1
/
5

安定!?挑戦!? 夫婦で海外起業!普通の会社員だった私が挑戦を選べたワケ

現状維持の安定を取るか、リスクをとって挑戦するか。人生の岐路に立たされたとき、私は夫婦で「海外起業」という挑戦の道を選びました。もともと引っ込み思案で、社会人になっても消極的だった私が、なぜ思いきった判断を?その経緯と、海外起業から1年が経った今のリアルな感想をお伝えします。

目次

  • 赤ちゃんと犬を連れて、不安だらけの海外移住
  • 気付いたら起業することになっていた!?
  • いつから安定より挑戦を取るようになったのか
  • 海外起業から1年が過ぎた現在地
  • まとめ

ライター

Rosa

東京生まれ。大学卒業後、航空会社に勤務。さらなる成長を求めて単身デンマークへ留学し、デザインを学ぶ。現在は家族でカナダに移住し、夫婦で立ち上げた会社にて日々奮闘中。留学の経験を活かし、子供服を作るのが趣味。スポーツ選手の衣装作りにも挑戦中。

赤ちゃんと犬を連れて、不安だらけの海外移住

現在、私たち夫婦はカナダのバンクーバーでスポーツ関係の小さな会社を経営しています。会社といってもファミリービジネス規模でまだまだ小さいですが、人の役に立てるように、会社が成長するように日々まい進中です。起業した当初、子どもはまだ1歳、臆病者の犬も連れての大移動でした。

色んな所に緑があって、休みの日はお散歩に出かけます。子どもも自然の中で過ごす時間が大好き。

気付いたら起業することになっていた!?

私たち夫婦は子どもを授かる前、お互い会社員として働いていました。元々日本も好きだけど、海外も好き。子育てはなんとなく海外でしたいと思っていた私は、密かに何かいい方法はないのかな? とアンテナを張って日々過ごしていました。

一足先に海外移住を決めた知人の言葉がきっかけに

そんなある日、夫の同僚がカナダへの移住を決めたと報告をしてきました。パートナーがカナダ人だったこともあり、向こうで仕事をするとのこと。そして夫に一言「君みたいな人とカナダでも働きたいな」と言ってきたのです。

その言葉は私のアンテナにバシッと強烈に引っかかったのです。

その瞬間から頭の中に沢山の計画と課題が浮かんできました。その帰り道に「カナダで働けたらいいよね?」と強めの圧で夫に聞いてみたところ、「本当にそれができたらいいよね」と賛同してくれました。(当時、まさか私がここまで本気だとは思っていなかったようですが…)

思い立ったら即行動。早速、私は移民コンサルタントに話を聞きに行き、まずは何が必要かを知ることから始めました。そして次の休みには下見がてらバンクーバーに行き、住むことを前提に街の雰囲気などを観察して、本当にここに住みたいのか夫婦で話し合いました。ここで働きたい、子育てもしたい! と意見も一致し、前向きな気持ちで帰国しました。

コロナ禍で移住計画が頓挫、不安な日々

そしてビザ取得の準備を始めようとした矢先、コロナによって世界は一変してしまいました。ビザどころか、旅行さえもできない生活。

世界全体が重たい空気に包まれていた時期でもあり、「やっぱり無理なのかな、無謀なのかな…」と気持ちは後ろ向きになっていきました。

そもそも同僚に、一緒に働きたいから来てくれと正式にお願いされたわけでもなく、なんの保証もありません。漠然とカナダに行くと決めただけだったので、一度勢いを失うと不安で頭がいっぱいに。「将来は大丈夫か?」「本当に異国で生活していけるのか?」と次々に湧いてくるマイナスな感情を打ち消す日々が続きました。

でも、いつか後悔しないように今できる種はまいておこうと、ビジネスプランを練ったり、現地の知り合いとオンラインミーティングをしたり、何度も夫婦で気持ちの確認をして、絶対カナダに行きたいと(今考えればなぜそんなに熱い気持ちを保てていたのか不思議ですが…)少しずつ行動しているうちに気持ちも盛り返していきました。

そうこうしているうちに、ビザ発給再開の知らせがあり本格的に準備を開始できました。私たちは当初、個人事業主としてどこか大きな会社にバックアップしてもらう方法を考えていたのですが、コンサルタントや、弁護士に相談しているうちに会社を立ち上げた方がスムーズだとアドバイスを頂き、気付けばカナダに会社を登記していました。

その際、弁護士からは「あなたたちは、もう一人子どもを持ったと思いなさい。きちんと育てていかなくてはいけないよ」と言われ、1歩どころか100歩くらい気持ちが後退りしました。分かっていたつもりでしたが、第三者の言葉を受け、より明確に自分たちの目標が随分高いところにあったのだなと気付かされたからです。

特に子どもが生まれたばかりで、今の安定した生活を捨てて、子どもの将来まで巻き込んで大丈夫なのかと色々な不安が渦巻いていました。しかし、ここに来るまでに何度も絶対できると自分たちに言い聞かせ、二人で色々な準備もしてきていたので、ここで挑戦しなかったら絶対後悔する! と一歩を踏み出しました。その後は紆余曲折ありましたが無事にビザも取得でき、2023年2月からカナダに移住し、2ヶ月後の4月からビジネスをスタートしました。

いつから安定より挑戦を取るようになったのか

今までの経緯を聞くと、前向きで、ポジティブな人と思われるかもしれませんが、私は根っからの心配性、常に不安に駆られる慎重な性格でした。

挑戦が大嫌いだった子ども時代

特に子ども時代の私は、常に姉の後を付いて回り、人前に出るのが大嫌い、新しい場所や人に慣れるのにも時間がかかるかなり繊細な子どもでした。小学校では全校生徒の前で来賓の方にお花を渡すというただそれだけの役割さえ絶対に嫌ですと辞退していたほどです。何かに挑戦する自信と勇気がなく、ただ心地の良い領域にいたかったことを覚えています。

ただ、そんな子ども時代ではありましたが、何かをやり遂げたい、変わりたいという気持ちはずっとどこかに持ち続けていました。

社会人3年目で生じた心境の変化

大学卒業後、入社したのは日本の航空会社でした。入社後は仕事をバリバリこなしている同期や先輩が沢山いて気後れしていました。

社会人3年目になってやっと自信がついてきた頃、周りはというと異動や転職などのターニングポイントを迎える時期に突入。周囲の様子を見て漠然と、「このまま同じ仕事を一生していくのかな?」「何も変わらない毎日が続くのかな?」と不安な気持ちが芽生えてきました。

そこで、あと1年だけ全力で仕事をやり切って、それでも気持ちが変わらなければ辞めようと決断しました。それからの1年は、今までなら絶対に手を挙げなかった社内の研修や、企画書の提出など本当に今までの自分では考えられないような挑戦をしました。そしてどっぷり、しっかり仕事と向き合ってみた結果、会社に行くことが、同僚に会える毎日がいつしか楽しみになっていました。

そこからは自分の中で仕事以外でも何かに挑戦したくなり、今しかない!とまずは飛び込んでみるクセがつきました。

その後は、どうしても独身のうちにデザインの勉強をしたいと大好きだった会社を辞め、デンマークに1年ほど留学して、日本に戻り、今はカナダにいる、あっという間の数年でした。

自分で作った洋服を娘に着てもらっています。この日はイースター。どのお店もウサギやイースターエッグにちなんだ商品があり、とても可愛いシーズンです。

海外起業から1年が過ぎた現在地

子どもはすぐに環境に馴染んで、毎日楽しそうに過ごしています。すぐに誰とでも仲良くできる姿は本当に心強いです。

本題に戻ると、リスクを背負って立ち上げた会社はつい先日、無事に1周年を迎えられました。私たちのサービスが浸透してきている実感もあり、次のステップを見据え今年度も気持ちを新たに頑張っていくところです。

人のつながりで少しずつ成長していく会社と家族

お客さんとして出会った人たちが、今後はどうやってビジネスを広げていけばいいか色々なアドバイスをくれたり、新たな出会いを運んできてくれたりと、スモールビジネスが盛んなカナダの文化もあってか、本当に恵まれた環境で仕事ができています。

なので結果的には不安を押し殺して一歩を踏み出してよかったと感じています。

海外での生活についても、去年の今頃を思い返すと家族全員かなり成長しました。言葉ももちろんですが、娘はデイケアや習い事で既に自分のコミュニティを築いているし、私たちも仕事関係者や近所の人たちのお陰で色々と乗り越えてしっかり生活をしているなと感じています。

もちろん初めの頃は右も左も分からない状態だったので、沢山失敗を経験し、今でも試行錯誤しながらではありますが、この歳になってもまだまだ自分自身を成長させられるフィールドがあることにとても感謝しています。

オンライン副業でリスクヘッジ、さらなる挑戦へ

そして海外に住んで仕事をしてみて気付いたことは沢山あります。中でも働き方に対する考え方はすごく変わりました。カナダにいると副業はごく当たり前の感覚で驚きました。先ほどもお伝えした通り、カナダはスモールビジネスが盛んな国です。そのためか主軸はこの仕事だけど、他にもこんな仕事をしているよという方々が本当に多くいます。

例えば、日中は貿易会社で働いていて、夕方からはフルートを子どもに教えている人。家族でカフェを経営する傍ら、パートタイムとして航空会社で働いている人など、日本にいる時には考えられなかった働き方をしている人と出会います。

その背景には、物価の高いカナダで生活していくため必要に迫られ副業を選択しているという現実もあります。一方で、仕事を掛け持ちしてスキルを磨き、それをまた別の場所で役立てることに生きがいを感じている人もたくさんいます。その活き活きと働く姿を見ているうちに自分も何かしたいと感じるようになりました。

そしてそれは大きな挑戦をする際のリスクヘッジにもなると。それからは自分も何かできないか、スキルアップができ、誰かの役に立つ場所はないかと探していた時にオンラインアウトソーシング(※)「HELP YOU」に出会いました。日本での仕事を離れて、今まで自分が身につけたスキルを忘れていってしまうのではと懸念していた私にとって、HELP YOUで日々スキルのアップデートができ、さらにここで培ったノウハウを自分たちのビジネスにも還元できる今の環境は魅力的です。

※ オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。

過去に身につけたスキルで叶えたい新たな夢

現在は自分たちの会社を大きくすることが第一の目標です。

でも、やみくもに飛び込むのではなく、きちんと準備をする、そして常に自分をアップデートし、新たな環境に対応する柔軟な心も大切だと胸に刻んでいます。

私個人の次の目標は、デンマークで培ったデザインのスキルを使って、スポーツ選手の衣装を作ることです。昔自分でまいた種を少しずつ育てながらこれからも頑張っていきたいと思います。

家族で過ごせる時間が一番大切。3人+1匹で力を合わせて頑張ります。

まとめ

「エイッと一歩踏み出す勇気が必要」と頭ではわかっていても足がすくんでしまう。いまだにそんなジレンマにはまってしまうときがあります。

そんなときはモチベーションを上げるために、色々なフィールドで頑張っている人をみたり、ブログ等を読んだりしてエネルギーに変えています。
同じように、私の記事が少しでも誰かに「こんな人もいたな」とプラスになれば嬉しいです。

小さなトライ&エラーを何度も繰り返し、たとえ失敗してもその先で次に自分のできることを探せばいいんだと学びました。「意志あるところに道は拓ける」をモットーにこれからも頑張っていこうと思います。

株式会社ニット's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 株式会社ニット
If this story triggered your interest, have a chat with the team?