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日本一のピッツァ職人を決める「PIZZA FEST」。『SALVATORE CUOMO』がこのイベントを開催し続ける理由。

毎年開催される「PIZZA FEST」は、『SALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ クオモ)』のピッツァイオーロ(ピッツァ職人)が参加する「ピッツァ職人日本一決定戦」と言っても過言ではない。『SALVATORE CUOMO』は、2004年の第1回からどのような思いを持って同イベントを手がけてきたのか。仕掛け人であり、プリモピッツァイオーロを務める大西誠さんに思いを聞いた。

「PIZZA FEST」を開催する理由

『SALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ クオモ)』の社内ピッツァコンペティションである「PIZZA FEST」は、今年で16回目の開催を迎えます。私はプロデューサー兼審査員として、2004年の発足当時からこのイベントに携わっています。

このイベントを開催しようと思ったきっかけは、私自身、イタリア・ナポリでの修行時代に現地の大会に出場したことでした。当時はナポリ湾の西部にあるイスキア島で働いていたのですが、ある日、師匠に「出てみないか」と言われ、イタリア国内でもピッツァの本場として知られるナポリの『PIZZA FEST』に参加することになったのです。まさか自分が優勝するなんて思ってもみませんでした。しかも、イタリア人以外で優勝したのは私が初めてだったのです。

リアクションですか? それはもちろん、いろいろと大変でしたよ(笑)。ナポリの人々にとって、ピッツァは食文化の中心にあるもの。日本人にとっての寿司のようなものですから、職人さんたちはものすごい情熱を持っているし、まさかイタリア人以外の職人が優勝するなんて思っていない。そんな中で私が優勝してしまったのですから、批判の声も少なくなかったと記憶しています。

それでも、ピッツァを本格的に学び始めてまだ半年ほどしか経っていない私にとって、本場ナポリのピッツァフェスタで優勝できたことは大きなモチベーションになりました。だからこそ、『SALVATORE CUOMO』でも日本の職人たちに同じような喜びを味わってもらいたい。この大会に出場することをきっかけとして大きく成長してもらいたい。そんな思いから、『SALVATORE CUOMO』バージョンの「PIZZA FEST」をスタートしました。

上位入賞者は海外研修へ

このイベントには全国の『SALVATORE CUOMO』で働くピッツァ職人が参加するのですが、その中で、私を含めた数人の審査員による認定審査を通過した職人に出場資格が与えられます。

現在は100人を超える職人が認定審査を通過しており、2018年はそのうち82人が参加しました。予選は制限時間3分以内にマルゲリータを1枚焼くこと、準決勝は制限時間5分30秒以内にマルゲリータとナポリピッツァの原形と言われるマリナーラNo.1をそれぞれ1枚ずつ焼くこと、そして決勝では同じく制限時間5分30秒以内にマルゲリータとオリジナルピッツァをそれぞれ1枚ずつ焼くことをルールとし、ピッツァの味や見た目、焼き上がり、それから職人としての所作などを採点して優勝者を決定します。

審査には細かい項目と基準がありますが、ピッツァはたとえ同じ職人が作ったものでも同じものが2枚と存在しません。だから良し悪しの基準を言葉で表現するのはとても難しいのですが、そこに面白さと奥深さがありますよね。

また、コンテストの環境は日頃から働く店舗のそれとは全く異なります。だからこそ思いもよらないハプニングやアクシデントが起こるのですが、職人にとって、そういう経験はとても大切。職人として、料理人として、大きく成長するチャンスがあると思っています。

ちなみに3位までの入賞者には賞金や海外研修を用意しています。ナポリに出向いて世界大会に出場することもありますが、それだけではありません。例えば昨年は、イタリア北部の食材工場をめぐるツアーを実施しました。そうした経験が、職人にとっていい刺激になればいいと考えていますし、「PIZZA FEST」を通じて一人でも多くの、優秀なピッツァイオーロを育てたい。そうした目的を変わらぬモチベーションとして、2004年から「PIZZA FEST」を開催し続けています。

職人にとって憧れの舞台に

こうしたコンテストを通じて職人に優劣をつけることは、僕自身はとても大切なことだと考えています。『SALVATORE CUOMO』には非常に多くの職人が在籍しているため、彼らの職人としてのプライドを刺激し、技術の向上を促すことはとても大切なこと。また、このイベントの存在を外部に向けて発信することは、『SALVATORE CUOMO』が職人を確保するためにとても有効です。

大会のクオリティは年々上がっていると感じており、出場したことをきっかけとして急成長する職人もいます。優勝すれば箔がつくし、これからのキャリアにも役立つかもしれません。さきほどもお伝えしたとおり、全く同じピッツァは2枚とありません。同じマルゲリータでも必ず職人の個性が出る。このイベントが職人それぞれの個性を磨くきっかけにもなると考えているので、運営そのものも簡単ではありませんが、特別な意義のあるイベントしてこれからも規模を拡大していきたいと考えています。

これからの課題は、そうした職人の個性をどんどん引き出すイベントにすることです。そのためにも、一人でも多くの職人が参加できる環境を作りたいと思います。

「PIZZA FEST」は、私たち『SALVATORE CUOMO』にとってとても大切なイベントであることは間違いありません。これからも変わらず続けていくべきものだと考えていますし、全国の職人にとって憧れの舞台にしたい。それは私たちが愛するピッツァの奥深さを伝える作業でもあると感じていますし、ピッツァを作る職人にとって終わりのない探求であると思います。より多くの職人たちに、この喜びを体感してもらいたいですね。

【プロフィール】

大西 誠(おおにし・まこと)

世界最高峰のピッツァの祭典で2003年に外国人で(イタリア人以外で)初めて最優秀賞を受賞した伝説のピッツァイオーロ。30~40年の経験を積んだ26人のベテランピッツァイオーロ達に交じり出品したピッツァが、シンプルでありながら、ナポリピッツァの真髄を忠実に表現した作品であると高く評価されました。ナポリピッツァの300年の伝統を守る格式高い大会で、外国人が個人最優秀賞に選ばれるということは極めて異例であり、彼の実力を裏付けるものといえます。大西は帰国後、サルヴァトーレ・クオモとの出会いを通じてPIZZA 『SALVATORE CUOMO』のプリモピッツァイオーロに就任し、今日まで本物のナポリピッツァを提供し続けております。2012年には日本におけるナポリピッツァ職人の普及活動を行う「日本ナポリピッツァ職人協会」を設立し初代会長に就任。

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