筆者：Y.T（BPM Div.所属）

みなさん、人前で話すのは得意でしょうか？

え、あまり得意じゃない？確かに「はい、得意です！」って言いきれる人って結構珍しいですよね。私も得意じゃないほうに属していますのでご安心を。

もちろん現場では会議のファシリテーションをしたり、社外との打ち合わせで自社の紹介をしたり、社内勉強会や全社会でプレゼンをしたりと、人前で話をすることはそれなりに機会があります。
そして「分かりやすい」「説得力があった」と言ってもらえることもそれなりにあります。
でもそれは決して天性のものではなく、日々の心がけと経験を積むことで少しずつ上達しただけなのです。

経験については場数を踏むしかないのですが、その際のちょっとした心がけ次第で経験値のたまり方を加速することができます。
今回はそんな「ちょっとした心がけ」を紹介します。

① 大きな声でつかみはOK！

人前でのしゃべりが上手くいかない理由の大半は「緊張」ではないでしょうか。
そして緊張の原因は聞き手ではなくて、当然自分自身なのですよね。
緊張をほぐすためには最初の一声の
「おはようございます！」
「こんにちは！」
「お疲れ様です。本日はよろしくお願いします！」
をできるだけ大きな声で放つのが有効です。
怒鳴るのではなくおなかの底から発声する感じです。
最初に大きな声を出せば、自然と緊張もほぐれてきます。
実際に緊張していたとしても「大きな声を出したから自分はもう緊張していない」と思い込むだけでも全然違います。面談でも使えますね。

② 沈黙を恐れて早口になるな！

ファシリテーションやプレゼンテーションをしていると、どうしても沈黙の間が気になってしまうことがあります。
「…ということなのですが、いかがでしょうか？」
「…というのがこの案のメリットです」
こんな感じで話した後に、反応が欲しいけれど、誰も言葉を発しないというシチュエーション、よくありませんか？
そしてこういう時にやってしまいがちなのが、早口で矢継ぎ早に追加の説明をしてしまったり、急いで次のパートに行ってしまったり、さらに焦って頭が真っ白になって何を言っているのかわからなくなったりというパターンです。
ここで重要なことを言います。
実は沈黙の間は話し手が思っているほど長くないです。
10秒くらい沈黙が続いたかなと思っても、実際は3秒くらいだったりします。
それに実際に10秒くらいの沈黙であっても、聞き手側はそんなに気にしてなかったりします。
どうしても沈黙が我慢できなければ、ゆっくりとしたトーンで
「いかがでしょうか～？ここまで大丈夫でしょうか～？」
と問いかけてみればよいでしょう。
大事なのは自分で話すペースをコントロールしているという感覚です。

③「言葉のヒゲ」を徹底排除！

「言葉のヒゲ」というのは「あの～」とか「え～」とか「…んで」のような、言葉の間に挟まるそれ自体では意味のない繋ぎのセリフです。
本来は意味があるけれど、文脈上全く意味のない口癖のような「だから」とか「つまり」のようなセリフも含まれます。
ひどい例だとこんな感じです
「えー、本日は、あのー、お忙しい中ですね、えー、お集まりいただきまして、あの～誠にありがとうございます。すみません、本日はですね、あのー、当社の、えー、最新のソリューションを、あのー、デモを交えまして、えーつまり、ご紹介したいと思ってます。」
これ、話している本人は気づいてないことがほとんどです。
そして、聞いている方の印象としては最悪です(苦笑)
癖になっている人は意識しないと自然には直らないので、筋トレのように「ヒゲ」がつかない話し方を訓練してほしいです。

ここまで3つのちょっとした心がけを紹介しました。
実はこれ、私の前職での「プレゼンテーション研修」で叩き込まれたことです。
研修の内容ってその時は「なるほど！実践しよう！」と思っても、時間が経つと忘れてしまうことが多いですよね。
でもこの研修だけはずっと頭に残っています。それだけ実践的な内容だったということでしょう。

ちなみに大前提として、自分が話すことはきちんと頭で理解していることはMUSTです。
いくら堂々としていても、自分が理解できていないことを話していたら伝わるはずがありません。

• 話す内容はしっかり理解して準備する
• 大事なプレゼンなら一人で何度も練習してみる

という準備をしたうえで、話すときには上述の3か条を意識して話す。
これを繰り返し実践することで、いつの間にか人前で話すスキルが上がっているはずです。

そして「人前で話すこと」のようなスキルは汎用的であるため、仕事以外での応用もしやすいです。
恋愛や婚活にも効果があるでしょう。堂々と分かりやすく話す人の印象が悪いはずがないです。でも詐欺みたいな悪用はダメですよ！笑

みなさんの「人前で話すのが苦手」が少しでも解消することを願っています。