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本気でバンドで食べて行こうと思っていた僕がコンサルタントを経て、シゴトでココロオドル人を増やそうと思うまで

「サポートではなくて、一緒に夢を追う側に回りたかった」

Wantedlyで働く人を紹介する「Wantedlyの中の人」。

今回紹介するのは、今のWantedlyでは唯一のコンサルタント出身、そして日本でたった10人しかいない幻の名字を持つ震明さんです。

大学時代は哲学の勉強をしバンドで食って行こうと思って震明さん。そんな彼がなぜWantedlyでオペレージョンチームとして、組織の生産性向上に取り組んでいるのかを伺いました。

本気でバンドで食っていこうと思っていた哲学専攻の大学生

こんにちは、オペレーションチームの震明といいます。

この震明という名字、実は全国に10人しかいない超レアな名字です。
先祖が神社で陰陽師を務めていた事に由来しています。陰陽師が祭りの儀式で使う道具に記載された文字からとったものだそうです。

今は業務オペレーションの効率化のためにソフトウェアの導入やチーム体制の設計など、仕組みづくりに取り組んでいます。こう書くと「大学から理系ですか?」と言われたりするのですが、大学時代は哲学とバンド活動に熱中するような学生でした。

哲学を専攻したのは大学で何を勉強するか考えたときに、哲学であれば人生のどんな局面でも役に立つと思ったからです。例えば、経済学を学んでも、老人になって経済と一切関係のない人生を送るようになったら使い所が無いかなと。(そんな生活が現実的に可能かはわかりませんが、当時はそう思いました。笑)あと、バンド活動にのめり込んでいて、音楽やものづくりをするのであれば、世界とはなにか、人とはなにかを哲学を通して学べたらより良いものが作れるのでは、と思ったんです。

しかし、哲学は4年間学んでもその一端を理解できたのかすらわからない、奥が深く難しい学問でした。ずっと向き合っていると哲学者に対して「こいつら嘘ついてんじゃないか」と思ったり

だから卒論はすごく苦労しましたね。僕が研究していたのはドイツ哲学で、「超越論的観念論」というものについて学んでいました。すっごい噛み砕いて言うと、人間の認識と世界の実態について考える学問です。これ以上話すと、自分でもわけがわからなくるので止めますね。

バンド活動はこれで食っていけたらと思うくらい本気でやっていました。自分たちでCDを作成し各地にライブ活動に行ったり、ラジオやフリーペーパーなどに取り上げて頂いたりすることもありました。兵庫県の山中で行われたちょっとした夏フェスのようなものに出演したことがあり、炎天下の中、眺めの良い大きなステージで演奏したシーンがとても良い思い出です。



しかし、活動を続けていく中で、徐々に納得のいく曲が出来なくなるスランプに陥り、一年近く停滞を続けた結果、半分逃げるような形でバンドを活動休止にしてしまいました。当時の自分は曲作りをする際、感覚重視で思いつきに頼った作り方をしていました。そのため、何度作っても似たようなものしか出来なくなり、どこを変えれば良いのかも分からず、徐々に自信を失ってしまいました。

今思えば、体系だったトライが出来ていない為、フィードバックを得ても次に何をすれば良いのかわからず無策のままトライし続けるという、PDCAが正しく回せていない典型的な失敗プロジェクトのような状態でした。

そういった事に気づかず、とにかく曲作りだと盲目的に取り組み、結果ぼろぼろになってやめてしまうという苦い経験をしました。そういった経験を経て、バンドの世界以外で世の中の人はどうやって課題解決に取り組んでいるのだろうという事が気になりビジネスの世界に関心を持つようになったことがきっかけで、就職する事を決めました。

SE、コンサルを経て気づいた、自分が没頭できる瞬間

新卒ではSEとして就職しました。SEの仕事の多くはお客さん側が決めた要件をシステムに落とし込むものでしたが、たまに要件が固まっていなくて、自分たちが企画の部分から関わっていく案件も受けていました。

そのような案件では、どんな社会背景があるのかを踏まえて、要件の提案から取り組んでいました。

例えば、非接触決済(Apple Pay等、かざすだけで支払いが出来る仕組み)の導入を検討している会社に対し、「東京オリンピックに向けて、外国で普及している規格を採用するのはどうでしょう」と提案する、といった具合です。個人的にはそういう仕事の方が、自分で考えて決めることのできる範囲や要素が広くて面白いなと思っていました。

そこで、もっと企画段階から企業の課題解決に関われる仕事につくため大手コンサルに転職しました。2社目では、ITコンサル案件はもちろん、非IT系のプロジェクトにも携わってました。クライアントの営業部の仕組みが上手くいっていないから、組織改革を支援したり、事業部計画の作成のお手伝いをしたりしていました。

非IT系のプロジェクトは、マネージャーと自分の2人だけで進めていくことが多く、裁量の大部分を委ねられていました。結構な額を預かる案件のため、お客さんから「ちゃんとやってくれるよね?」とプレッシャーをかけられることもありましたが、それも含めて主体的にプロジェクトの大部分を進められるのは楽しかったです。また、初めて仕事に”没頭する”感覚を味わったのも2社目でした。ゴールにたどり着くまでの手段からほぼ自分で決定でき、自分が今このプロジェクトを進めているんだという実感がありました。

ただ、そういった20代のメンバーに裁量を与えられる仕事は会社としては収入が小さい案件で、会社自体の収益は人数を割いた大きいプロジェクトで成り立っています。大きい案件だと、どうしてもその一部を担うことしかできません。お客さんと一緒にどこに課題があるのか、仮説を立てる段階から関われるほうがワクワクするけど、会社としては小粒の案件の優先度は低い。

そうであれば、まだ整っていない仕組みを自分主導で仮説を立てて整えていけるスタートアップに近い環境で働くほうが合っているかもしれないとだんだんと思うようになりました。また、SIやコンサルはクライアントが抱える社会課題の解決はできるけど、事業会社では無いので長きに渡って成し遂げたいビジョンを追うということはありません。複数のクライアントの課題解決ができる一方、プロジェクトが終わったら切れてしまう関係は少し寂しいなと思っていました。

なので、次は事業会社で仕組みづくりをしたいと思い転職活動をしていました。

夢のあるビジョンを一緒に追いたいと思った

Wantedlyに入社した理由は掲げているビジョンに夢があると思ったからです。

そう思ったきっかけは、代表の仲のインタビューで

「これから社会が豊かになって、衣食住が簡単に整うようになったら、仕事に没頭できるかどうかで人生の充実度が変わってくる」

という趣旨の文章を読んだことでした。

前職で仕事に没頭する感覚を初めて経験して、もっとこの状態で仕事をしつづけられたら楽しいだろうし、もしそんな風に働く人が増えたら理想的だと思っていました。

また、社会人として数年間働くうちに、少しでも多くの給料をもらうことに自分の時間を捧げるよりも、もっと自分がワクワクするような仕事、つまり僕の中では「裁量の幅が広く多くの事にトライ出来る仕事」に時間を割きたいと思うようになっていました。

今はオペレーションチームでセールスチームがより効率よくクライアントさまとやり取りできるような仕組みづくりをしています。今まで可視化されてなかったオペレーションフローを全部洗い出して、どこに時間がかかっているのか、自動化できる部分は無いのかなどを検討し、生産性をあげていく仕事です。

例えば、「シンプルでわかりやすいオペレーションを構築し、企業が契約・支払い作業に費やす時間を短くする」ことを目標に、ミス発生数、オペレーションチームと企業とのやり取り数、提供する情報量などを数字目標として掲げ、仕組み構築・改善を行うなどをしています。



コンサルにいたときとの一番の違いは、課題抽出の対象範囲が広い点です。漠然としているけどテーマ自体は決まっていて、その範囲の中で課題を具体的にし、どう解決するかを考えるのがコンサルの仕事だとしたら、今の仕事は誰も何も気づいてないそもそも課題と認識されていないところを見つけていく側面がより強い仕事だと思っています。

働き方も前職、前々職と比べると自由に感じます。それは、「目的に対して手段は自分で考えて行動していこう」という会社の方針があるからでもあり、まだ整えるべきことがたくさんあるからでもあります。だからトライ&エラーも細かく実行できるし、変えたいと思ったところは直ぐに変えられる。

最近だとRPA(注1)を取り入れて、オペレーションフローの自動化に取り組みました。RPAは今まで導入していなかった仕組みですが、導入実験をすぐに認めていただけました。実際に月に80時間以上の作業時間削減にも繋がり、良い取り組みだったのではないかと思っています。(これは後日ブログで詳しく書こうと思っています)

注1:ロボティック・プロセス・オートメーションー画面上のアプリケーション、システム画面を識別し、人間と同じように操作を行うことができるようなソフトウェアのこと。

これからはメンバーのココロオドル瞬間をサポートしたい

Wantedlyには自分から動くのが好きな人が多いです。言われたことだけをやるというよりは、どんどん自分で手を上げてチームの枠を超えて仕事を作っていく。そのため、どのチームに所属しているかはあまり関係なく、必要があれば協力して仕事を進めていきます。仕事が与えられる環境ではないので、向き不向きはあると思いますが、自分で事業を育てている実感を持ちたい人にはぴったりだと思います。

今後は、新しいテクノロジーやツールを使って自動化できる部分はどんどん推し進めて、メンバーが人にしか出来ない仕事に集中出来る割合を増やしていきたいです。今、ビジネスチームを拡大している時期だからこそ、非効率な部分を整理し、ストレスなく働ける環境を作る事によって、メンバーが「シゴトでココロオドル」瞬間を増やしていきたいと思っています。


(あと、個人としても最近子供が生まれてココロオドってます笑)



Sales / Business Development
Wantedlyの今後の成長の要として、一緒に事業拡大に挑戦したい人求む。
ウォンテッドリーは、『シゴトでココロオドルひとをふやす』ために、はたらくすべての人が共感を通じて「であい」「つながり」「つながりを深める」ためのビジネスSNS「Wantedly」を提供しています。 私たちは「ココロオドル」瞬間とは「没頭して取り組んでいる」瞬間と定義しています。 その没頭状態に入るには、内なるモチベーションを産み出す3要素が重要と考えています。 ・自律:バリュー(行動指針)を理解していて、自分で意思決定しながらゴールへ向かっている状態 ・共感:ミッションを有意義なものであり、その達成が自分の使命と感じられる状態 ・挑戦:簡単/困難すぎないハードルを持ち、成長を実感しながらフロー状態で取り組んでいる状態 この要素に基づき、下記のプロダクトを開発しています。 ・「共感」を軸にした運命の出会いを創出する会社訪問アプリ「Wantedly Visit」 ・働き手同士のつながりを深めるつながり管理アプリ「Wantedly People」 2020年より従業員の定着・活躍を支援すべく提供開始したEngagement Suite ・新しい福利厚生「Perk」 ・モチベーション・マネジメント「Pulse」 ・社内報「Story」 目下の目標は全世界1000万人のユーザーにWantedlyを使っていただくこと。 そのため海外展開にも積極的に取り組んでおり、シンガポールに拠点を構えています。
Wantedly, Inc.



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