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都会生活を捨て、人口1800人の町に移住した理由

北海道 中頓別町に入る前

 札幌で生まれ、大学からは首都圏での生活。約30年間都会で生活していた私が飛び込んだ町は北海道にある人口2000人にも満たない小さな町でした。

 きっかけは偶然インターネット上で見つけた「中頓別町地域おこし協力隊」の求人。仕事内容は中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園でのガイド、いわゆる自然ガイドのような仕事です。当時はIT関連企業で営業職をしていた私ですが、休日ともなると毎週釣りに行く”釣りバカ”で、釣りを通して自然環境にも興味を持っていました。そんな私がこの仕事に興味を持たないはずがありません。

 でも正直迷いました。都会生活しか知らない私が名前も聞いたことの無いような小さな町でやっていけるのか。結婚していたので、妻の同意も得なければなりません。当時は30歳目前、やるなら今しかない。「いつかは田舎で暮らしたいね」漠然と妻と話していたことを実現すべく、中頓別町へ履歴書を送る決意をしました。

現在

その後、採用面接を経て「中頓別町地域おこし協力隊」として着任しました。

 業務内容は前述した「中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園」のガイドです。中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園は、日本最北の中頓別鍾乳洞をはじめ、季節ごとの動植物を観察できる自然豊かな公園です。ガイドの仕事はこの公園に来る観光客に鍾乳洞の歴史や成り立ち、動植物の案内をするのがメインです。ガイドをするためには、公園周辺をはじめとした中頓別町内の自然環境や歴史・文化を日々研究しなければなりません。そういった情報を元に園内に設置する表示物の作成、Web等による情報発信を行うことも重要な仕事です。

 また、町営の自然体験施設「そうや自然学校」で実施している体験プログラムにスタッフとして参加することもあります。夏はカヌー、冬はスノートレッキングなど、そうや自然学校のスタッフと共同してお客様をガイドします。私も釣りの特技を活かし、宿泊研修に来た小中学生などに釣りの指導をすることもありました。

 この仕事の面白さはなんといっても自然の中で仕事ができることです。中頓別町の豊かな自然環境を自分自身楽しみ、それをお客様や子供たちに伝える。自然が好きな人はもちろんですが、人と接することが好きな人にはピッタリの職場だと思います。  経験が無くても心配いりません。私も全くの無知識、未経験からのスタートでした。今ではアウトドアガイドの資格も取得し、業務に生かしています。資格取得に関する費用を全面的にサポートしてもらえるのもこの職場の魅力の一つです。

北海道 中頓別町について

町での生活もすぐに慣れることができました。移住前、生活面では不安も多くありましたが、生活してみれば、まさに”住めば都”です。不便が無いと言えば嘘になりますが、日々の生活に必要な買い物等に苦労を感じたことがありません。それよりも、北海道の中でも有数の大自然が残されたこの土地で、自然環境と密接にかかわりあった生活をできる喜びの方が断然大きいと感じています。春になれば近くで山菜狩りができ、夏は釣り、冬はスキーやスノートレッキング、都会では考えられない距離感でそれを体感できるのです。

 町の人々もあたたかかく迎え入れてくれます。妻もサークル活動等を通して多くの町民の方々と関わりを広げ、”なかとんライフ”をエンジョイしています。

今後どういうことをしていきたいか

 地域おこし協力隊は3年の任期の中で、与えられたミッションを遂行しながら定住へ向けた準備をしていく制度です。田舎ビジネスを始める人もいますし、その町で就業を目指す道もあります。私の場合は、3年の任期を終え、町役場の職員になりました。仕事内容はガラッと変わりましたが、そうや自然学校や中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園の担当も任されています。私が地域おこし協力隊時代に培った自然ガイドの経験を、新しく着任する協力隊員の皆さんにお伝えしていくことも今後の自分の使命だと感じています。

 都会生活に疑問を感じていたり、田舎暮らしに憧れを持っている皆さん、私のように移住して、一緒にこの町を盛り上げていきましょう!

北海道 中頓別町's job postings
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