株式会社ハイスピリット

【HIGH SPIRIT / NNの拠点となるオフィス】 関わる全ての人を受け入れる外向性をもつスペースを目指し、オフィスの移転を計画しました。 社員の執務エリアから来客との打合せエリアまでを一貫したデザインの什器で構成する事で、境界線を曖昧にし、内外問わずこの場所を利用する人が関わり合う事が出来るよう意識しました。オーク材で製作した打合せテーブル、作業台、執務デスクは同一のディテールで製作し、奥側で70°カーブする事で空間に広がりや視覚的な豊かさを生み出します。機密性の高い打合せなどをするため、プロトタイプとしてのミーティングボックスを製作しました。内装工事として部屋を作るのではなく、デスクと同じ素材を用いた”家具”として扱う事で、空間に統一感を持たせるとともに、場所により素材や形状も変化していけるような提案としました。常に変化していく、アートギャラリーやショールームといった機能も持ち合わせ、今までにないボーダレスなオフィスとなりました。

【女性オーナーとつくるサンドウィッチカフェ】 お店を三軒茶屋に出店しようと思った理由、それは飲食店や居酒屋、Barなどがひしめき合う夜の街の印象がありながらも、周辺には住宅街があることから昼間も多くの若い家族連れが訪れる街でもあるのですが、実は意外にも女性一人でくつろげて軽食などを楽しめる普段使いのおしゃれなカフェというのがあまり無いということがきっかけでした。そういったことから、今回の依頼主でもある女性オーナーさんが、子育てをするお母さんや働く女性のためのカフェをつくろうという思いから、このプロジェクトはスタートしました。 今回はオーナーさんからの、女性が子連れでも来やすい、おしゃれだけど気張らない雰囲気の空間をというオーダーのもと、内装は、白を基調とした素材の組み合わせと、居心地のいいアットホームな空間になるよう意識しました。キッチンもコミュニケーションの場となるよう、あえて奥行きの浅いカウンターとし、座席のテーブルの天板には、住居用の家具素材としても人気の高い濃い木色のウォールナットを使用しました。チェアにも住居用の家具をメインに使用し、壁面装飾のタイルの不均一な手作り感のある凹凸がスペースに柔らかさをもたらしています。 カフェでは自家製の天然酵母、全粒粉のパンで作られたサンドウィッチがメインで提供されています。それは、子育ての合間にも気軽に食べれて、かつしっかりとボリュームがあり健康面にも配慮をというオーナーさんの思いからです。時おり料理教室を開催したりなど、カフェという場所を通じて、女性の交流するハブとなる街の新しい顔となりました。