こんにちは、KONNEKT INTERNATIONAL採用担当です。
今回は、著名タレント・インフルエンサープロデュースブランドの商品開発を担当している金さんにインタビューを実施しました。実際に商品開発の打ち合せ現場にお邪魔してどんな仕事をしているのか等、詳しく伺ってきました!
ー自己紹介をお願いします。
金 智英(きむ じよん)です。学生時代からアパレルが大好きで、韓国の短期大学では服飾デザインを専攻していました。短期大学在学中にファッションの歴史や縫製の技術、情報などアパレルにまつわること全般についてより多くのことを学びたいと思い、日本に来ました。日本では文化服装学院のアパレルマーチャンダイジング科に入学して、商品企画から販売までブランドのプロデュースについて学びました。
ー弊社への入社経緯を教えてください。
弊社に入社するまでは大手アパレル系企業で14年程勤務していました。新卒で入社したのは日本企業で、アパレル系企業のデザイナーとして働いていたのですが、諸事情で韓国に帰国することになりました。帰国後もアパレル系企業に入社して生産管理を担当していたのですが、やはり日本で働きたい気持ちが強く、再び日本に戻り、株式会社ZOZOに入社しました。株式会社ZOZOでは、プライベートブランドの生産管理チーム部長を担当していました。しかしその後、会社の方針転換でそのプライベートブランドが1年程でなくなってしまったので転職を決めました。この時まではずっと大手アパレル系企業で経験を積んできたのですが、細分化された業務の中で自分の担当業務を遂行するよりも、全体の仕事の流れを把握し、幅広い業務に携わる仕事をしたいと感じるようになったんです。大手企業では自分の担当業務を深く勉強できるという点はとてもよかったのですが、商品の企画から販売まで一貫して携わりたいという思いが大きくなったので弊社を選びました。
ー商品開発チームの仕事の流れを教えてください
まず初めに、ブランドのプロデューサーであるタレント・インフルエンサー(※以降インフルエンサーに統一)と共にブランドイメージの擦り合わせを実施することから始めます。この段階から何度も打ち合わせを行い、ブランドで実現したいことやコンセプトを把握し、お互いの認識を一致させた上で業務に取り掛かります。その後、決定した商品の詳細を仕様書に書き起こして工場にサンプル作成を依頼します。なお、出来上がったサンプルはプロデューサーと確認し、会議のフィードバックを参考に、複数回のブラッシュアップを施します。最終チェックで通ったものを商品化し、販売する流れになります。
ー業務上大変に感じることは何ですか?
一番はスケジュールがタイトなことです。インフルエンサーやセレブリティなど著名人がプロデュ―スするブランドということで、そもそも皆さん多忙で打ち合わせやサンプル確認の日程調整すらもなかなか難しいことが多いです。とはいっても納期は定められているので、段取りよくプロジェクトを進められるようスケジュール管理や事前準備は入念に行うことを心掛けています。
また、万が一商品に不備があった場合、インフルエンサー本人のイメージにも影響が出てしまうため、品質に関わるミスは絶対に避けなければなりません。商品開発担当としてその点は肝に銘じて、プロ意識と責任感を持ちながら業務に取り組んでいます。
ー仕事をしていてやりがいを感じる瞬間はありますか?
開発に関わる商品はどれも、インフルエンサー本人が主体となって販売する訴求力が大きな特徴です。発売後は、ファンの方が商品の画像や感想をSNSに投稿してくださることが多いのですが、「かわいい!」「届いてうれしい!」など、率直な感想を自分の目で確認できた時は非常にやりがいを感じますし、「次も更に良いモノを作ろう」という励みになります。また、工場から届いたサンプルを開けた瞬間も「アイディアがモノになった」感覚を味わえるので非常に喜びを感じます。
ーありがとうございます。ブランドの目標設定について教えてください
年間の売上目標や予算は事前に設定・計画しており、その計画通りに動くようにしています。もちろん目標に到達出来なかったこともありますし、反対に160%以上の達成率を実現したこともあります。目標を達成することができたら本当に嬉しいですし、達成できなかった時はどうして上手くいかなかったのか反省点を明確にし、この経験を次の機会に活かせるよう心掛けています。
ー達成率160%は素晴らしいですね。単にフォロワー数が多ければ商品が売れるという訳ではないと思うのですが、商品が売れるために必要な他の要素は何であると考えていますか?
本ブランドのプロデューサー本人のSNSアカウントはフォロワー数100万人以上と非常に多く、フォロワー数という観点からは売り上げに期待できました。しかし、フォロワー数だけでは実際にブランドが成功するとは限りません。実際にブランドを立ち上げた後のブランドのSNSを通じたファンとのコミュニケーションがとても大事だと思っています。我々は実店舗を所有しておらず、昨今のコロナ禍でポップアップストアの開催もできない状況なので、SNSでいかに商品の魅力やブランド世界観を伝えるかといったコミュニケーションを大切にしています。
ー今まででブランドの商品開発に携わってきた中で一番印象に残っている出来事はありますか?
思い出深い出来事ばかりなのですが、強いてあげるとすれば、アーティストプロデュースのブランドを企画段階から担当していた時ですね。基本的にはアーティストの意向に沿う形で企画を進めていき、ブランドのコンセプトやターゲットを選定していく流れなのですが、その方はファッションセンスが高い方だったため、当初はハイセンスなアイテムのみ展開することを希望していました。我々としては、ファンの志向・売り上げを考慮し、一般的な洋服にブランドロゴを入れたアイテムを考えていましたが、アーティスト本人の世界観も考慮しなければならないため、葛藤がありました。思い切って、「少しだけ作ってみましょう」ということで売り出した私発案の2つのアイテムが非常に売れ行きが良かったんです。数字として実績を出すことでアーティストから信頼を獲得することができ、お互いの関係性がさらに良くなったと感じています。ブランドの世界観を尊重しつつ、今までの実績を信じて自分が考える方向性をしっかり提言していくことは良いモノづくりをするにあたって重要だと認識しました。
ー仕事をする上で一番大事にしていることは何ですか?
チームワークですね。外部のデザイナーの方、生産管理、私、工場、全員でチームだという意識を持って業務に取り組まないと良いモノづくりは実現できないと思っています。その上で各々のコミュニケーションは最も重要です。お互いの情報・状況をしっかり認識した上で、協力し合うことが良いモノづくりへの近道だと考えています。チーム皆で協力して、商品に対する思いを込めてモノを作れば必ず良いものが仕上がるはずです。
ー今後のキャリア展望を教えてください。
一言で言うと、より良いモノづくりをしていけたらいいなと思っています。具体的には、自分のノウハウとスキルを活かしながら新しい情報や刺激を上手く取り込んでいきたいです。
弊社は目まぐるしい速度で新しい情報や流行を取り入れて世の中に発信している企業なので情報のキャッチアップには事欠きません。また、周りに若い社員も多く、自分では思いつかないような新しいアイデア・発想を聞く機会が多いので私の考える良いモノづくりが実現できる環境だと思っています。
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