「やりたいことをとにかくやってみる」からの思考の変化 〜株式会社 STARMINE PLANNING 取締役インタビュー〜
スターマインプランニングで働く人をインタビューする企画の第二弾で、取締役の中村にいろいろ話を聞いてみました。
都内の有名イタリアンに就職後、料理を学ぶ過程で演出や空間づくりにも関心を持ち、幅広く全体をプロデュースするクリエイティブな仕事に挑戦することを決める。現在はプロジェクトの企画制作からクリエイティブ制作まで、プロデュースに纏わる幅広い業務を従事。STARMINEPLANNINGが企画制作を手掛ける「MIMOSA FESTA」に2016年から携わり、花を贈ることを文化にするべく現在も同プロジェクトに参画中。
生い立ち
石川県出身の32歳です。家の周りには田んぼが広がっていて、坂を越えて少し進むと海が近くに見えるそんな環境で育ちました。
▲実家の横に広がる田んぼ
大きな会社ではないものの、実家が土木の会社を経営していた関係で2tトラックやブルートーザーが身近にあって、冬になり雪が積もると、祖父がブルトーザーでかまくらや滑り台を作ってくれたりしてもらっていました。
3人兄弟の長男だったこともあり「将来は会社を継がなければいけない」と漠然と考えていたので、高校は金沢市内の建築学科がある高校に進学しました。
小学3年から9年間続けた野球の最後の試合も終わり、いよいよ卒業後の就職を決めなければいけなくなった高校3年の夏に、母から将来について聞かれたので会社を継ぐ意向を伝えたところ「継がなくてもいい、やりたいことをしていいよ」という想像もしていなかった回答が返ってきました。
まさかの回答に驚いて困惑する自分と、心のどこかでワクワクする自分がいたのを今でも覚えています。
「自分がやりたいことって何だろう」って考え始めた頃、引き寄せられたかのように同級生経由で、とある公演に誘われました。
その時に「最初からやりたいことがある人はいない。人にうまく説明できないけど面白そうとか、楽しそうとか、心がワクワクすることをやってみることから始めれば、きっとそれはやりたいことに繋がる。だからその小さな感情を大事にしてあげて。」と聞いて、そういうことか!と思いました。
図工や美術の授業で何かをつくる時間が好きだったことをヒントに、当時ハマっていた漫画のワンピースに登場するサンジ(料理人)というキャラクターのようになりたいと思い、まずは料理の道を進むことにしました。
誰かに認められたい
大学に行く道はなく就職しかない考えていなかったのですが、高校時代の親友が専門学校という選択肢を教えてくれて、免許を取得した方が選択肢が増えそうという漠然とした理由から、専門学校へ進学することを決めて、様々な学校のパンフレットやホームページをみた結果、ビジュアルで一番ワクワクした辻調理師専門学校(大阪)に通うことを決めました。
今思うと結構右脳で情報をキャッチして、そのまま行動に移していましたね。
就活は専門時代の親友の「料理やるなら東京やろ!」という言葉に影響され、東京に就職を決め、夜行バスでよく東京に通ってました。
食べ歩きしたり、気になるお店を探していた時に、当時食べログのイタリアンでランキングトップだった銀座アロマフレスカの存在を知りました。
見学時にシェフにご挨拶をさせていただいたのですが「何しにきたの?やる気がないならうちに応募しなくていいからね」とハッキリ言われ、ここに就職しようと決めました。
丸ビルの中にあった系列店に配属となり1年半ほど働いたのですが、想像していた10倍厳しい世界で社会人1年目で相当鍛えられたと思います。笑
求められることができない自分が本当に悔しくてしょうがなくて泣くこともあったのですが、自分の気持ちを整理するために日記を書いてました。
生意気な19歳でしたが、今見てもなかなか良いこと書いてますね。笑
(さすがに筆ペンは使ってないですが、今でも日記は毎日書いてます。笑)
▲当時書いていた日記の1ページ
当時は地元から出てきたことで何かを成し遂げ、認められたいという気持ちが強かったように思います。
スターマインプランニングとの出会い
2016年に代表の長井と同じシェアハウスに住んでいた同い年の友人が、「花贈り男子をやっているから、やってみないか」と誘ってくれたのがきっかけです。
当時は、男性専門のスタイリストの会社に勤めており経営者の方や不動産の大家さん向けにパーソナルなスタイリングをさせていただいていたのですが、STARMINE PLANINGが企画制作を行なっている「MIMOSA FESTA」で花贈り男子や、スタイリングなど依頼いただいて、一緒に仕事をする機会が徐々に増えていきました。
▲Festa DELLA DONNA 2017(現 MIMOSA FESTA)にて花贈り男子として活動していた時の様子
30歳で2023年に取締役としてジョインするまで、調理師だったり、芸能事活動だったり、営業やマーケのお仕事や、スタイリストの仕事まで、いろんなことにチャレンジしてきたのですが、自分の中で一貫しているのは「心がワクワクすることをやってみること」。
でも、その先に自分だけでなく周りにいる方たち、その方の先にいる関わったことのない方たちまでが笑顔になっていないと本気で自分の命を燃やせないなとある時、思ったんです。
自分という人間が自分らしく生きられて、さらに周りの方たちや、その先の方たちまで笑顔を届けることがSTARMINE PLANNINGで実現できると思えたことが、ジョインする大きな決め手になりました。
そういう意味では「やりたいことをとにかくやってみる」という思考から「やりたいことの先により多くの人の笑顔が待っているのか」というのが今、自分が意思決定する上で重要な指標になっているような気がしています。
スターマインプランニングでの仕事
どんなことをやってるのか
今は長井と役割分担しながら経営していく上で必要なことを全部やっています。
どちらにもそれぞれの視点を持っているのですが、あえてわかりやすく分けるのであれば、長井が攻めで、僕は守りという感じですかね。
営業や新規開拓は長井が主導で進めていて、人事や社内の制度やルールを固めていくのは僕が主導で進めるみたいなことが多いです。
長井が道がないところに進んでいくので、僕がメンバーが通れるように道を作っているようなそんなイメージです。笑
やりがい
チームのみんなで協力して創り上げた成果物がお客様に喜ばれ、その先のお客様も喜んでる姿をみるとすごくやりがいを感じます。
また、会社が成長していく課程で、新しいメンバーが増えたり、目標を掲げてクリアしていったりすることにも、すごく楽しさを感じています。
一問一答
Q今までで一番感動したこと
新婚旅行で行ったパリです。20歳の頃からパリに旅行にいくことを夢のリストに入れていたので達成感もあったと思うのですが、歴史的な建築、美術館、美しい街並みに触れてすごく感動しました。
将来、短期滞在で住んでみたいなと思っています。
Q今まで一番ワクワクしたこと
個人的にはワクワクに順位はないと思っています。
例えば、何か楽しみな予定を立てて計画し始めるとワクワクしてその予定まで時間が経つのが遅く感じることがあると思うんですけど、仮に同じ予定でも当日まで予定があることを忘れて何も考えずに過ごしてしまうと時間が経つのは早く感じますけど、思い出として記憶の残り方が全然違うと思うんです。
なので、なるべく予定を立てたら、どんな風に過ごすか計画する時間も大事にしてます。
Qどんな人と仕事したい?
チームで働くこと / チームで何かを成し遂げることが楽しいと思える人ですね。
仕事を選り好みしたり、自分のことだけを考えるのではなく、チームとして「求められることに応えたい」という思いで、様々な事象に向き合えるかどうかも今のフェーズ(少人数)には必要だと考えています。