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【代表インタビュー(後編)】起業、そして課題を解決する新たな自社サービスがこうして出来上がった/代表 村山毅

村山毅 / Tsuyoshi Murayama  オートメーションラボ株式会社 代表取締役CEO 慶應義塾大学卒業後、コンサルティング会社で業務改革のコンサルティングやシステム構築業務を経て、2011年に独立。業務自動化のコンサルティング事業、バックオフィス向けAIの開発を手掛け、請求書読取AI「sweeep」をリリース。AI、BPO、RPAでバックオフィス革命を推進中。

前篇では学生時代から新卒で入社した企業での話を伺いました。そこでBPOという事業に出合い、自動化の面白さに目覚めた20代。後編では実際に企業する経緯と今に至るエピソードにスポットをあてていきます。

■起業、そしてRPA市場の盛り上がり

ーーかなり順風満帆な会社員生活を送っていたように見えますが、そこからどういった経緯で独立に至るのでしょうか? 

独立のタイミングはずっと伺っていたんです。ただ中々決断できずにいて。そうこうする内にそろそろ30代になるタイミングが迫り、「20代の内に独立しよう」と考えて29歳の時に退職しましたね。それから個人事業主として一年間ほど準備をして、起業しました。自分は切羽詰まらなければ動けないタイプだと思ったので、最後は思い切って決断しました。

 起業してからは教育分野かエネルギー、どちらかの事業をやりたくて、検討した結果、教育分野を選びました。やはり両親が教師ということもありましたし、自分にもちょうど子供が生まれるというタイミングで、どうせなら社会的意義の大きい分野でチャレンジしてみようと思ったんです。具体的な事業内容としては、個人経営のスクール(カルチャースクール・お稽古教室・学習塾等)向けに、生徒管理や講座予約が出来るWebサービスの開発・運営をしていました。国内スクール事業者は14万いると言われていて、市場規模もそれなりに大きいことは見込めていましたし、抱える課題も明確でした。それに当時、ASP型でイケてるシステムがこの領域では存在していなかったんです。しかし、やはり初めから中々思うようには売れてはくれず、事業としては継続しつつ、個人としてBPR(業務改善)やBPOのコンサルを続けているという状況が数年間は続いていましたね。

ーー経営者としてかなり悩ましい状況ですね…。それからどうなったんでしょうか?

 自分でも驚いたんですが、自分自身のコンサルとしての経験値がどんどん上がっていることに気付いて。比例するように売上もどんどん伸びていくんですよね。いよいよどうするかと当時は真剣に考えていました。そんな矢先の2016年頃、RPA(Robotic Process Automation)が本格的に国内でも流行りだしたんです。これから業務改善はRPA主体になっていき、市場全体の盛り上がりは間違いないという状況で、日に日にプロジェクトの価値、コンサルとしての価値が上がっていくのを感じていました。何より面白かったのが、RPAが注目されることにより、これまであまり注目されてこなかったマクロやVBAが再評価され始めたんです。「ようやくこの素晴らしさをみんな分かってくれたか!」と内心、感動していましたね。そうして私自身も徐々にRPAに軸足をうつしていく中で、「sweeep」の構想が生まれるんです。

▼OCR付き請求書受取AI「sweeep」
https://sweeep.ai
「sweeep」は毎月の煩雑・アナログな企業の請求書処理を自動化することで、経理担当者の負担を大幅に軽減するサービスです。独自のOCR(光学的文字認識)技術により、従来できなかったフォーマット自動認識を実現し、様々なレイアウトの請求書を100枚3分のスピードで読み取ることができます。さらに搭載AIが読み取った情報から仕訳自動判定、振込データの自動作成を行います。仕訳、振込以外にも帳票としての保管・管理、過去仕訳との比較、承認、源泉税計算など、経理担当者の請求書にまつわる業務をワンストップ提供しています。請求書をAIに渡すだけで大半の業務が自動化されるのです。


■自社AIサービス「sweeep」を開発!

ーーいよいよ sweeep のお話ですね!具体的に、どういう経緯で生まれたんでしょうか? 

 実は、経理において「請求書の処理」に課題があることはかなり以前から感じていたことなんです。それこそBBS時代、25〜26歳くらいの頃からでしょうか。月初の忙しい時期に集中して作業する必要のある、決算早期化・業務効率化を妨げる典型的な業務です。数名のベテラン経理スタッフが、数日の間にひたすら請求書を見て、手で仕訳登録しています。ERPなどの基幹システムが進化している今でさえ、システム化が進まず取り残されています。 

 RPAがバズワードとなり盛り上がる一方、こうした課題が未だに打開できていない状況を見て、「本当にどうにか出来ないものかな」と考えていたんです。そこでOCR(光学的文字認識)とAI技術の組み合わせに着目して、可能性を探り始めたんですよね。

 当初は自分一人でコードを書きながら試行錯誤していました。それである程度の手応えを感じられたので、2017年の秋頃から、機械学習が専門領域のエンジニアと一緒に技術検証を始め、そこで事業化する決断をしましたね。充分あるぞ、仕訳まで出来るぞと。それを機に、これまで運営を続けていた自社サービスも事業譲渡する決断をします。コンサルを続けつつ開発を一年間ほど続け、徐々に組織を少大きくしていきました。そして2018年12月に正式リリース、サービス提供を開始しましたね。

 リリース以降は非常に順調です。何よりお客さんの反応が非常に良いですし、マーケットとしても今後もさらに伸びていくと感じています。実際にご導入いただいてる企業様からもご要望も沢山いただいていて、サービスとしての伸びしろがあることも嬉しいですね。今後に控えている機能開発も多いので、とにかく今は人手が足りない状況です。事業成長のためにも、組織拡大が喫緊の課題という状況ですね。

ーーどういう組織にしていきたいか、どういう人と一緒に働きたいかを教えてください!

 やっぱり「面白いことをやりたい」と思ってる人と働きたいと思っています。あとは働き方というか、そうしたものに対する価値観でしょうか。時間、場所、慣習にとらわれないことが大切だと思っているので、そこに共感して、本質的に何が必要なんだっけ?何が大事なんだっけ?というところで共感できたり、議論できる人と一緒にやれることが一番だと思っています。

 組織としては性善説でやることを大切にしています。基本的に情報をオープンにする。良いことも悪いこともオープンにする。そういう組織でありたいですし、本質的にどうかってことを突き詰めてお互いに仕事が出来ることが理想です。ですので、もしもこうした組織に少しでも興味がある人がいたら、仲間になって一緒に働きたいですね。

株式会社オートメーションラボでは一緒に働く仲間を募集しています


COO候補
資金調達につき採用強化!社長の右腕となる攻めのCOO候補募集!
▼請求書自動化AI「sweeep Invoice」 私たちは、AI-OCRと機械学習を用いて受取請求書の経理業務を劇的に効率化するサービス「sweeep Invoice」の開発・運営を行っています。sweeepは毎月の煩雑でアナログな企業の請求書処理を自動化することで、経理担当者の負担を大幅に軽減するサービスです。 受取請求書の経理処理は、従来のクラウド会計ソフトや経費精算システムではOCRの読み取り精度が低く、効率化に繋がりませんでした。これだけIT化が進んだ現代で信じられないかもしれませんが、令和の時代になっても紙を使った手作業が多く残る業務です。 弊社では、請求書に特化した独自のAI-OCR技術により、これまで難しかったフォーマットの自動認識を実現し、様々なレイアウトの請求書を高精度で且つ100枚数分のスピードで読み取ることが可能。さらに搭載AI-OCRが読み取った情報から仕訳の自動判定と登録、振込データの自動作成を行います。仕訳、振込以外にも帳票としての保管・管理、過去仕訳との比較、承認、源泉税計算など、請求書にまつわる全ての業務をワンストップで提供し、業務効率化を実現しています。 withコロナの現代においてリモートワーク推進が企業の課題になりました。 sweeep Invoiceを利用すれば請求書処理のための出社がなくなるため、IT、人材、不動産、広告、会計事務所など、業種を問わず、また大企業から中小企業まで、幅広い企業様からご反響をいただいています。 ▼書類保管AI「sweeep Box」 リモートワークに対する社会的ニーズの高まりや電子帳簿保存法(書類を電子保管することを推進するための法律)への対応が必要になってきたことから2022年に新サービスとしてリリース。当社のもつAI-OCR技術を活用して、請求書以外の各種書類の入力や保管作業を自動化できます。 ▼高い技術力 当社のAI-OCR技術はクラウド会計で高いシェアをもつfreee会計のOCRエンジンとしても採用されています。長年OCR技術を磨いてきたfreee株式会社から高く評価された結果によるものです。また、Google、Microsoftのスタートアップ向け支援プログラムが認められており、さらに技術力を強化しております。
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