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社内で繰り広げられるラップバトルに惨敗した私が、13社のパートナー企業に賛同を得てコンタクトセンター業界のオペレータのはたらき方を変革する3日間のオンライン・カンファレンスを実施した話 その2: 実行編

鬼滅の刃にまつわるハラスメントは、「キメハラ」と言われているそうですが、ぬるいですね。Empathではいきなり同僚からラップバトルを挑まれる「ラプハラ」が蔓延しています。

中野「お前のうなずき、ただの狂気、足りねえ勇気と長州力」

千葉「ううううう・・・・」

まさし「ビビるな美帆、だめだぜ譲歩、いつか行きたい三保松原」

中野「甘えんな黙んな橋本環奈!」

千葉「ぴえーん・・・・」

日々社内で勃発するラップバトルで負け続けている千葉です。好きなラッパーはいきものがかりです。


写真: 弊社では、中野と諏訪を筆頭にいきなりラップ・バトルを挑んでくる「ラプハラ」が蔓延している。

先日オンライン・カンファレンスの「企画編」について記事を公開したところ、各方面から

「聞き上手のメソッド」や「あのカンファレンスの企画にそんな背景があったんですね!」など労いの温かいことばをかけていただきました。ありがとうございます。

前回の「企画編」記事をまだご覧になっていない方は、下記より読んでみてくださいね!

参考記事

「同僚に「うなずくだけではダメなんだ」と言われ続け社会人として絶望していた私が、コンタクトセンター業界のオペレータのはたらき方を変革する3日間のオンライン・カンファレンスを初主催した話 その1: 企画編」

https://www.wantedly.com/companies/webempath/post_articles/295062

Empathは、9/30から10/1までの3日間にわたってコンタクトセンター業界に特化したオンライン・カンファレンスを初主催しました。

今回の記事では、下記のようなことで困っていたり、悩んでいたりする人に勇気を与えるような内容になっています!

-自分で生み出した企画があるものの、社内外で展開する前に緊張している

-SlackやZoom等で普段あまり反応がない人から、スタンプやいいね!をもらいたい

-自身の企画を元に人から賛同を得たい

-ラップでdisられていて心が折れそう

「企画書をつくる、企画を人に伝える、当日運営をする」という一貫した取り組みにおいて初心者であった私が、オンライン・カンファレンスを企画、13社のパートナー企業の皆様にご登壇をいただくまでに至ったかについてご紹介できればと思っています。

今回は「企画編」「実行編」「運営編」の「実行編」です。どうぞお付き合いください。

≪目次≫

-「ついに来た。私の時代だ」と豪語したもののぶち当たった壁

-過去に繰り広げられたラップバトルを振り返り、自己肯定感を上げるところから始める

-「朝会、襲来」まずは社内のメンバーにまごころを込めてライムを届ける。

-13社のパートナー企業にプレゼン: 登壇を依頼する際に取り組んだこと

-まとめと次回予告


「ついに来た。私の時代だ」と豪語したもののぶち当たった壁

この章では、企画を練ってコンセプトを作った後にぶち当たった壁についてラップを交えてお話をさせていただきます。

千葉「いえぁ。私、天才。まじ奇才。飽くなき挑戦、待ち受けるぜ社内調整。中野、諏訪はまずdisる、でも私は魅せる。魅せてやる、努力の結晶、優勝、No.1はこの美帆。」

写真: 企画を思いついて、喜びを全力で表現する筆者の図。この気持ちで山崎さんにラップ・バトルを挑むことに。

千葉「へい、山崎*、お前に提案、私の名案、これで決まるぜ会社の明暗」

山崎「おっ、ええやん、平壌、千葉の提案。教えて、いつ、だれと、どうやってやるの?」

千葉「それいい質問、でもマジ煩悶、無策な私に愚問。前代未聞。Yeah。」

山崎 「・・・」

千葉:「用意しとくぜ私のAnswer、ところでお前は会社のCancer☆」

というわけで山崎さんに自ら申し込んだラップバトルは惨敗でした。

*山崎: EmpathのCo-founder & CSO。


過去に繰り広げられたラップバトルを振り返り、自己肯定感を上げるところから始める

千葉「どうしようもない実務能力、酒に逃避、不可抗力。湧き上がる己への怒り、気合い、入らないぜ猪木。」

自分の声から発するラップのライムまでもが、ネガティブになる。実務能力もどうしようもない自分はどうすればいいのか。またダークサイド・千葉に陥るのか、いやもうダークサイドには落ちたくない。モヤモヤとした気持ちの中、私はこれまで数多くの展示会という名のラップバトルのことを思い出していた。

「私は世界を渡り歩いて、世界中の展示会やDemo Dayでラップバトルをやってきた。ここで負けを認めるわけにはいかない。こんなんじゃこれまでサポートしてくれていたアクセラレーター・プログラムの皆さんに顔を合わせられない。スタートアップの父と呼ばれるOrangeの西川さんやPlug and Playのみなさんの顔に泥を塗ることになる。」

そう思った瞬間、熱いものが込み上げライムが頭の中に浮かんできました。

千葉「世界で、広がる、ラップ・バトル。Empath、入社後、パリのバトル・フィールド。その後も挑む、嘲笑、蹴散らす。カンフー少年、オーディエンス集う。」

写真: 韓国にて。展示ブースに来た方にラップバトルを申し込む筆者。いきなりのラップバトルにどう対応していいかわからない来場者。

写真: スペインの大規模展示会「4YFN」で来場者にラップバトルを仕掛ける筆者。バトルの回数を重ねることで、Empathの魅力に惹きつけられる来場者。

写真: 出張中の台湾にて、カンフー少年にラップバトルを挑まれる筆者。オーディエンスも集まるほどの熱いバトルだった。

週末は下がり続ける自己肯定感を高めるべくこれまで海外で繰り広げてきたラップバトル(展示会出展)を思い出していました。なかなか勝ちを見つけられない時もあったものの、少しずつこのEmpathという技術に対して興味を持ってもらえるシーンが増えていったことも思い出し目頭が熱くなりました。

千葉「失う自信、それでも邁進。だって私、異国でバトル。何か持ってる。見えないマジック。Mr.マリック。」

週末で自己肯定感を取り戻した私は、月曜10時に開かれる朝会でEmpathのメンバーに話すことをライムに乗せて、当日に臨む覚悟をしました。

写真: 週末の振り返りですっかり自己肯定感を取り戻した筆者。ラッパーなるもの、自撮でアピール。覚悟に満ち溢れている。


「朝会、襲来」まずは社内のメンバーにまごころを込めてライムを届ける。

千葉「ああ、今日はいい天気、明るい太陽。でも私は陰気、松井秀喜。ああ、こわいよう。お布団から出たくないよう。お布団に吸い込まれて繊維に溶け込みたいよう。杉浦太陽」

などと某アニメの主人公ばりに、朝会当日はめそめそとしていた私。

それでも、なんとか自分を奮い立たせました。

千葉「ここで逃げたら負け組、私廃る。」

と覚悟を決め、ラップ・バトル用の一張羅を用意して朝会に挑みました。


千葉 「おはYO。元気かYO。みんな聞いてくれよな私の名案。これ会社の明暗わける。コンタクトセンター救う。メシア。千葉。ここに降臨。シカゴ・カブスのムネリン、Empathのミポリン。」

ライムが終わるとみんながZoomを介してスタンプ(反応)ボタンを押してくれていました。

普段の朝会ではあまり見ない光景だったので、その皆さんの反応がとても嬉しかったことだけは覚えています。

写真: 通常カメラオフをしているメンバーもこの日はカメラオン。そして、普段スタンプを押さないメンバーもスタンプを押してくれるなど反応を見ることができた瞬間でした。

下地**: 「これ千葉考案?もしかして、先月の販管費、相談費?そう思う俺は傲慢。けど俺のハート動かしたぜ、パッション。」

と最後にCEOの下地さんから有難いレスポンスももらいました。

これまで自分の意見や、考えを出すことが怖く、逃げ腰だった自分としては、仲間であるEmpathのメンバーに今回の企画をライムに乗せて伝えられたことで、一つ殻を破れた出来事となりました。「ありがとう、みんな感謝。」とつぶやき、パートナー企業さんへの提案を開始しました。

下地**: EmpathのCEO


13社のパートナー企業にプレゼン: 登壇を依頼する際に取り組んだこと

この章では、パートナー企業の皆様にご登壇の依頼をする際に取り組んだことについてか羅列してみます。下記一覧は、登壇依頼をするにあたって取り組んだことの一覧です。

(1) 3日間のオンライン・カンファレンス開催日を決める。

(2) 各日程のテーマ、詳細のコンテンツ、当日のタイムラインを決める。

(3) プレスリリースなど、イベント集客の方法やスケジュールを決める

(4) 各種提出物の〆切日程を決める。

(5) 登壇を依頼するパートナー企業リストアップ

(6) 登壇を依頼するパートナー企業に企画趣旨を伝えるためのアポを取る

(7) アポ当日、カンファレンスのコンセプトを含め具体的なコンテンツを提案

(8) 提出物のまとめ、賛同いただいた各社との連絡やり取り

上記の取り組んだこと一覧は、最初はオンライン・カンファレンス当日までにやることのタスクを細分化することができず大枠で決めてふんわりとした状態でした。ただ、タスクややるべきことが明確でないと登壇していただく方もイメージが付かないので、なるべく細分化できるように努めました。0ベースで何もない状態からイベントを作りましたが、賛同を得るためには、自分が想像していることと、提案をしている方の想像していることに対して同じ風景を見ている状態、つまり相手の理解度に配慮して認識を合わせて進めていくことが重要だと気づきました。当たり前なことですが、実際に考えを伝えるという行為をやってみて気づかされた出来事です。

結果、有難いことに13社のパートナー企業のみなさまにご賛同いただき、無事に企画したオンライン・カンファレンス当日3日間に向けての準備が始まりました。

写真: 今回のオンライン・カンファレンスにご賛同いただいたパートナー企業様のロゴ一覧。

まとめと次回

今回は社内外の関係者に練った企画を伝えることを焦点に記事を書きました。次回はついに最終回、「運営編」と題して、オンライン・カンファレンス3日間についてご紹介します!

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