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AIを広げるプラットフォームを作る。超大手データ活用企業を飛び出し、スキルアップAIを創業したワケ。代表インタビューvol.1

スキルアップAIに興味を持ってくださりありがとうございます。

スキルアップAIではAIを始めとした先端技術/データを活用して企業の変革、すなわちDXを推進したい企業を人材育成や組織作りの観点から支援しています。

創業5年で大手企業を中心として500社以上、延べ4万人以上の社会人や大学生などにDXに関する教育を提供しています。

また、AIエンジニアの登竜門とされるE資格(日本ディープラーニング協会主催)受験のための認定プログラム第一号取得をきっかけとして、現在ビジネスで活躍している多くのAIエンジニアの育成にも関わっています。

AIやDXという言葉は皆さんも聞いたことがあると思いますが、一体どんなもので、なぜ必要性が叫ばれているのか、創業を振り返りながら代表の田原眞一がお伝えします。

ーまずは簡単な自己紹介をお願いいたします。

はじめまして、スキルアップAI株式会社代表取締役の田原眞一です。スキルアップAIの創業前は大手IT企業でアドテク系のプランナーとして、グループ内のサービスに対してデータ分析やAI導入を支援する立場で働いていました。

今は多くの企業で「DX推進部門」のような部署がありますが、当時はあまり一般的では無く、国内においては少しだけ時代の先を行く場所で働いていたと思います。

大きなグループ企業でしたので、グループ内に様々なサービスがあり、関わった案件も広範囲に渡っていました。優秀なデータサイエンティストも多く在籍していて、2022年現在でも国内においては先進的なプロジェクトが数多くあったと思います。

ーそこからスキルアップAIの創業にどう繋がっていますか?

プロジェクトにやりがいを感じつつも、グループ各社のサービス支援という立場や、サービス自体がとても大きく関わる人数も多いため、実際のユーザーからの距離を感じていました。元々スタートアップでエンジニアとして働いていたので、自分の支援した内容のフィードバックが直接得られず、物足りなさも感じていました。

そこで、副業として会社を起こし、ユーザーに近く、クライアントと対峙する形でWEBサービスの受託開発などをするようになりました。自分の能力を活かしつつ、ユーザーとダイレクトに繋がれる機会はやはりエキサイティングだと感じました。

この頃、友人から多くの企業にAIを業務に取り入れたいというニーズがあると意見をもらいました。AIに関する知識も一通り身についてきた時期でしたので、自分の会社でAIの受託開発案件の営業を始めました。2016年頃のことです。

当時、日本では第三次AIブームが到来しつつあった頃で、多くのAI開発ベンチャーが登場していました。ただ、アカデミックとビジネスの間で揺れていたり、開発に莫大な金額がかかるなど、マーケットとして不安定な時期でした。

ビジネスで活用できるAIの開発には自信がありましたので、日本のAI開発マーケットの中で勝負し、ダイレクトにユーザーに貢献できるまたとない機会だと考えました。

しかし、現実は簡単には進みません。自分の会社ではAIの開発の実績がなかったこともあり、なかなか受託することができませんでした。今考えると当然なのですが、大手企業がAI開発案件をやったことのない副業の会社に発注などしないですよね。

ちょうどその頃、勤めていた企業内の勉強会でAIをテーマに発表を行っていました。自分自身元々エンジニアであったとはいえ、AIの知識はプロジェクトを実行しながら、一から身につけました。その過程を社内にも共有しようと、ディープラーニングの可能性などについて話をしていたのです。

自分の会社の方においても、何か事業を持って実績を作っていくのが重要だと考えていたので、まずはできることとして、AIの知識を身につけた過程を勉強会という形で開催していくことにしました。

ーAI教育というマーケットもまだ確立していなかったと思いますが、どのように事業をスタートしたのでしょうか。

最初はIT勉強会サイトでイベントを作り、2017年の9月に「Pythonで学ぶ人工知能入門ハンズオン勉強会」というテーマで初めて勉強会を開催しました。当時は全部手弁当で行っていました。

会場は渋谷の貸し会議室で、参加費は会場支払いの3000円。10人ほど参加者がいて、合計3万円ほどの売上でしたが、会場費用などを考えるとほぼ利益はありませんでした。

しばらくは、週に1〜2回の頻度で、少しずつテーマを変えながら勉強会を開催していました。データサイエンスの専門家にも声をかけ、様々な方に講師をしてもらっていました。

その中で現CTOの小縣信也にも出会い、2017年12月には初めてのシリーズ講座を小縣の講師で実施しました。単発の講座では伝えきれない、全体像を把握できる講座が当時なかったこともあり、スキルアップやキャリアチェンジを考えていたお客様に大変好評をいただきました。

この時から、AI開発に必要な知識を体系化する試みを始め、現在の講座マップに繋がっています。

また、知識を教えるだけでなく、対面でのハンズオンを重視していることはこの当時から現在まで変わっていませんが、当時から講義のアーカイブ化にも力を入れており、家電量販店でビデオカメラを複数台購入して冗長構成を構築していました。それが現在のオンライン講座の運営ノウハウにも繋がっています。

儲かっていたわけではありませんが、勉強会開催が徐々に軌道に乗って忙しくなってきたこともあり、勤めていたIT企業は退職することとしました。

「リスクは感じなかったのか?」と聞かれることも多いですが、並行して請け負っていたAI開発のコンサルティングの経験から、いざとなればサラリーマン時代より稼げると分かっていたので、全く感じませんでした。

それよりも、勉強会のテーマやコンテンツを考え、最適な講師をアサインし、受講者から直接勉強会のフィードバックをもらえるというプロセスが楽しかったこと、そして受講者が実際にAIを開発したり所属企業で活躍する姿を見ることも励みになり、より一層勉強会運営に力を入れたいと思うようになりました。

vol.2ではスキルアップAIが一気に拡大していった様子や背景をお届けします。

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