Team Energy株式会社で新しい社長の採用活動を行う取締役CPO(Chief Produce Officer / 最高プロデュース責任者)の金田隼人さん。
数々の組織で代表・役員を務める金田さんが、未来の社長候補の面接を数多く行う中で、社長職転職を目指す皆さんに伝えたいポイントをお伺いしました。
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【インタビュー/ライティング】
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 平澤 歩
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Team Energyグループの社長になる5つのポイント
Team Energyグループの社長を目指す方に、応募する前に知ってもらいたいポイントが5つあるという金田さん。
「Team Energyでは、たくさんの会社と社長を生み出したいと考えています。それは事業をもって、世の中の課題を解決し、役に立ちたいとの考えからです。『自分の強みを活かして世の中の役に立ちたい。その手段として社長になり、事業を立ち上げたい』という思いの方に応募していただきたいです。
一方、『社長になって注目を浴びたい!』という思いの方には、マッチしないと思います。ご応募いただいた方の想像する環境とTeam Energyの環境が異なっていたり、Team Energyの仕組みやカルチャーに共感できなかったりすると、せっかくジョインしていただいたとしても、一緒に事業を行っていくことが難しいです。
そこで、これからお伝えする5つのポイントに納得・共感いただける方に、ぜひ応募していただきたいです」
①スモールスタートし、大きな事業に育てること
社長になる・事業を起こす・スタートアップなどと聞くと、「数千万の出資を受けてスタートする」「いきなり大きな投資をしてサービス展開していく」というイメージを抱くかもしれません。確かにそれも一つの道筋です。
しかし、Team Energyではそのような事業づくりはほとんど行いません。
自身のどのような経験や得意事項を活かして事業化・成長していけるか、Team Energyで一緒に考えて取り組むことで、サービスがブラッシュアップされるし、何より社長自身が成長する。
顧客を獲得し、自力で役員報酬や経費を生み出せるように、まずは黒字化をめざす。
「少しでも売上を生み出せた」「お客様にご満足いただけた」という成功体験を積み重ねていくと、それが社長の自信となり、会社の実績となる。
次第に、共に戦う会社の仲間が増えてきたら、次はチームを作って、組織で売上を獲得していく。そのようにステップを踏むことで、会社の土台が固まり、さらなる大きな事業に取り組むことができるようになる。
このように段階を踏んで事業を大きくさせていくのが、Team Energyで会社を立ち上げ、事業を成長させていく、あるべき姿です。Jカーブを意識した成長モデルではなく、社長の成長と共に事業を成長させていくことが、足腰が強くなる会社づくりにとても大事だと考えています。
この点が他のスタートアップ支援団体とは異なる特徴です。
②積極的な取り組みの失敗には、再挑戦の機会がある
事業と自身の成長のために充分な努力をしても、失敗することはもちろんあります。しかし、積極的な失敗はマイナスではありません。失敗から学び、次の機会に活かすことが大切です。Team Energyには、その次のチャンスを提供するという特長があります。
なお、果敢にチャレンジしなくなった、努力を怠るようになった、人の意見を聞かなくなったなど、マイナスな原因による失敗の場合は、もちろん次のチャンスは与えられません。
③得意なこと・できることをしっかり表現しよう
Team Energyは、社長とTeam Energyのメンバーが事業を一緒に企画し、計画に落とし込むところから伴走する点が他の起業育成プログラムにはない特長で、応募者の皆様から高く評価をいただいています。
とはいえ、応募者が「何も興味のあることがない」「何の経験もない」と自身を深堀できていないと、社長として会社を立ち上げることは難しいです。なぜなら、こちらから「こういう事業をやってみたら?」と提案したとしても、自分事として捉えることが難しいからです。
逆に言えば、自分の得意なこと・できることさえしっかり深堀し、表現できれば、どのような事業を行うべきか議論することが可能になります。そうすれば、今できることからスモールスタートして徐々に事業を確立していこうという提案ができるのです。
④社長に必要なのは、特別な才能ではなく努力
ひときわ秀でた才能がある人にしかなれないと思われがちな社長。しかし、Team Energyで社長や役員として活躍しているメンバーに、特別な才能があったわけではありません。
人一倍考え、人一倍失敗し、人一倍努力を重ねたから、そして自分に合った事業作り・会社作り・仲間作りをしたから、成功できたのです。
意志や情熱を持って人一倍努力ができる人であれば、特別な才能がなくとも社長として活躍できると、Team Energyでは確信しています。
⑤Team Energyのカルチャーへの共感が重要
Team Energyのグループ会社は、それぞれ独立した別会社ではありますが、グループ経営の仲間です。それぞれの会社への理解やカルチャーマッチが重要なので、社長になる素質だけでなく、コミュニケーション能力や人への態度・姿勢といったヒューマンスキルも見ています。
新会社を立ち上げる際の資本は、他のグループ会社が一生懸命生み出した利益から出資しており、利益の出ている会社が次なる会社を作っていくという循環で成り立っています。
このような仕組み上、他のグループ会社に共感できない方は、Team Energyで社長になることが難しいです。
⑥自分で責任持って挑戦していけるエンジンを持っている人
Team Energyでは、熱意があり正しく努力できる人が、経験の有無に関わらず社長にチャレンジできる場を創り続けています。
とはいえ、「Team Energyが環境を与えてくれる」という受身の姿勢の人では、社長として事業をおこし、成長させていくことはできません。
社長とは、道なき道を、歩んでいく人。
正解や前例が無くても、勇気を出して、一歩を踏み出し続けられる人。
目の前の結果を周囲のせいにせず、自らを変えることで成長していける人。
つまり、自分で責任を持って、挑戦していくエンジンを積んでいる人でなければ、難しい。
ですから、そのようなエンジンを持つ方に来ていただきたいですね。
社長が次なる社長を応援する好循環を生み出したい
最後に、金田さんにTeam Energyの今後の展望をお伺いしました。
「まずはTeam Energyおよび各社で安定した利益を生み出せるようにしたいです。
そして、今活躍している社長が、これから生まれる新しい社長のメンターとなるような仕組みを作りたいです。
Team Energyでは、社長たちが学ぶ場である『アカデミア』や月次報告会を通じて、お互いの事業を知り、経営について理解しあっています。そのように環境を整えて、社長が次なる社長を応援するという良い循環を作りたいと思います」
社長と会社を生み出し続ける環境、それを育て続ける環境、そして各社の事業の三位一体の構造が盤石になるからこそ、Team Energyの成長がある。
今はまだまだ種まきの段階のTeam Energy。一緒に成長を目指してくれる未来の社長をお待ちしております!