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「KPT」手法が効果を発揮!エンジニアチームが継続的に成長する秘訣

せっかく良い改善策を思いついたのに、取り掛かるのをついつい後伸ばしにしてしまう…ということはありませんか?改善策は実行し継続しないと、いつまでたっても課題が解決しません。sweeepのエンジニアチームでは振り返りのフレームワーク「KPT(ケプト)」を取り入れて、課題を洗い出し、継続して改善できるよう業務プロセスに組み込んでいます。

今回は、KPTの効果と実際にどのようにsweeepでKPTを行なっているのか、ご紹介します!

KPTとは

「Keep・Problem・Try」の頭文字をとったKPT(ケプト)は、アジャイル開発における振り返りの手法として多くの組織で活用されています。仕事やプロジェクトなどを対象に3つの要素に分け、チームで現状分析と改善策を話し合い、業務の改善を続けていきます。

  • K:keep = 成果が出ているので継続すること
  • P:problem= 問題があり改善が必要なこと
  • T:try = 新しく取り組むべきこと

では、どのようにKPTを進めると良いのでしょうか。sweeepで行なっているKPTの進め方を具体的に説明していきます。

sweeepのKPTの進め方

概要

  • 開催場所:Gather. town(バーチャルオフィス)
  • 開催時期:2週間に1度
  • 時間:40分〜60分
  • ルール:フラットでオープンな意見交換を行うこと。誰かを責めるなど、ネガティブな意見はNG。

1. チェックイン(2分)

まずはエンジニアチーム全体でGather.townの大会議室に集まり、ツールを使ってチーム分けをします。1チームあたり3~4人のメンバーが基本です。

チームが決まれば、Gather.townでそれぞれの部屋にメンバーが移動し、KPTのチェックアウトの開始です。

チェックインの目的は、KPTで活発な発言や意見交換ができるようにするためです。例えば「好きなラーメンの味」や「最近はじめたこと」などをテーマに、自由に話し合い、場をあたためます。(あたたまりすぎて、ここに予想以上に時間を使ってしまうこともあるので注意…。)

2. 前回のKPTの振り返り(10分)

場があたたまったところで、前回のKPTのうち、おもにTry(新しく取り組むべきこと)について振り返りをしていきます。KPTが失敗する落とし穴として、「Problemだけに注目がいきがち」という点があるようです。課題に引っ張られると、よりよく伸ばすという側面が活かしきれません。そのため、Tryの振り返りに10分程度使い、チームでディスカッションします。


3. KeepとProblemの記入と、Keepについてディスカッション(10分)

ここから個人単位での作業が入ります。まずは一人ひとりKeep(成果が出て継続すること)とProblem(解決すべき課題)を3分間で記入していきます。ホワイトボードを使う他社事例をよく目にしますが、sweeepではNotionのテーブルをボード形式にして活用しています。

3分経ったらKeepの発表タイム。それぞれ書いた内容を発表し、チームのみんなで前回から改善された点や、よくなった点、続けるべき点を共有します。「◯◯ツールを使ったら工数削減できた」や「雑談会を設けたら楽しかった」など、細かいことでも思いついたものをどんどん挙げることがポイント。こうすることでより多くの意見を洗い出すことができます。


4. ProblemとTryについてディスカッション(15分)

次は、ProblemとTryのディスカッションです。ここでは、具体的な問題や課題にふれるので、各自への批判をしないよう特に注意が必要です。

sweeepのKPTのルールは「個人攻撃になるような発言をせず、オープンでフラットな意見交換をすること」です。多様で多くの意見を集めるために、とにかく発言しやすい雰囲気にすることが大切。ある人にとっては些細に感じた課題でも、チームにとっては重要な場合もあります。どんなことでも意見としてあげやすいように、和やかに(でも馴れ合いにはならないよう)ファシリテーターが中心となって場を作っていきます。

多くの意見がでたら、「Try」で具体的にどういう行動をするのかを明確にすることも重要です。どういう仕組みにすれば、そこで話し合った「Problem」が解決できるかという視点をもちディスカッションを進めます。


5. 全体で再集合し、ディスカッション(10~20分)

チーム内の発表が終わったら、次は開発メンバー全体で集まりディスカッションします。すべてを取り上げていると時間がないので、各チームのファシリテーターがいくつかピックアップして発表します。

違うチームの意見を聞くことで視点が変わり、新たな発見が生まれることも。それぞれのチームで練ったアイデアが、さらにもう一段精度が高まる重要な時間です。


6. チェックアウト

最後に、KPTの感想や改善点を書き出して終了です!

sweeepがKPTで大切にしているのは?

sweeep がKPTで大切にしていることは何でしょうか?

  1. Keepでほめあう文化を醸成する
  2. ディスカッションや振り返りの場として活用する
  3. 現場の意見を吸い上げる

ほぼ毎日会議で顔をあわせているものの、業務全般に関する課題を話し合うことは意外としていないものです。ほめあう文化と活発な意見交換をまず大切にすること。そうすると、「こういうことに課題を感じていたんだ」とわかり、「こういうことを目標にしていこう」とチームの目標も明確にすることができます。

KPTをして変わったところ

それでは、実際に開発メンバーにKPTを取り入れて良かった点について聞いてみました。

「定例会議だとアジェンダにそって話すので、限られた時間で幅広くみんなの意見を聞くことが難しかった。KPTでは現場が何に悩み、どう解決したいのかを素直な意見で発表してくれるので、メンバーのことを把握するのにとても役立っている。」(CTO)

「Keep によって称賛されるような行動を共有できるようになった。またチームの良い行動を自分の仕事に取り組めるようになった。」(エンジニア)

「Problemや Tryについて、特定の人物に偏らず意見が活発になった。そこから新しい取り組みが生まれた!」(エンジニア)

意見が活発になっただけではありません。Tryで決まったある施策を開発チーム全体で始めたことで、仕事に集中できる時間が増え、チームの生産性があがったという成果が出ています。

開発作業は忙しくつい目の前の作業だけに忙殺されそうですが、建設的な業務にするためにもKPTが効果を発揮しているようです。

まとめ

KPTは振り返りの手法と紹介されることが多いですが、同時に「目的を持って始めるための手法」であるという印象を持ちました。

最初にゴールを設定しないままやみくもに進んでしまうと、エネルギーや時間を無駄遣いすることになります。一方、あらかじめ目的を持って始めると、行動にブレが起きにくくなり効率よく時間を使うことができますね。KPTは問題を振り返ると同時に、次に進む地図も描いてくれるのです。

sweeepは「時間を創り出し、やりたいが叶う社会を」というミッションがあり、メンバーは時間の使い方には特に意識をして仕事をしています。KPTなどの手法を取り入れ、効率良く時間を使うことでプロダクトの価値を高めていきます。

開発の第一線で働いてみたい、スクラム開発に興味がある、一緒に自社プロダクトを開発していきたいと思った方はぜひお気軽にご連絡ください!

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