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目的は技術の基礎スキルを身に付けること。同期の一体感を育んだ、二人の研修担当の想い

「研修の狙いは、自走できる基盤を作ること。座学と実践的な演習に取り組む中で、自分は何を得ないといけないのか、何が得意なのかを知ってほしかった」

そう振り返るのは、新卒研修の技術講習・ワークショップを担当したCTO狩野裕介とテックリードの守屋慎二郎です。「タンバリンでエンジニアに求められる知識やスキルをつかむ研修」を通し、新卒メンバーを導いてきました。

今回は二人に、研修プログラムの内容とそこに込めた狙い、そしてひとまわり成長した彼らへの想いも聞きました。

目次

  1. プロフィール
  2. 「技術を学ぶ」新卒研修の狙い、テーマとは
  3. <研修1〜2週目>仕事の全体像の把握から開発演習まで
  4. <研修3〜4週目>講習とチームでの実務、そして資格取得へ
  5. 研修は自分と向き合い、得意を知るきっかけ

プロフィール

狩野 裕介 / Yusuke Kano(写真:右)
株式会社タンバリン
CTO / クラウドインテグレーション2部 部長
HTML、CSSの制作やFlashによるインタラクティブなコンテンツ制作を経験後、エンジニアへ転身。Herokuを利用したPHP、Laravelのアプリ開発、Salesforceを利用したAPI、システム開発などバックエンド全般に携わる。現在はCTO 兼 クラウドインテグレーション2部の部長として、エンジニアが楽しくやりがいを持って働ける環境の構築とチームの生産性向上のために日々奮闘。
Twitter @usk
守屋 慎二郎 / Shinjiro Moriya(写真:左)
株式会社タンバリン
クラウドインテグレーション2部 開発チーム6 マネージャー
エンジニア / テックリード
前職でWeb通販サイトの立ち上げ・運営を経験した後、独学でHTML、CSSを学び多数のWebページを制作する。プログラミング技術がより身に付く制作に携わるべく、タンバリンの前身であるTAMに転職。その後、タンバリンへ。現在は社内随一のフルスタックエンジニア 兼 チームマネージャーとして日々の業務に取り組んでいる。
得意なプログラミング言語はJavascript、React、 Python、 PHP。
GitHubWantedly

「技術を学ぶ」新卒研修の狙い、テーマとは

――今回の新卒研修の狙いを教えてください。

狩野:これまでのタンバリンには、いわゆる本格的な新卒研修はなく、配属先のプロジェクトやチームメンバーによるOJTによって人材を育成してきました。

しかし今年は、7人もの新卒メンバーがジョインしてくれることに。1〜2名の入社であれば1on1で教育できますが、人数が増えると新卒メンバーはもちろん、受け入れ側の負荷も大きくなります。適切な研修を設計する必要性を感じました。

当社の事業と深く関わりのあるSalesforceなどのサービス知識や、スキルを身に付けてもらい、どのような開発をしているか理解した上で配属された方が、スムーズに業務にあたれるのではないか。

そう考え、研修の狙いは「自走できる基盤を作る」に定めました。そうすれば、分からないことがあっても、どのようなキーワードで調べれば良いか、何を質問すれば良いか各々判断できるようになります。

そのため研修のテーマはあえて「広く、浅く」に設定。加えて「社会人として働くことに慣れてもらう」という目標も掲げました。

3月まで内定者アルバイトとして勤務してきた彼らですが、その勤務時間や頻度はバラバラ。それが、4月から「毎日8時間働く」という生活リズムになります。慣れるまで、ある程度の期間が必要だと思いました。

また新卒メンバー全員で毎日、朝会・夕会を行い、同じ研修を受けてチーム開発演習に取り組む。これによって副次効果として同期の一体感が生まれたら良いなとも思ったんです。

▲毎日の朝会〜夕会まで、しっかり研修カリキュラムを準備

<研修1〜2週目>仕事の全体像の把握から開発演習まで

――ここからは、具体的な研修内容を教えてください。1週目は、どのようなプログラムだったのでしょうか?

狩野:導入として、プロジェクトの流れやチーム開発について、技術顧問の後藤さんに講習してもらいました。目的は、まず全体的な仕事の進め方や心持ちについてを理解してもらうこと。

加えて技術面で、僕と守屋さんがSalesforceやHerokuについて網羅的に紹介し、実際に手も動かしてもらいました。これは翌週に控えた開発演習の準備でもあります。

――2週目のプログラムについて教えてください。

狩野:配属先のチーム発表後に、顔合わせを兼ねて各チームのMTGに参加するようになりました。

この時期のメイン研修は「開発演習」。座学で学んだきたことを、実務を交えて経験するという内容です。

新卒メンバーには2チームに分かれてもらい、僕と守屋さんが、それぞれ架空の会社「丹波楽器株式会社」の広報としてクライアント役を演じました。

依頼内容は、新製品である「次世代のタンバリン」の発表会イベントの申し込みフォーム作成です。

▼自社主催の「次世代のタンバリン発表会」の申し込みフォーム制作
・現在、FAXで受け付けている申し込みをWebに一本化したい
・Salesforceに自分たちで手動入力するのではなく、自動化して管理したい

メンバーにはクライアントへのヒアリングから要件定義、設計、納品まで一貫して取り組んでもらいました。

この課題にしたのは、タンバリンは制作実績としてECサイトが多く、申し込みフォームの開発はそれにつきものだから。ひと通りSalesforceの設定に触りますし、PHPを使用した開発も経験できます。

▲今回、開発演習で取り組んだ課題の設定イメージ

ここで今後の基礎を築き、実務のイメージをつかんでもらうことが、この開発演習の目的でした。

――実際に取り組んでもらって、いかがでしたか?

守屋:正直、課題を考えていた時点では「完成まで辿り着かないだろう」と狩野さんと話していました。「それでも、やることに価値があるよね」と。

けれど2チームとも非常に優秀で、最後までやり切ってくれましたし、チームごとに「見た目をきれいに」「機能を充実」など個性を発揮してくれたのです。

途中で相談されることもほとんどなく、少し不安に感じたタイミングもありましたが、心配は不要でした。自分たちで役割分担を決め、密に議論を交わしながら懸命に取り組んでくれたんです。

信頼関係を築く過程も見られ、同期の絆を感じましたし、互いに高め合う姿には感動しましたね。

<研修3〜4週目>講習とチームでの実務、そして資格取得へ

――3週目のプログラムを教えてください。

狩野:後藤さんの講習と僕らのCommerce Cloudの演習がプログラム全体の半分を占め、残り半分は配属先チームのデイリーMTGへの参加や、プロジェクトの環境セットアップを担ったりと実務に取り組み始めてもらいました。

本格的な配属は5月からですが、その前に少しずつ慣れていく方が不安も少なくなりますからね。

その合間で、翌週に控えていた「Salesforce 認定アドミニストレーター」試験の勉強にも各自で取り組んでもらいました。

――4週目はどのようなプログラムだったのでしょうか?

狩野:4週目は、資格取得に向けた試験勉強や配属チームでの活動がメインでした。と言うのも、想定より順調にカリキュラムが進んで前週までにほとんどの講習をカバーできてしまって。

初めての新卒研修で、プログラムの進め方に僕らの不慣れな部分が出てしまったんですね。ここは次回改善していきます。

――「Salesforce 認定アドミニストレーター」の試験結果はいかがでしたか?

狩野:7人中2人が合格しました。ほとんど実務経験がなく、座学での勉強がメインの中、合格者なしもあり得たと思っています。それでも、2人の合格者が出たのは喜ばしいことです。

合格に至らなかったメンバーも、悔しさは感じながらも「勉強して頭に詰め込むだけになっていたから、理解して次に挑戦したい」「もう一度学習するチャンスができた」と前向きに捉えているようでした。とても頼もしいですね。

守屋:最初に「なぜ資格勉強するのか」を伝えていましたが、もっとくり返し伝えても良かったなと反省しています。

資格勉強するのはチームで仕事をするために必要なスキルを身に付けることが目的なのに、途中から資格を取得することが目的になっていたんです。そこをきちんと導けていたら、勉強への取り組み方が変わっていたかもしれません。

研修は自分と向き合い、得意を知るきっかけ

――改めて、今回の研修はどのようなものだったと振り返りますか?

守屋:何を自分で得ないといけないのかを知り、自分は何が得意かを知るきっかけ作りだったと思います。

チーム開発は、みんなの得意を集めて、課題解決を目指すもの。みんなで良いものを作るためには、自分の得意を見付けることが大事です。この期間で彼らは、その答えを見付けてくれたと感じています。

僕は各自と2週間ごとに1on1をしながら伴走してきたのですが、いつ誰と話してもネガティブな悩みを抱えていることはなく「引き続き頑張ってね」と応援するのみでした。安心して見ていられましたね。

それはひとえに、彼らがとても素直で真面目だから。ある内定者から「真面目に取り組めば、何か得られる」という考えを聞きました。

真面目に取り組むのが彼らのデフォルトで、サボらず、目の前のことに対して一生懸命になるのが共通認識なんです。

しかし逆に言えば、頑張りすぎてしまう可能性もあるということ。心や体を壊してしまっては意味がないので、頑張り方は人によって違うことを知り、自分なりのペースで健やかに成長していってほしいと思っています。

――研修を担当してみて、課題に感じたことはありましたか?

狩野:指導者として少し優しすぎたかな、と。みんなは「楽しかった」「学びになった」と言ってくれましたが、緊張感を持って取り組んでもらうシーンもあれば、より良いものになったかもしれません。

守屋:確かに(笑)。僕らが苦手な部分ですね。厳しいばかりで「これからやっていけるのか」と不安を抱かせるよりは良いと思いますが、次回はメリハリも意識してみましょう!

――最後に、新卒メンバーにメッセージをお願いします。

守屋:一番言いたいのは「周りのペースに合わせる必要ない」ということ。

同期がいるからこそ、焦ったり、そこからストレスや不安が生まれるかもしれません。けれど、まずは目の前のことに取り組んでください。

周りと戦うのではなく、自分と戦ってほしい。どのように個性を発揮していくかを考えて自分のペースで成長していってください。

狩野:半年以上の内定者アルバイトと1ヵ月間の研修を経て、この5月からいよいよ本格的な実務に取り組んでもらっています。実際にプロジェクトチームに入ると、壁にぶつかることもあるでしょう。

そういう時はどんどん周りに頼ってほしい。新卒メンバーとしての1on1などはなくなりますが、僕と守屋さんは引き続きサポートしていきます。

各々のプロジェクトで活躍して成果を出してもらえたら嬉しいですね。

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