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社員数7人の広告代理店で、留年東大生に何ができるか。

ユニアドでは24卒・25卒・26卒の学生インターンを募集しています。
※インターン実績校:東京大学 / 一橋大学 / 慶應義塾大学 / 早稲田大学 / 上智大学 / 明治大学 / 青山学院大学 / 中央大学 etc.
24卒・25卒・26卒の新卒採用は弊社で長期インターンを通過した学生のみを対象とする予定です。

こんにちは。株式会社ユニアド、インターン生の小室です。

ブログ初投稿ということもあり、いったい何を書けばいいのか、ひたすら悩んでいます。

あまりに悩むので、とりあえず今日は自分のことを小説のように書いていこうと思います。

4,000文字ちょっととかなり多いので、時間がある方に読んでもらえると嬉しいです。


一日10時間以上勉強した高校生時代

京都の北部にある片田舎で僕は生まれ育った。一応日本三景・天橋立がある街だが、人は少なく、日本海側の湿った気候も相まってどんよりとした空気が流れている。

高校時代、将来は官僚を目指そうと、あきれるほど勉強に取り組んだ。高1の夏休みには一日10時間以上勉強して、眠っていても数学の二次関数の問題を解くくらいに勉強漬けの生活を送った。高2の時には灘高校や東大寺学園高校など、名だたる優秀校の学生が呼ばれる特別セミナーみたいなものにも京都北部でただ一人呼ばれた。そして高3の頃にはいわゆる“全国ランカー”になっていた。

こうして地元から数十年ぶりに東大に合格し、進学することになった。ちなみに京大ではなく東大を目指したのは、東京に行けば刺激的な生活が待っていると思ったからだ。「東京に行けばなんかあるやろ」というくらいのノリだった。

誘惑と欲にまみれた生活、そして堕落

東京はかなり欲にまみれた場所だった。大学生らしい遊びをたくさんして、気付けば一年が終わっていた。遊び呆けているうちに、官僚を目指すという生き方からはだいぶ遠ざかっているような気がしていた。授業にもあまり出ず、完全に堕落した生活だ。東大生たちはみんな勉強ばかりしているし、それのどこが面白いのか、そんな人たちとは気が合わないから官僚になんかなりたくない。そう思うようになってしまった。もちろん今はそういう考え方をしないが、あの頃の僕は世の中を舐めきっていたような気がする。

でも、そんなある日、今が楽しければいいや精神で生きていた僕に現実が突き付けられた。学内システムへのログインIDを忘れてしまい、成績確認に大学に向かったときのことだ。落とせば留年という授業があったため、緊張して重い足取りで教務課へと向かった。事情を説明し、出力されたA4のデータを受け取ると、そこには「留年」と書かれていた。その理由は思っていたよりもずっと単純だった。落とせば留年という授業は取れていたが、「その他 2単位」の取得を忘れていたのだ。「どんな授業でも良いから取ってね」とされるものを見落としていたのだ。毎日遊んでろくに大学にも行っていなかった僕は、自分が何単位取得していて、何単位取らなければならないのか、そんな単純なことも管理できない人間になっていた。

目の前が真っ白になるとはこういうことだったのか。吐き気もしたし、倒れそうになった。でも自業自得で、誰のことも責めることができず、その時の僕にできたのは、切り替えて何かに一生懸命打ち込むことだけだった。


留年生活中の変化

留年が決まった後、実家に帰った時に父親には思いっきり怒鳴られた。そして「お前なんかどこの企業も雇ってくれない」と言われた。悔しくて言い返しはするものの、内心その通りだと思っていた。でも、僕が僕でよかったなと思うのは、こういう状況の時に情けなさよりも悔しさ、絶望よりも希望を抱く性格であることだ。せっかく一年という時間があるのならなんとかしなければならない。一年分の遅れを取り戻さなくてはならないと思った。そこからは興味があることに何でも手を出すようにした。ビジネス書はたくさん読んだし、自己啓発本もとりあえず読んでみた。プログラミングにもチャレンジして、実際に一人で一からコードを書いてウェブサイトを作ったりもした。

中にはピンとくるものもあったが、かなりの飽き性ということもあり、なかなか続かなかった。そんな時に縁があり、インターン生としてユニアドに参画することになった。決め手となったのは、かなりざっくりした僕らしい理由、「広告業界に興味があるから」というものだった。

ここから詳しく綴ることにするが、あの時ぼんやりとした薄っぺらい理由であっても、インターンを始めてよかったと思っている。

インターンの業務内容

インターン生として僕がユニアドでやってきたのは、次のようなことだ。

・前日までの予算管理(消化チェックと呼ばれ、毎日それに基づき運用を行うもの)

・提出用レポート作成(広告主へ提出するレポート)

・アカウント設計(商材理解からペルソナ策定、キーワード抽出など)

・広告入稿(実際にGoogleなどの出稿媒体に広告を掲載する作業)

・広告運用(広告効果の最大化を目指すもの)

正直、どれも期待していたより派手さのないものだった。クリエイティブというわけでもなく、かといって営業に行くわけでもない。(というよりユニアドは基本的にはプッシュ型の営業を行わない)どこの広告代理店のインターンでもこういったことはしていると思う。もちろん広告運用となると専門性の高い本質的な領域だと思うが、少なくともレポート作成、入稿などは手順さえしっかりとすれば間違えることも失敗することもない。

ここまで読んで、もしかしたら疑問を抱いた人もいるかもしれない。

「なぜ飽き性のこいつが、派手さがないと言っておきながら、1年以上もインターンを続けているのか」と。

その答えは、一言でいえば次のようになる。

「立場関係なく、自分がこの会社を大きくしたいからだ」と。

前述の業務内容はほぼ誰にでもできるものだ。悪い意味ではない。ユニアドには手順書やマニュアル類が豊富にそろっており、ケースバイケースのことが多い広告運用を除けば失敗はない。では僕が何をしているかというと、それはかなり多岐にわたる。


今、力を入れていること

僕が今ユニアドでしているのは、例えば次のようなことだ。

・人事として採用活動責任者

→Wantedlyをすべて一人で運用、採用面接、採用に関する資料作成など。

・自社メディア運営のディレクション

→ブログ作成にあたってのターゲット策定、内容考案など。

・コーポレートサイトの改善担当

→コンテンツ考案、デザイン修正案策定など。

ただインターンをしているだけならなかなか経験のできない範囲まで次々と経験させてもらえている。しかも、浅く広くではなく、深く広くだ。「会社を大きくしたい」と思う気持ちをもって、努力して活動しているのだが、そもそもこのモチベーションはどこから生まれるのか。すべての努力はマイナスの感情が起点となっていると自分で思う。大きく3つある。

①自分への自信のなさ

僕は自分の能力に対してまったくと言っていいほど自信がない。世の中には僕なんかよりはるかに優秀な人がそこら中にいて、自分より年下で自分より仕事ができる人なんていうのもごまんといるだろう。でもそれは悲観することではない。まずはそれを認める。なぜ自分は違うのか。その理由はどこにあるのか。そしてその理由(=ギャップ、課題)に対してどんな策をとればよいのかを考えることが必要だろう。自分への過度な自信は足かせでしかないと思っている。自分にしかできない仕事だと思って取り組むことは正直かなりあるが、その分成功させられる可能性をもつのは自分しかおらず、失敗は自分の責任になる。そうしたことを考えながら仕事に励むと、努力をしなければならないと思うようになる。

②自分は何者でもないということ

これまで僕はいろいろなことに手を出してきた。大学に入学後、とにかく一東大生のくくりに入れられるのが嫌で、東大生がしなさそうなことを思いつく限りやってみた。たくさん夜遊びをしたり、海外に行ったときにはかなり危ないこともした。逆に、勉強などの東大生がしそうなことは一切しなかった。でも色々やって気付いたのは、そういう非東大生像を求める自分こそがありがちな東大生像になっているのではないかということだ。それに気づいたとき、なぜかかなり恥ずかしくなった。誰にどう思われてもいいし、もはやどこの大学生“っぽい”とか“らしい”とかそんなことは考えなくなった。それまで何者でもなかった自分を取り戻すために、今は必死に勉強しているし、わからないところは聞く、本を読む、そういう当たり前のこともなんのプライドもなくできるようになった。

③企業としての未来を常に危ぶむこと

これは自分のことというより会社のことだ。インターン生がこうしたことまで考えるのは普通なのか、僕にはわからない。でも僕自身はインターネット広告業界という成長産業にあるこの会社が、将来どうなっていくのか興味がある。どういうことか、具体的に書こうと思う。


成熟期ならではの面白さ

例えば、インターネット広告業界=成長しているというイメージがある。これはその通りだ。スマートフォンのユーザーが増えていることはすでに周知のとおりであり、そのうえで新たなソーシャルメディア、動画プラットフォームの誕生や名だたる企業の広告業への参入(Amazonなど)が後押しすることにより、出稿フォーマットは多少変化するとしても、ますますインターネット広告市場は伸びていくと思う。ただ、同時に大手を中心にデジタル分野での企業提携・買収も進んでいる。さらに、ユニアドのような広告代理店にとって、競合他社の数はかなり多い。みんなが知っているような大手だけでなく、全国には数多くの広告代理店がある。となると、その中からユニアドに依頼しようと思ってもらえるにはどうしたらよいのかを考えることが必要になってくる。広告代理店は選ばれる立場として、任せたいと思ってもらえることをしていかなければならないと思う。また、そもそも事業会社が今後も広告代理店を活用し続けるのかといった疑問もある。

このように、広告代理店で働く業務自体が面白いというより、むしろ成熟期にある中でどうやって競合に勝っていくのか、多くの広告主に信頼される企業になるためにはどうあるべきか、デジタルの発展についていくには、などということを考えることが、僕は面白いと思う。

周りには起業して珍しい商材を扱ったり、日本になかなかないサービスを展開するスタートアップでインターンをして頑張っている友人たちが多い。正直、キラキラして見えるし、楽しそうだ。それに、それぞれ各企業ならではの悩みや難しさもあると思う。

でも僕の関心は、成熟期の事業展開、あるいはコモディティのマーケティングというところにある。インターネット広告市場はどんどん伸びていく。だからこそその波に乗ろうとする代理店は多い。あるいはデータの活用により社内で広告課題を解決していこうとするインハウス化も進んでいくだろう。

こうした状況にあるインターネット広告業界で日々生きるユニアドには、まだまだ改善するべき点はあると思う。こういう考えを持っているからこそ、インターンであろうと社員であろうと関係なく働くべきだと思っている。そこには遠慮なんかいらないと思うし、自分自身の成長と会社としての成長をリンクさせて考えなければならない。これからもこの思いはきっと変わらないと思う。

最後までお目通しいただき、ありがとうございました。記事のいいね&ぜひフォローお願いします。ホームページは下記リンクか『ユニアド』で検索してください。

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