4月に入社したばかりの古山にCS(カスタマーサクセス )、オペレーションの仕事インタビューを実施しました。比較的新しい職種であるCSであり、どんな性格が求められているのかを明らかにします。
途中からCOOの菊池もインタビューに参加し、「0から1をつくるCS」、「プロダクト開発に携われるCSの条件」にまで話は広がりました。
クライアントの声をメンバーに届けるだけでもなく、社内調整をするだけでもない。CSの仕事の幅の広さを感じてもらえれば幸いです。
2015年に化粧品通販会社に入社し、約2年間CSと電話対応やメール対応など行う。業務効率化できないかと調べていたところ、チャットボットの存在を知って興味を持ちIT業界・スタートアップ未経験ながらも5番目の社員としてhachidoriへjoin。IS・CS・バックオフィスの一次対応・CSの立ち上げなど幅広い業務を経験。スタートアップのスピード感がとても面白く、スタートアップに興味を持つ。自社でTRUSTDOCKを使用していたことを知り、調べていたところTRUSTDOCKのミッションに共感し2020年4月に入社。業務はCS・オペレーション周りを担当。
CSはクライアントに一番近い立場でいられる。ひたすら向き合い続けたい
――先日は転職インタビューとして、古山さんの話を伺いました。今日はCS専任のメンバーとして仕事についてお聞かせください。
古山:エスカレーション対応、クライアント対応、運用設計までを担っています。運用設計はクライアントからいただいた申込書をもとに、運用設計書を作成する仕事です。その後は、クライアントと運用設計のMTGを組みルール決めを行なっていきます。
――消費者向けのユーザーサポートとは異なり、フォローや提案の色が強いCSなんですね。
古山:TRUSTDOCKのCSで最も問われていることは「クライアントはどうすれば成功できるか」。端的にこれです。とはいえ、オペレーターの方から上がってきた保留の案件の中でも、まだまだ自分ひとりで処理できないものもあります。COOの菊池に相談しながら進めることも多いですね。
――意思決定が難しそうな仕事ですね。
古山:KYCだけでなく法律や技術、業界全体に詳しいことが、本人確認を生業にしているTRUSTDOCKのCSに求められる知識ですしね。
――身につける知識が多いですね!その中でも、CS業務のやりがいはどの点にあるでしょうか?
古山:社内のいろいろな部署のメンバーと連携しつつ、クライアントのフロントに立つポジションであること。クライアントに一番近い立場から、社内の全部署にクライアントの声を共有する。ここに一番のやりがいを見出しています。
――CSは社内と社外の間に立つポジションなんですね。
古山:とはいえ、まだまだ私はクライアントの本当のニーズは引き出せていないです。ひたすらクライアントと向き合って、言語化できていないニーズを先回りして発見できるようになりたいですね。でも、クライアントの担当者様がとても親切で、私が教えてもらってしまっています(笑)。
――クライアントの方に先回りされてしまっている(笑)!
古山:そうなんです(笑)!
難易度の高い仕事でいえば、オペレーターから上がってきた保留案件の確認は難しい部類に入ります。例えば、偽造の免許証などは本物に似ているものが最近は増えました。見分けるのがとても難しいです。早く自分1人でも対応できるようになりたいですね。クライアントの方も「社内で確認します」と言われるよりも、その場で即答してくれる担当者に安心を覚えるでしょうし。
プロダクトの0→1をつくれるCSは、課題の原因まで特定する
株式会社TRUSTDOCK 取締役COO
菊池 梓
菊池:横から失礼します!古山は「クライアントに向き合う」職人気質が強みですが、それだけじゃないんです。実は0→1のプロダクトづくりをするTRUSTDOCKの今のフェーズに欠かせない視点を持っています。
古山:・・・まったく思いつきません(笑)。
菊池:さっき自分で話していましたよ!でも、無意識の方がいいかも(笑)。
古山:気になります!
菊池:言っちゃうと「クライアントに一番近い立場から、社内の全部署にクライアントの声を共有する」の部分です。これはプロダクトづくりに重要なプロセスなんです。
古山:え、CSとして自然なことかと思っていました。CSはクライアントと社内の間に立つポジションですし。
菊池:例えば、クライアントがアラートを出してくる課題は結果の一つです。古山は「こんなことになっています」だけでなく、「原因はこれのようです」とまでレポートしていますよね。
古山:そうですね。仕事の中で意識している点に、「本人確認の否認理由を集計するだけで終わらない」があります。APIが導入されているアプリやサイトを観察して、UI/UX的にどうなのかまで確認するようにしています。文言や文字の色などを変えるだけでも、否認率が下がる可能性があるからです。
菊池:それです!「本人確認の否認理由が増えている」という結果に対して、単に「増えています」とレポートするだけじゃないんです。「原因は文言や文字の色でした」まで伝えています。プロダクトの最大の価値は、次々と出てくる課題に対して対処療法的に解決することではないんです。
古山:「その結果を生んでいる原因を解決すること」が、プロダクトの最大の価値ですか?
菊池:そう!
古山:当たった!確かに、全部署に共有したクライアントの声を基にブレストをしながらプロダクトをつくることは、大きなやりがいです。これからはクライアントに向き合うだけでなく、CSはプロダクトづくりを担っている意識を持って業務を進めます!
菊池:あ、今が自然にできているからそのままでいいと思いますよ(笑)。
古山:・・・引き続きクライアントの声を聴き続けてまいります(笑)!
KYCに技術、法律に業界。そしてUXの知識を身に付けてクライアントの成功に貢献できるCSを目指している
――菊池が去って行きました。
古山:このインタビューで一番いいところを持っていったのではないでしょうか(笑)?
――巻き返しましょう(笑)!CS業務がクライアントに向き合い続ける職人としてだけでなく、プロダクトづくりに大きく貢献する役割を持つことがわかりました。CSの理解がさらに深まったところで、今後はどんな業務をしていきたいですか?
古山:目標としては「菊池と同程度に知識を身につけて、どんなクライアントでも対応できるようになること」ですね。また菊池が出てきちゃいましたが(笑)。私も技術的な質問や法律的な質問、業界の質問なども答えられるようになりたいです。
――TRUSTDOCKがプロダクトを展開している本人確認市場は、身につけるべき知識も多そうです。
古山:技術の移り変わりは早いし、法律は過去を遡る必要がある。マクロの視点で業界を俯瞰する必要もあります。これらすべての知識を揃えることができれば、クライアントはスムーズに安心して弊社のプロダクトを使ってもらえるようになるはずです。
――クライアントの安心をつくりたい気持ちが強いんですね。
古山:繰り返しになっちゃいますが、CSが一番クライアントの声を聴けるポジションですしね。CS業務としてチャレンジしたいこともあります。顧客のデータを洗い出したりまとめたりしたいです。既に集められている数値以外にも、より詳しいレポートを出してクライアントのUXの改善につなげたいです。
――UXも興味の範囲に入るんですね。
古山:クライアントの成功に直接結びつきますから。個人的にはUXリサーチにもチャレンジしたい仕事のひとつです。
――TRUSTDOCKはAPIだけでなくアプリも提供しているので、UXは重要ですよね。
古山:そうなんです。「もっとアプリを使っていただくにはどうしたらいいのか?」、「ユーザーはどこで困っているのか?」、「使いづらさを感じさせてしまっているところはどこなのか?」といった課題がいずれ出てくるはずです。その課題が出てくる原因までわかるようになりたいんです。
――先を見越していますね。
古山:UXの領域をクライアントに一番近いCSが担うことができたら、クライアントにとってもプロダクトにとっても大きな前進になるはずです。クライアントの成功を追いかけながら、プロダクトの品質を上げられる存在でもいたいですね。
編集後記
CS、オペレーション担当・古山の仕事インタビューは、職人気質の強さが話の随所で顔を出していました。さらには、菊池が古山の仕事を俯瞰して見ていることで、CSの仕事はプロダクトづくりへの貢献につながる点が浮かび上がりました。
クライアントと向き合うだけでもなく、社内を調整するだけでもない。出てきた課題の原因を追求する姿勢が、0→1をつくるフェーズのプロダクトづくりには欠かせません。
これからも持ち前の職人気質を発揮してクライアントとの関係を強化しながら、そこで得た視点でプロダクト開発にも携わるキャリアを築いていってもらえたらと思います。
【古山インタビューはこちら】
◆業界未経験・求人なしでも入社した背景には、貢献意欲とビジョンへの「体験を通じた」共感がある〜CS、オペレーション担当・古山拓のTRUSTDOCK転職インタビュー(前編)〜
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◆大人スタートアップの面接に行ったら、ライフプランを質問されました〜CS、オペレーション担当・古山拓のTRUSTDOCK転職インタビュー(後編)〜
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【CEO千葉のインタビューはこちら】
◆「おサイフに身分証がいらない、デジタルアイデンティティの世界」をテクノロジーの力で実現する~株式会社TRUSTDOCK・CEO千葉が描く未来~(前編/事業領域編)
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【TRUSTDOCKのメンバーインタビューはこちら】
◆チームで決めて、納得感のあるプロダクトを作る~TRUSTDOCKのチーム文化~
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◆出会った瞬間、衝撃が走ったKYCサービス、TRUSTDOCKの未来に惚れた。~大手金融、ベンチャーを経て私がTRUSTDOCKに入社した理由~
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◆「TRUSTDOCKを社会インフラにしたい」~新CTO・荘野が語るプロダクトファーストへの思い~
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◆TRUSTDOCKはプロダクトファーストな考えが根付く少数精鋭チーム~女性エンジニアから見た社内は「プロダクトの成長」に時間を割いていた~
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◆TRUSTDOCKは世界スタートアップだ「本人確認」という世界の社会問題の解決を目指している
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