ゼロから「おしえる」「まなぶ」のコミュニティを地域に創り上げる――そのプロセスに大きな意義と可能性を感じています。
【社員紹介#05】“地域開拓プロジェクト”責任者 窓岡順子
こんにちは!ストリートアカデミー ブランディング&マーケティング担当の小坂です。
当社が4年前より注力しているのが、『ストアカ』の活性化を通じて「おしえる」「まなぶ」ことの楽しさや魅力を各地に伝える“地域開拓プロジェクト”です。「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」というミッションのもと、福岡・関西(大阪・京都・兵庫)で活動を行ってきました。
スタート時から主軸となり奔走している執行役員・窓岡に、これまでのプロセスや業務における醍醐味について聞いてみました。
「東京の次は福岡!」入社直後に提案し、自らの手でプロジェクトを始動
―窓岡さんは法人事業と事業開発(地域開拓プロジェクト)の責任者を兼任しています。どういう経緯で現在のポジションに?
『ストアカ』の法人事業立ち上げのため、営業担当として入社はしたんですが、いざジョインしてみると、社内に「東京エリア以外のユーザーを増やす・アクティブにする」というまったく別の課題があることを知りまして。確かに2015年4月当時は、ユーザーの8~9割が東京エリアにお住まいの方でした。
「馴染みのないエリアを開拓するにはどうしたらいいか」「どのエリアから始めればいいか」「誰がやるのか」……毎日横で議論を聞いているうちに「じゃあ、私がやろうかな」という気持ちがむくむくと芽生え、気がついたら口も手も動いていました(笑)。その時の社員は5名、インターンは3~4名、うち対外的な業務を担うのは代表の藤本さんと私だけでしたので、自然な流れだったのかもしれません。
―では、開拓する最初の地域として福岡を提案したのは、窓岡さんだったんですか?
そうです!以前福岡で働いていた経験があって「新しいものを受け入れる」柔軟な土地柄であることは熟知していたし、「東京の次に大きなマーケットである関西を開拓する前に、もう少しコンパクトな地方都市に進出したい」という社内から出された条件にも見合っていたんです。
「とにかく、行けばなんとかなる!」と、入社した2週間後には福岡へ飛びました。
ミッションに共感してもらえたことが、何よりも嬉しかった
―福岡に行って、まず着手したのはどんなことだったんですか?
当時の福岡のユーザー約100人のうち、先生として登録している方が約20人。でもアクティブな先生はほぼいない状態でした。先生がいらっしゃらないことにはサービスそのものが成立しないので、かつてのコネクションを頼りに「先生になってくれそう」「先生になりうる人を知っている」方々に会いに行きました。
見通しもプランもないまま、ただひたすら動いて、たくさんの人と面談をして。私自身、福岡を離れてから10年の月日が経っていたのでエリア全体の状況ヒアリングも兼ねつつ、約1週間滞在しました。
―ズバリ、成果はありましたか?
それが、予想以上の成果があって。出張した1か月後には、なんと100人規模の「福岡キックオフイベント」を開催することができたんです!参加者は、すでにどこかでおしえている人、新しいものに興味がある人、会社経営している人など、さまざまでしたね。
私自身、何よりも嬉しかったのは「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」という私たちのミッションを多くの人に共感してもらえたこと。それまでは、ただユーザーが存在しているだけの箱に過ぎなかった福岡の『ストアカ』に命が吹き込まれたことを実感しました。
キックオフから約1年10ヶ月後の17年3月に行った福岡で何度目かの先生ユーザーを集めた交流会にて。先生方の教室運営のノウハウをシェアする場として地域で定期的に行うイベントととなり、今では全国各地で行っています。
スキルや経験よりも「行動力」が活かされる
―キックオフイベントから約4年が経ち、福岡エリアの登録者数は約16,500人(2019年3月現在)になりました。今年のはじめにはCMも放映され、順調に推移していますが、ここにたどり着くまでにどんなプロセスがあったのでしょうか?
毎月福岡に足を運んで「先生になるためのワークショップ」を開催したり、ホームページを見て「いいな」と思った人にメールでアプローチして、会いに行ったり。ワークショップを始めた当初は、参加者が1人、2人なんてこともザラにありましたが、根気強く先生を増やすための活動を重ねていきました。
並行して、知名度のない『ストアカ』というサービスを、多くの方々に“安心して”登録してもらうための施策を進めました。具体的には『博多マルイ』や西日本鉄道株式会社が運営するコワーキングスペース『天神HOOD』など、県内企業との連携や地元メディアへのアプローチ。こうした複合的な動きがよい循環を作り、現在に至るんですが、この基本スキームを作るのに丸2年かかりましたね。
―福岡が形となり、現在は大阪・京都・兵庫の関西エリアに注力されていますが、「おしえる」「まなぶ」における地域差はあるのでしょうか?
大いにあります。まず、福岡と関西は当然違いますし、大阪・京都・兵庫も“関西”とひとくくりにできないほどに地域の色があります。例えば、京都は伝統を重んじる文化が根付いているせいか、福岡に比べて信頼してもらうのに時間がかかりました。一方で大阪はビジネスに関係することであれば馴染みやすい土地柄です。
ですから「福岡で開発したスキームがそのまま活かされる」というわけでもなく、それぞれの地域に合わせたコーディネートが必要です。それが難しくもあり、面白いところでもあります。
―窓岡さんは前職のリクルート時代に、営業、人事、マネージャー職などさまざまな職種やポジションを経験しています。このプロジェクトにスキルや経験はどう活かされていると思いますか?
特定のスキルというよりは「行動力」や「人と会うのが好き」といった自分のキャラクターが性に合っていたのかも。だから、ここまで続けられたのかもしれません。
例えば、営業視点で数字やKPIだけを追っていては、すぐに破綻していたと思います。対峙するのは人や地域ですから、目に見える結果はすぐには出ないんですよね。
とはいえ、実際の業務では営業や広報PR、マーケティングの知識や経験が活きる場面が多いとは思います。
↑福岡の地元企業である西日本鉄道株式会社様が運営するHOOD天神というコミュニティスペースとパートナー契約を結び、ストアカの福岡の拠点を作った時のオープンの日の写真(2016年4月頃)。今では地域コーディネーターの脇山(写真左)がこの場所で先生方のサポートをしています。
より多くの人にミッションを伝えるため、これからも「自由に生きる」を体現していく
―この“地域開拓プロジェクト”は、まさに0→1で、忍耐のいる仕事ですよね。やりがいをどんなところに見出していますか?
地域の立ち上げ業務に携わる醍醐味としては、時間はかかってもだんだんと形になり、コミュニティが活性化してマッチングが生まれはじめたときに、この上ない喜びを味わえることでしょうか。
加えて大切なのが、その後、どうしたら自分が介在せずに「効率的にコミュニティを活性化させられるか」「先生を増やせるか」「マッチングが増えるのか」を考え、社内外の人々と連携して仕組みを作ること。こうした仕組み作りまでを見据えて活動するのも非常に面白い。それが全国、ひいては日本以外の海外に広がっていく可能性があるわけですから。
また、地域開拓に限ったことではないんですが、この会社で働く一番のやりがいは、『ストアカ』に関わる先生・受講者双方の「人生のターニングポイント」に立ち合えることかと。。「おしえるって楽しい」「生きがいを見つけた」という声を聞くたびに「私たち、すごくいいサービスをつくっているんだ」と実感し、胸が熱くなります。
先生たちの人間性の素晴らしさに触れられることも大きな励みとなっています。私もサービスを広める、つまり「自由に生きる」ことをメッセージングする立場ですので、みなさんに“合わせ鏡”のような存在となるべく、日々自己研鑽しています。
―最後に、「自由に生きる」というストアカのビジョンについて、窓岡さんの解釈をお聞かせください。
敷かれたレールをひた走るのではなく、常に意思決定権を持つ人生が、私の「自由に生きる」観ですね。
実は偶然にも、私自身が人生のテーマを「自由に生きる」と20歳の時から定めていたんです。にもかかわらず、「私は今、自由に生きられているんだろうか」「輝いているんだろうか」ともやもやした思いを3~4年間ずっと抱いていた。そんな時期に出会ったのが、このビジョンを掲げて起業していた藤本さんでした。
ストリートアカデミーに入社して4年が経ちますが、今が一番自由に生きられていると確信しています。「やりたい!」と手を挙げれば挙げるほど、仕事が増える環境ではありますが(笑)
―窓岡さん、ありがとうございました!
次は名古屋に「おしえる」「まなぶ」の文化を!地域開拓リーダーとして共に奔走するメンバーを募集中!
次の地域開拓場所は名古屋を予定!窓岡と共に「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」ミッションを各地に伝えていきませんか?
少しでも興味を持ってくださった方、まずはお気軽にご連絡ください。