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主戦場は海外。Regional CFOに聞く、海外子会社マネジメントの裏話

プロフィール:埼玉県出身、2児の父。東アジア5カ国に展開するエンタメ企業にて取締役・上場IT企業のコーポレート本部長を経て、2019年11月Fun Groupへジョイン。2020年4月1日より執行役員 Executive Officer, Regional CFO for APAC and Americansに就任。グローバルネームは「Isaac(アイザック)」。趣味はジョギングと映画鑑賞。

エンタメ企業での修行時代

(自社映画館で世界的な映画監督と)

振り替えてみると小さい頃から、何か自分の進路を選択する時は、どちらかというと「大手」とか「有名」とか言われるものとは別のものに興味を抱く傾向がありました。少しひねくれていたというか、当時からベンチャースピリッツがあったというか…。新卒で入社した会社で会計の仕事に出会ったことをきっかけに、そこから会計の領域でキャリアを築いていきたいと考え、次は上場を目指すエンタメ系の企業で経理担当兼IPO準備を担当しました。

そこでの活躍を、大変可愛がってくださった当時の社長に評価され、会計だけでなく、管理部全般や経営企画をはじめ映画の輸出入や映画館運営、海外子会社の設立など幅広い業務を責任ある立場で担当させていただきました。これをきっかけに仕事の幅がぐっと広がり、次第に経営やマネジメントの面白さに気づいたんです。結局15年ほど働かしてもらったのですが、ここでの経験がビジネスマンとしての本当に良い修行期間となり、特に海外ビジネスに関わる業務を担当させてもらったことで、遅くない将来にグローバルへの適応が会社にとってもビジネスマンにとって必須となる時代がくるだろうことを強く意識するようになりました。

その後、上場IT企業を経て、自分は仕組みが既に出来上がっている環境よりも、成長過程にある会社に身を置いて、仲間と一緒に汗をかきながら会社を大きくしていくような環境が性格にあっていることを実感したんです。そこで転職エージェントの紹介でFun Groupに出会いました。

出会いから入社まで、わずか75時間

転職活動中、とある週の火曜日の夕方にFun Group(旧タビナカ)のことをエージェントより紹介されて、木曜日の朝9時からTebow(CFO)と面談。翌日の金曜日にShu(COO) Micky(CEO)と立て続けに面談してもらい、17時にはジョインすることが決まり、19時にはFun GroupのTシャツを着てミーティングに参加していました、笑。Fun Groupの存在を知ってから入社まで、たった75時間です。ミーティングまでにグローバルネームを決めてほしいと言われたので、これもその場で決めました。

よくよく考えると、私の意思決定も早いですが、会社の意思決定も早いですね、笑。でも、とても良い出会いだったと今でも思っています。

決めてとしては、面談が進む中で、ビジョンに共感したというか、直感的に「この会社しかないな」と思ったと、いうのが率直なところです。Shuとの面談で「何か質問ありますか?」と聞かれたので「どうしたら仲間にいれてもらえますか?」と素直に返しました、笑。そんな質問をしたのは、後にも先にも僕ぐらいだったみたいですね。でも、後から聞くと、他のメンバーも、多かれ少なかれ同じような気持ちで入社を決めたみたいです。

事業についても「グローバルベンチャー」を目指すという、わかりやすい方向性(?)だけでなく、自分は元々エンタメ企業にいたこともあってエンタメビジネスが好きなのですが、誰もが参加でき、グローバルに展開もしていける旅行業はある意味「最強のエンタメビジネス」だなと感じ、話を聞いていてすごくワクワクしたのを覚えています。

入社の条件としての、ポジションや年収も気にはしていましたが、やはり自分が大切にしている判断軸はチームと事業内容だな、と面談中に確信することができたので、無駄に悩む必要がなかったことも意思決定の早さにつながったかと思います(早ければ良いというわけではないですが…)

グローバル化を進めるには現地へ

(バリのガイドさん結婚式)

面談時は、自分自身が海外をフィールドに活躍することはまったく考えていなくて、それどころか業務についても管理部門でもIPO準備でも、なんでも良いので会社に貢献できることをやりたいと考えていて、実際にそのように伝えていました。でも、結果として全海外子会社のコーポレート統括やM&AのPMIをまかせていただくことになりました。聞いた時には普通にラッキーだな、と思いました、笑。

Fun Groupは今日本以外に世界6拠点で法人があるので、入社まもなくしてからずっと海外を飛び回っていましたね。去年の11月に入社して、今年の3月まではほとんど日本にいなかったぐらいです。

それで海外で何をしていたかというと、例えばバリ島でガイドさんの結婚式に参加させていただいたり、タイのガイドさんとカラオケ行ったり、ハワイでスタッフのクリスマスパーティーに参加させていただいたり、とあまりコーポレートの仕事はしませんでした、笑。そのかわりに上記に加え、各国の責任者やスタッフとお会いしたり、現地でツアーに参加したり、ローカルのおもてなしも存分に受けていました。

とはいえ、決して遊びに行ったのではなく、現場に赴くことはやはりグローバル化を進めるために最低限必要だと考えておりました。なぜなら、各子会社は設立の時期も経緯もまちまちで、その中でそれぞれのガバナンス向上を図っていくためには、きちんとしたコミュニケーションと信頼関係が重要で、ここには「急がば回れ」と思って十分な時間をかけており、まだまだ時間をかける必要があると思っています。

実は、以前の会社で海外とビジネスを行った時も、最初はトラブルが多かったんですね。特に言語については(前職でもコミュニケーションで英語と韓国語は使っていたのですが)苦労が多くて、一つの言葉をとっても文化的に認識が違う場合もあれば、専門用語だとその定義が異なる、などがありました。そのため、現地での直接対話で相手の表情とか声のトーンとかを見つつ、ここはお互いが理解し、納得するまできちんと話し合う必要があるな、とか考えながら進めてます。各スタッフのバックグラウンドなどをきちんと理解することも信頼関係の構築にはとても重要ですね。このようなことを繰り返し、異国の地をぐるぐると巡りながら、うまく立ち回るための勘と経験を磨いていくのは「ビジネス版バックパッカー」みたいな感じですかね?(私はバックパッカーをしたことないので良くわかりませんが、笑)。これら作業はとてもたいへんですが、とても達成感を感じる瞬間が多々あります。

もちろん各国の現場に足を運ぶのは時間もコストもかかりますが、初期段階から共通認識をいかに醸成させるかや、そのノウハウを磨くことは、今後どんどん拠点を増やす予定のFun Groupにとって非常に大切だと考えていますし、何よりその必要性を経営陣をはじめ会社全体で理解してくれているのは大変ありがたいですね。

Global Nameは世代も超える

実は、僕はこれまで年齢の割にはマネジメントのポジションをいただいていたので、若い頃から「和泉さん」と、さん付けで呼ばれることがほとんどでした。でも、Fun Groupに入って入社決定から2時間後には「Isaac」と若いスタッフからも気軽に声をかけてもらい、チームにもスーッと馴染んでいけた気がします。いや、グローバルネームってすごいですね。

圧倒的な一体感が強み

(ガイドさんを囲んでのディナーパーティー)

Fun Groupは、今までの会社と比べても圧倒的に意思決定と行動のスピードが早いです。なぜ会社としてスピード感を持てるかというと、一体感が強いからだと思いますね。何かやろうと決めた時に、みんなが船の上にいるとしたら一気に全員が右に移動して、進行方向がググッと力強く右に切り替わる感じです。

良くも悪くも「もう少し議論して決めよう」とか、「来週まで各自考えてこよう」がとても少ないです。「やろう」と決めたらすぐにやる。チームワークがちゃんと醸成されているから、僕も「彼らが言うんだったらありかな?」と気持ちよくその波に乗れる感じです。個人のそれぞれの価値観はもちろん違うと思いますが、会社をグロースさせるためには、うまく波長を合わせて行く必要があると考えています。

僕がFun Groupの企業カルチャーの良い点の一つに、立場関係なく皆が自由な発言ができ、それが受け入れられる感覚、なんというか難しくいうと「心理的安全性」が担保されている感覚があげられると思います。自分が発言したことを、いったんは皆がちゃんと受け止めてくれて、その上でいろんな意見をくれる。 その背景には、会社や仲間への信頼があると思います。

主戦場は海外の自分が考える、これからのグローバル

(ハワイ出張with家族)

僕の考えるFun Groupのグローバルビジネスには、ビジネススキルや語学力はもちろん重要ですが、それがすべてではなく、コミュニケーション力とか共感力とか、教養とか、いわば「人間力」と呼ばれるものが求められていると思います。また、海外のことばかりに目を向けてもダメで、国内のことも考えていないといけない。自分の成長も重要ですが、会社の成長はより重要で、総合的にグループ全体に貢献しようという気持ちが無いとできないものだと思っています。一方で、選ばれた人しかできないものでもなくて、何かしらの強みがあれば、誰もがチャンスを持っていると思います。

Fun Groupの企業カルチャーのもう一つの良いところとして「ファミリーファースト(家族第一主義)」を掲げているところがあります。それで、私も海外出張が連続し、家族サービスがあまりできなかったこともあり、今年の1月のハワイ出張時に家族も連れていったんです(もちろん家族は完全プライベート扱いです)。子供たちは初の海外旅行で最初は緊張していたんですが、僕が英語でコミュニケーションしているのを見て、徐々に英語とか異文化とかにも興味を持ち始めるようになりました。また、お父さん(のFun Groupでの)仕事にも興味を持ってくれたので、次は別の拠点にも連れて行きたいなぁ、と思っています。

グループ内でスタッフにこういう機会提供がされたり、本人や本人だけでなくその家族もグローバルな環境を肌で感じてもらうことを良しとする会社って、とても魅力的だなと思います。

グローバル企業はワクワクが止まらない

一般に言うグローバル企業の海外拠点はきちんとした会社組織として運営されているところが多いと思いますが、Fun Groupはまだまだグローバルといってもベンチャーなので、日本だけでなくどこの拠点も立ち上げからやっている段階です。大変なことから面白いことまで、本当にいろんなことがあります。僕はそこに魅力を感じていて、なかなか味わえない経験を日々させてもらっていると感じています。控えめに言っても日々ワクワク(時々ヒヤヒヤ)しながら仕事をしております。

これからFun Groupはどんどん大きくなるので、関わっていただくメンバーはどんどん増えていくと思いますが、エキサイティングな経験ができるチャンスはアーリーステージの方が多いのではないかと思います。つまり、今です。

興味はあるけど「英語力に自信がなくて・・」という方も多くいらっしゃると思いますが、先ほどお伝えしたように、グローバル企業で大切なのは言語力だけではありません。自分の強みをもって、グローバルに浸透していけば良いのではないか、と思います。

これからも、信頼できるメンバー達と海外拠点をどんどん増やし、大きくしていきたいと思っています。今だから味わえる立ち上げの混沌とスリルを、スピード感を持って自らの手で進めていきたい方は、ぜひ一度お話ししましょう。ご連絡をお待ちしています。

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