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「相手のための時間」から生まれる信頼関係。タンバリン式1on1を公開します

「上司と部下の間で適切な信頼関係を築けているかどうか」は組織力に直結すると考え、タンバリンでは創業間もない頃からメンバー同士のコミュニケーションを大事にしてきました。

近年、特に力を入れているのが、チームごとに行っている上司と部下の1on1。「相談や困りごとの有無に関係なく定期的に対話することで、相互理解を深め、個人やチームの課題やアラートの早期発見にも繋げたい」という目的で実施しています。

今回は、CTOの狩野 裕介と、サブマネージャーの竹内 一矢に、普段の1on1の様子を実際に見せてもらいました。「いま思っていることを何でも話してもらう場」にするために、タンバリンの1on1では、どのようなことを大切にしているのでしょうか?

目次

  1. プロフィール
  2. 対話の機会そのものに価値がある
  3. 相手の言葉が出るまで待つ。「話す」側で学んだ「聞く」姿勢
  4. 1on1は「話す側」のための時間

プロフィール

狩野 裕介 / Yusuke Kano(写真:左)
株式会社タンバリン
CTO / クラウドインテグレーション2部 部長
HTML、CSSの制作やFlashによるインタラクティブなコンテンツ制作を経験後、エンジニアへ転身。Herokuを利用したPHP、Laravelのアプリ開発、Salesforceを利用したAPI、システム開発などバックエンド全般に携わる。現在はCTO 兼 クラウドインテグレーション2部の部長として、エンジニアが楽しくやりがいを持って働ける環境の構築とチームの生産性向上のために日々奮闘。
Twitter @usk
竹内 一矢 / Kazuya Takeuchi(写真:右)
株式会社タンバリン フロントエンドエンジニア
クラウドインテグレーション2部 開発チーム5 サブマネージャー
不動産の営業職をしていた頃、エンジニアの仕事に興味を持ち、職業訓練学校に通い独学で技術を習得した。TAMに入社し、4年ほど開発業務を経験した後、デザイン会社に転職。その後「再び技術を追求できる環境で働きたい」と考えるようになったタイミングで、TAM時代の元同僚から誘いを受けて、2020年2月にタンバリン入社。現在はサブマネージャーを務める。
GitHub , Wantedly

対話の機会そのものに価値がある

ーータンバリンで最初に1on1を始めたのが、狩野さんでしたよね。どのような目的でスタートしたのですか?

狩野:一番の目的は、信頼関係の構築です。良い組織を作るためには、上長とメンバーがお互いに理解を深めるコミュニケーションの場が欠かせません。

とはいえ、業務に関するMTG以外で各メンバーと話し合う時間を取るのは、なかなか難しいもの。だからこそ「用件があってもなくても実施する」定期的な1on1が大切なのです。

最近の良かったことや悩みを共有することは、各メンバーのふりかえりの機会にもなり、社内課題の早期発見にも繋がっていきます。1on1はタンバリンにおいて、とても重要な役割を果たしていると思います。

▲1on1でのコミュニケーションが組織力を高める


ーー1on1のルールとして、具体的に定めていることはありますか?

狩野:自由に話してほしいので、内容や進め方の細かいルールは特に定めていません。ただ、必ず認識してほしいのは「1on1の場において、主役は部下(メンバー)である」ということ。

ですから、話す内容はメンバーが決め、上長は聞く立場に徹するのが基本だと意識してもらっています。

また、1on1はあくまでも「話すこと」と「聞くこと」、そのものを目的とした場です。メンバーには「1on1で話した内容は評価に関係しない」と周知して、心理的安全性を保っています。聞き手側にも「相談事に対して、必ずしもすぐに結論を出す必要はない」と伝えてきました。

ーーお二人は普段、どんな方と1on1をしているのですか?

狩野:竹内さんなどサブマネージャーを中心に、約10名の方と1on1を実施しています。だいたい2週間に1回のペースです。

竹内:「話す」側になる狩野さんとの1on1に加え、「聞く」側としてもチームメンバー5名との1on1を実施しています。

ーーでは、ここからしばらく、狩野さんと竹内さんに実際の1on1を見せてもらいます!

▲実際の1on1の様子をのぞかせてもらいました

狩野:最近どうですか?
竹内:月末なのでバタバタしています。ちょっと寝不足なので、ぼーっとすることが・・・。
狩野:体調に気をつけて過ごしてくださいね。
狩野:業務で困っていることはありませんか?
竹内:困っているというほどではないですが、とにかく忙しいですね。今は新規の開発タスクの他に、断片的な作業依頼が多いんですよ。テスト結果の修正対応だったり「このサイトのここを直せる?」と相談されたり・・・異なるプロジェクトの業務をする度に、頭を切り替えなくてはいけないのが大変です。
狩野:やることが予め決まっている仕事よりも、突発的に依頼される仕事が多くなっているんですね。
竹内:プロジェクトの最初から自分が担当している案件ばかりではないので、内容によっては状況確認からする必要があって。直接的な作業コストよりも、そこにかかるコミュニケーションコストの方が大きくて悩ましいです・・・。
狩野:忙しそうだけど、チームメンバーとの1on1はできていますか?
竹内:大丈夫です。メンバーの業務状況に合わせて、30分かけずに短く終わらせることもありますが、今のところ定期的に実施できています。
狩野:1on1のやり方で困っていることはないですか?
竹内:メンバーから特に話したいことが上がってこないときに、話題を探すのが難しいんですよね。どうにかしようと思って、最近「9ボックス(*1)」を取り入れたんですが、これはやってみて良かったです。テーマがすんなり決まるので話しやすくなりました。
狩野:いい試みですね!私も対面で1on1を実施していた頃には、ときどき「1on1カード(*2)」を使ってテーマを決めていました。ただ、紙のカードなのでオンラインでは使えないんですよ・・・(笑)。メンバーが話しやすいようにサポートしている方法を、リーダー同士でも共有していけるといいですよね。

▲(*1)9ボックス・・・横軸に「過去・現在・未来」、縦軸には「組織・個人・業務」の項目が入ったマトリクス。この中から「今気になっていること」を選んで話してもらう(出典:対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術/世古 詞一

(*2)1on1カード・・・部下の話をうまく引き出すための支援カード。トピックが記入されたカードを使い、面談の材料にする

相手の言葉が出るまで待つ。「話す」側で学んだ「聞く」姿勢

ーー先ほどの1on1では開発業務以外の話題にも触れていましたが、毎回のトピックはどのように選んでいるのでしょうか?

狩野:「最近どうですか?」から始めて、業務に関する話を聞いていくことが多いです。

ただ、先ほど見てもらった1on1でも話題に上りましたが、用件の有無に関わらず、定期的におこなうものなので、メンバー側から特に話したい話題がない回も存在します(笑)。

その際は、9ボックスや1on1カードを使って「話したいこと」を選んでもらったり、日報やSlack上のコメントを参照します。前回の1on1でヒアリングした状況を踏まえて「~のようですが、どうですか?」と質問して「今、どんなことを感じているか」を引き出したりもしていますね。

業務状況だけではなく「現在、個人として感じていること」を率直に話してもらうのは1on1の重要なポイント。

時には「今の仕事には直接関係ないのですが、最近この技術が気になっています」「将来のキャリアについて、こんなことを考えているんですが・・・」と相談を受けることもあります。

ーー竹内さんは「話す」側だけでなく「聞く」側としても1on1をされていますよね。狩野さんの1on1で参考にしていることはありますか?

竹内:狩野さんは聞き上手で、つい話したくなってしまうんですよ。それは「言葉が出てくるまで待ってくれる」からだと気付いて、聞く側に立つ際に自分でも心がけるようになりました。

私はメンバーと話していると、つい先回りして口を挟んでしまう傾向があって。でも1on1の主役は「話す」側です。現在は、狩野さんのヒアリング方法を参考にして、とにかく相手の言葉に耳を傾けるようにしています。

1on1は「話す側」のための時間

ーー定期的に1on1を続けてきて、どのようなメリットがあると感じていますか?

竹内:言葉にすることで、自分が抱えている問題を整理できるのは、話す側にとって大きなメリットだと感じています。

1on1で「何が大変なのか」「どうして忙しいのか」と説明する中で、なんとなく感じていた「大変だな」「忙しいな」の奥にある潜在的な問題点を認識できるんです。

また話を聞く側としても、約1年続けてきたことで、チーム内に話しやすい雰囲気が生まれ、コミュニケーションがスムーズになったのが嬉しいです。

1on1でヒアリングした情報は、必要に応じて狩野さんにエスカレーションしているのですが、プロジェクトメンバーのアサインや業務量の調整に活かしてもらっているのも感じています。

自分から直接言いにくい人もいると思うので、その点でも定期的にヒアリングできる1on1が大事だなと。

狩野:そうですね。課題をいち早く察知できるので、すぐに問題解決に向けて動けていると思います。

あとは、メンバーの人となりが「仕事以外の話」から見えてくるのも1on1の良さです。アイスブレイク的な会話の中で共通の趣味が判明して、一気に距離が縮まることも。

メンバーからも「何でも話していい場だからこそ、お互いのことがよく分かるので助かる。今後も続けてほしい」と声が上がっています。

ーー話しやすい場を作るために工夫していることがあれば教えてください。

竹内:今はリモートワーク中なのでオンラインでの面談になりますが、その際に必ずしもカメラをオンにしなくてもいいと伝えています。「顔を見られない方がリラックスして話しやすい」と言うメンバーもいるので。

私自身は顔を見て話すほうが気楽なのですが、そこは人それぞれ。大切なのはメンバーに合わせることだと思います。

狩野:私も「1on1は相手のための時間」と強く意識しています。

極端な話、会話の中で疲れている様子だったら「この1on1の時間を使って、30分寝ていていいよ」というのも、アリだと思うんです。それも立派なコミュニケーションの形ですから。とにかく「話す側」にとって実りのある時間にしたいです。

誰もが「何でも聞いてもらえる」安心感を持って話せる。そんな1on1を通じて、各チームのコミュニケーションが今後もさらに活性化することを期待しています。

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