。
またお客様には、このような状況(異音や異臭の発生、麺に変な傷がつく)が発生したら内部までしっかり清掃することをお勧めして、同時に刃物調整を指導させていただきました。
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今回の内容は多くの製麺機修理を対応した経験が活きました。
構造/機構を理解していることで、見るだけで原因がほぼ特定でき、素早くその原因を取り除くことも可能です。
お客様によると、これまで機械修理をお願いしていた業者さんはこの機械のことに詳しくなかったらしく、構造/機構を勘違いして、シャフトが楕円になってしまったことを問題視されシャフトの再製作を予想したために高価な見積になってしまったと推測できました。