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枠を超えて体験をデザインする。カウカモのエンジニア・デザイナー・PMが三位一体となった開発組織の思想に迫る【後編】

前編では、カウカモがユーザー前編では、カウカモがユーザー体験を大切にしていて、オンライン・オフラインを横断する “不動産サービス” であることがわかりました。カウカモのプロダクト部は、物件情報を掲載するメディアに加え、お客さまと直接関わるエージェントのオペレーションを最適化し “楽しく” 使えるツールを開発することで、ユーザーに最高の「体験」を生み出しています。

では、カウカモに関わる人すべてに最高の体験を提供したいという考え方は、どこから来ているのでしょうか。それは、ツクルバという会社が組織全体で、ビジネスとともにデザイン・テクノロジーを大切にする考え方を大切にしているからなのです。そして、それを体現しているのがカウカモのプロダクト部だと言えます。

エンジニアやデザイナーがフラットな組織のメリット

カウカモのプロダクト部は、2019年8月に新設されました。以前の体制では、意思決定を担うプロダクト部にエンジニアとデザイナーが所属していませんでした。なぜ現在のデザイナーとエンジニアがプロダクト部に所属する体制をとっているのか、そしてどのようなメリットが生まれているのかを、お伺いしました。

伊藤「以前の体制だとプロダクト部がつくりたいものを決め、エンジニアやデザイナーがそれをつくるという縦の力が強く、結果的に分断されているような状態になってしまっていました。

エンジニアがプロダクト部に所属する体制にしたことは、エンジニアに当事者意識、貢献を求めるという組織の意思表示だと思っています。なので、個人的にはエンジニアからも提案や意見を、より出していけるようにしたいと考えていますね」


高松「縦の力が強いと受発注のような感覚になりやすい。現状の体制だとプロダクトマネジャー・エンジニア・デザイナーが三位一体になってフラットに高い目線から考えられるので、プロダクトのクオリティや設計スピードも上がりましたね

光井「デザインはすぐに経済的価値が出にくい分野なので、一般的に事業を推進していく中でないがしろにされることも少なくないですが、カウカモやツクルバではビジネス側のメンバーからもデザイナーの意見やデザインの価値を求められる。とてもレアですし、多くのデザイナーが抱えているフラストレーションは感じにくいと思います。ただ、もちろん広義での『デザイン』が求められるので大変なことも多いですね」

カウカモのプロダクト部が、ビジネスに直接的に結び付きにくいデザインやテクノロジーも大切にしている理由は、ツクルバのクレド(行動指針)にあると話します。クレドの中に『哲学と経済活動を両立させる』という意味を持つ “Philosophy and Business” というものがあり、それは組織体制やメンバーの意識だけではなく、カウカモのサービスの根幹にも据えられています。


 ▲ツクルバのクレド

光井「ツクルバが組織として『Philosophy』を掲げているからこそ、デザイナーやエンジニアがビジネスの意思決定を担う組織の中にいる体制ができますし、メンバー同士もお互いにリスペクトしあえるのではないかなと。

それに、カウカモほど体験のデザインを大切にしているサービスってあまりないと思っています。時間をかける不動産購入に寄り添うサービスだからこそ、単発の結果よりも “いい体験” が競争優位、価値になっている。だから長期的な目で見たときに価値になるデザインも大切にされているんです

プロダクト部の人材に求められるのは「枠」を超えていくこと

ツクルバがビジネスと哲学を大切にしているからこそ、デザインとテクノロジーを大切にする組織体制や、“いい体験” を軸に置くカウカモが実現できていることがわかりました。そういった文化を体現しつくりだしているツクルバには、どんなメンバーが働いているのかを聞いてみました。

高松「領域横断的というか、興味・関心が多岐に渡っている人が多いと思います。プライベートでは多趣味だったり何か一芸を持っていたり、仕事では自分の専門領域以外でも積極的にサポート・チャレンジするような人が多いです。『場の発明を通じて欲しい未来をつくる』というミッションにも表れている通り、新しさや不確実性と向き合うような事業を展開している会社なので、自ずとそのような柔軟性の高い人たちが集まっているのかもしれません

伊藤「確かに、ツクルバの中では自分が解いたことのない問題にぶつかったときに立ち止まるのではなくて、一歩目を踏み出してみるタイプの人が強いと思います」


一緒に働きたい人に関して、エンジニアやデザイナーに共通して出ていたのは “一般的” なエンジニアやデザイナーの枠をはみ出たい人という答えでした。

伊藤「今のカウカモのプロダクト部では求めているのは、オフラインの部分に対する興味を持っていて、エンジニアとしての技術や経験がそれなりにある人。エンジニアの領域はオンラインが中心ですが、それを通じたオフラインの問題解決におもしろさを感じられる人と一緒に働きたいです

光井「先ほど少しお話したようにツクルバではデザイナーに求められることが多いので、広義の意味でデザインに関わっていきたい、サービスをつくりたいという人に来てほしいですね。

例えば業務ツールのようなプロダクトは、サービスと業務への深い理解が必要で仕様がとても複雑。そういったプロダクト開発を好まないデザイナーも多いかもしれませんが、課題解決と設計という本質的なデザインを楽しめる人にとってはいい環境だと思います


ツクルバでは、オン・オフラインにまたがるサービスをつくっているために、考えることの幅が広がり深みが出ています。それによって、前編で伊藤が話していたように難しさもありますが、それを楽しめる人が向いているようです。

“JOY” と “WOW” が生まれるプロダクトにするために

3人に今後のプロダクトやプロダクト部の展開に関して、話を聞きました。

高松「『不動産サービスのよりよい体験』をつくるために、いま実現できていることはほんのわずかです。今後もプロダクトをアップデートしていきながら、顕在化している課題を解決することはもちろん、プロダクトがあることで初めて実現されるような新しい体験をつくり出していきたいと思います

光井「不動産業界の課題を解決し、誰もが自分らしい住まいと暮らしを得られる世界にするために、新しい体験をデザインしていきたいです。開発チームとしても、“JOY” と “WOW” が自然発生するような、自由さとプロフェッショナルとしての規律が共存する組織を目指していきたいと思っています

伊藤「プロダクト開発を追求し、ユーザーも社内のメンバーも含めカウカモに関わる “すべての人” の体験を豊かにすることで、プロダクトが事業を牽引していくくらいになりたいですね。あとは、組織が大きくなってきて各チームとの距離ができてしまい、初期の頃より部署を超えたコミュニケーションが減っていると思っています。なので、お互いにもっとそれぞれの領域を超えていくようにしたいなと考えています」


前編「『私たちが提供しているのは、体験にフォーカスした “不動産サービス” なんです』。カウカモ全体を俯瞰し、構築する「プロダクト部」の役割とは」はこちらから。


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ツクルバのプロダクト部では、現在仲間を募集しています。ご興味のある方は下記からご確認ください。


シニアプロダクトマネージャー
住宅流通の新しい場をつくる、カウカモのプロダクトマネージャー募集
2011年8月、CEO村上浩輝、CCO中村真広の共同創業によりスタートしたツクルバ。 「人と人、人と情報が交差する『場』をつくりたい」という2人の想いから社名を「ツクルバ」と名付けました。 はじめの事業としてシェアードワークプレイス「co-ba(コーバ)」を開始、その後、リノベーション住宅特化の流通プラットフォーム事業「cowcamo(カウカモ)」、実空間・情報空間のデザインを横断する実験と共創のコミュニティ「tsukuruba studios」が生まれました。 直近では、スタートアップのためのオフィスサービス「HEYSHA(ヘイシャ)」をリリース。新規事業の立ち上げにも積極的に取り組んでいます。 「事業の発展を通じて社会に貢献したい」という想いは創業当初から変わりません。 そしてツクルバは今、建築・不動産・テクノロジーを融合させて、新しいスタンダードとなる場の発明に挑んでいます。
株式会社ツクルバ


クリエイティブディレクター
デザインで自社事業をドライブするcowcamoのクリエイティブディレクター
2011年8月、CEO村上浩輝、CCO中村真広の共同創業によりスタートしたツクルバ。 「人と人、人と情報が交差する『場』をつくりたい」という2人の想いから社名を「ツクルバ」と名付けました。 はじめの事業としてシェアードワークプレイス「co-ba(コーバ)」を開始、その後、リノベーション住宅特化の流通プラットフォーム事業「cowcamo(カウカモ)」、実空間・情報空間のデザインを横断する実験と共創のコミュニティ「tsukuruba studios」が生まれました。 「事業の発展を通じて社会に貢献したい」という想いは創業当初から変わりません。 そしてツクルバは今、「デザイン×ビジネス×テクノロジー」を掛け合わせた事業展開を通じて、新しいスタンダードとなる場の発明に挑んでいます。
株式会社ツクルバ


Engineering
ライフスタイルを変革する!住宅流通のプラットフォーム「カウカモ」で事業成長をリードするサービス志向のエンジニア募集
ツクルバについて 2011年8月、CEO村上浩輝、CCO中村真広の共同創業によりスタートしたツクルバ。 人と人、人と情報が交差する「場」づくりを通じて半歩先の、より豊かな社会へとつながる「枠組みのデザイン」に取り組んでいます。 創業以来、社会課題と向き合いながら、一人ひとりの「こうなったらいいのに」という欲しい未来を形にするため、建築・不動産・テクノロジーの融合により、次の社会のスタンダードとなる事業を展開。2つの自社事業の他、時代性を捉えた企画力、クリエイティブな運営力を生かした空間プロデュース、デザイン事業を手がけています。「場の発明を通じて欲しい未来をつくる」ツクルバは、実空間と情報空間を横断する場の発明カンパニーです。 受賞実績 ・有限責任監査法人トーマツ発表 「2017年 日本テクノロジーFast50」22位受賞 ・有限責任監査法人トーマツ発表 「2017年アジア太平洋地域テクノロジー Fast 500」受賞 ・「2016年度 グッドデザイン賞(ソフトウェア・サービス・システム部門)」受賞 ・週刊東洋経済「すごいベンチャー100」特集掲載 ・日経アーキテクチャ「次代の変革者100人」にCCO中村が選出。 テクノロジー企業成長率ランキング「デロイト 2017年 アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」でトップ500に選出 週刊東洋経済「日本を立て直せ!すごいベンチャー100」特集にツクルバが取り上げられました カウカモについて 現在注力事業であるリノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」の開発をメインとして行っています。リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」が、ターゲットとする中古住宅市場は、国が政策として2020年に中古住宅流通・リフォーム市場の規模倍増(20兆円)を掲げている成長市場です。 これまで画一的で旧態依然の体質が根強く残っていた不動産業界において、レガシーな業界のスタンダードに囚われることなく、まだ業界が「知らない」、私達の世代が自分らしく暮らすためのスタンダードを、テクノロジーとデザインで作りたいと考えています。 なにをつくっているか? 現在チームがメインで取り組んでいるのは、注力事業として展開する「cowcamo(カウカモ)」事業におけるサービス開発です。 「カウカモ」は、住まいを探すエンドユーザーへオフラインとオンラインを融合したハイブリット型のサービスを提供すると共に、独自のマーケットデータを用いたコンサルティングサービスを法人向けに展開。流通の仕組みから、都心暮らしの在り方を変える、住まいの流通プラットフォームサービスです。
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