1
/
5
This page is intended for users in Japan(English). Go to the page for users in United States.

ニットがオンライン開催したMeetupから見えた、リモートワーク成功のヒント【イベントレポート】

ニットが運営するHELP YOU(※)に所属し、このWantedlyのblogでインタビュー記事などを書かせていただいている小笠原です。

新型コロナウイルス感染拡大により、リモートワークに急激に関心が集まる中、約400人のリモートワーカーが所属するHELP YOUを運営するニットでは、2020年3月18日、リモートワークの実情を知ってもらうためのMeetupをオンライン開催しました。

これに参加してみたところ、リモートワークの課題や、ストレスなくリモートワークを続けるヒントなどが見えてきたので紹介します。

(※)HELP YOU:様々なスキルをもったオンラインアシスタントがチームを編成し、企業のバックオフィス業務やマーケティング業務、メディア運用などをサポートする組織。全国30都道府県、世界各国(累計33カ国)にいる、約400人のオンラインアシスタントが所属。

〈目次〉
1.このMeetupについて
2.リモートワークの課題とその改善策
 ・チャットのラリーや“テキストバトル”を防ぐには?
 ・“人情深い人”であればあるほど悩ましい、オンとオフの切り替え
 ・リモートワーカーを孤独から救う仕組みとコミュニティ
3.このMeetupで感じたこと

1.このMeetupについて

このMeetupを企画し、ファシリテーターを務めたのは、ニットで営業を中心に広報、人事と、幅広い業務に関わる小澤美佳さん。中米ベリーズの観光業の会社経営と大学講師も務めるパラレルワーカー。

「人がイキイキと働く」ことや、働くことを通じて自己実現することが大事だと考える小澤さんは、「リモートワーカーの働き方や暮らし方、失敗談や苦労話などの裏事情を聞いていただき、一人でも多くの方に今後の新しいキャリアを考えるきっかけにしていただきたい」という想いで、このオンラインMeetupを企画したそうです。

どんな流れで進められたかというと、Web会議ツールのZoom上に、ニットとHELP YOUのリモートワーカーが、それぞれ“部屋”を設け、各部屋に、数人ずつランダムに分けられた参加者が入り、座談会をするというもの。20分ごとに3回、部屋をチェンジしました。

今回話を聞かせてくださったリモートワーカーの方々は、こちら。

私は、
・宇治川紗由里さん(エルサレム在住、ニットの人事を担当)
・髙橋隆司さん(福島在住、HELP YOUのマネージャー。外国人技能実習生に日本語を教える仕事もしている)
・伊藤尚さん(函館在住、HELP YOUのディレクター。新聞記者のほか2020年3月末まで地元ラジオのパーソナリティも務める)

の、3つの部屋で話を聞くことができました。

2.リモートワークの課題とその改善策

・チャットのラリーや“テキストバトル”を防ぐには?

リモートワーカーの多くは、ビジネスチャットツールを使って、テキストをベースとしたコミュニケーションによって業務を進めています。そこで求められるのは「文章力」。相手が意味を取り違えることなく、疑問に思わないようなメッセージを送ることが大事です。とはいえ、細かいニュアンスをテキストで伝えるのは難しいこと。そんななかで“あるある”なのが、コミュニケーションのズレから生じるチャットのラリーや “テキストバトル”です。

「5往復くらいチャットしている場合は大抵、コミュニケーションがこじれている」と、伊藤さん。かつては、チャットのラリーになってしまうこともしばしばあったそうです。その経験を踏まえて、2、3回やりとりが続いたら「通話しますか?」と提案して通話に切り替えるようにしたところ、コミュニケーション上のストレスはかなり減ったとのこと。また髙橋さんは、テキストではニュアンスを伝えにくいと思ったら、最初からビデオ通話やZoomを使って口頭で伝えるようにして、コミュニケーションのこじれを防いでいるそうです。

一方、エルサレム在住で、時差によって常にリアルタイムで通話できる状況にない宇治川さんは、「相手が意味を取り違えてしまうと、自分の知らないところで全然違う方向に物事が動いてしまう。それが怖い」と語っていました。宇治川さんは、日本にいるメンバーが就寝中に稼働し、自分が寝ている間に進めておいてほしいことをテキストで送る、というサイクルでリモートワークしているので、テキストでのコミュニケーションについて、特に慎重なようです。

・“人情深い人”であればあるほど悩ましい、オンとオフの切り替え

リモートワークは自由度の高い働き方ではあるものの、働く時間を自己管理するのが難しいという話もありました。

「『もう終業時間だよ』とか『働きすぎだよ』と、誰も言ってくれない。働く時間を自分で管理しなくてはならない。そこが結構、難しい」と、宇治川さん。最近リモートワークを始めたばかりだという女性の参加者も、「気づいたらずっとパソコンの前にいて、働きすぎだなと思う」と話していました。また、2019年の夏から完全リモートワークをしている男性の参加者は、「家事や子どもの送り迎えもするようになり、その中で自分の時間を確立するのに苦労した」と語っていました。

「オンとオフの切り替えをうまくできないと、自分で自分を苦しめることになる」と語っていたのは、髙橋さん。「9:00〜18:00を稼働時間にしているものの、クライアントさんやHELP YOUのメンバーさんから稼働時間外にチャットが送られてくることもある。それにすぐに対応しなくてもいいのに、相手が困っていると思うと、気になってつい返信してしまう。どうしたものか……」と、悩みを話していました。稼働時間外はチャットを見ないようにする、通知をオフにするなどしてオンとオフを切り替える努力をしても、なかなか思うようにはいかないとのこと。

こうした事情について、多くのリモートワーカーを見てきた宇治川さんは、「“人情深い人”ほど、困っている人を放っておけないので、働く時間の統制を取りにくくなるのでは」と、話していました。

・リモートワーカーを孤独から救う仕組みとコミュニティ

「リモートワーカーは孤独」という話をよく聞きますが、これは、すべてのリモートワーカーに当てはまるわけではなく、「誰と、どんな形で働くのか」によることがわかりました。

現在、HELP YOUでディレクター職のOJT研修中だという参加者は、「毎日15分、マネージャーと同期のメンバーとで、疑問などを解消するためのミーティングをしているので、新卒で入社したような感じ。フォローしてもらっている、チームで取り組んでいる感覚で働ける」と話していました。

HELP YOUはリモートワーカーの集合体で、案件ごとにチームを編成して業務を行う組織。チームを束ねるディレクター、さらにその上にマネージャーがいるという体制をとっています。このような仕組みだと、“自宅で一人で仕事をしていても、一人ではない”という感覚で働くことができるのだと思います。

それに加えてニットでは、HELP YOUのメンバーが孤独や不安を感じないようにと、ニットとHELP YOUのメンバーが交流できる場を、オンライン・オフラインで設けています。

ちなみに、私が入っている雑談専用のチャットルームでは、韓国ドラマの話、子育ての話、ゴシップネタ、仕事に役立つビジネスツールについてなど、話題を問わず、みなさん“友達感覚”でチャットしています。

ファシリテーターを務めた小澤さんは、「個の時代になりつつあるなかで、チームやこうした“あたたかいコミュニティ”が、リモートワーカーには必要。ニットはそういう場を大事にしている」と話していました。

3.このMeetupで感じたこと

今回聞いた話のなかで、個人的に特に印象に残ったのは、伊藤さんの働き方に関する話でした。

居間に仕事場を構えていて、2歳半の娘さんを保育園などに預けず、自宅で面倒をみながら働いているという伊藤さんは、「仕事中に、娘は私の肩にのぼってくるんです。HELP YOUのクライアントさんとのミーティング中に、そんな状態になったことも数知れず(笑)」と話していました。画面の中に娘さんがチラチラ登場するのを、おおらかな気持ちで見ているクライアントさんの姿が目に浮かびます。

この話を聞いて、仕事とプライベートがグラデーションのようになっている感じがして、とてもいいなと思いました。このように、どんな環境で働いているのか、どんな家族がいるのかなどがわかると、人柄や価値観が見えてきて、相手に親近感や信頼を感じやすくなるのではないでしょうか。それによって、ほどよく力が抜けた関係性の中で、パフォーマンスの高い仕事ができるかもしれません。

リモートワークはテキストによるやりとりが中心になるので、ミスコミュニケーションが起こりやすい一方で、ビデオチャットなどでプライベートの部分が見えることで、仕事上のパートナーとの距離を縮めることもできるという可能性を感じました。

HELP YOUライター 小笠原綾子

株式会社ニット's job postings
3 Likes
3 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
If this story triggered your interest, go ahead and visit them to learn more