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「社員の力で、この会社はもっと強く・大きくなる!」元エンジニアの人事が挑む人材育成とは。【書類選考ポイントあり】

スカラはIT/AI/IoTを基幹事業にしながら幅広い事業を展開している、東証プライム上場企業です。
今回は、エンジニアの経歴を持ちながらも、現在スカラの人事部にて研修の仕事をしている桐本にインタビューしました。

プロフィール
桐本 献児
株式会社スカラ 経営管理本部 人事部 シニアスペシャリスト
1992年新卒で大手SIerグループ会社に入社。プログラマー・エンジニア・セールスエンジニアと経験し、管理職となる。2015年、23年勤めた会社を退職後、セールスエンジニアや社内情報システム部門の部門長など、2社でキャリアを積む。2018年株式会社スカラコミュニケーションズにジョイン。テクニカルマネージャーとして活躍する。一時、株式会社スカラネクスト マンダレー支社(ミャンマー)立ち上げ時に経営企画の部門長として現地法人立ち上げでも活躍。入社2年後には、研修の仕組みを作るため株式会社スカラの人事部に異動、現在グループ全社の研修に関わる仕事を1人で担っている。

ーーこれまでの桐本さんのキャリアを教えてください。
桐本:新卒で大手SIer企業に入り、プログラマー→SE→プロジェクトリーダー/営業SE→管理職(開発)→管理職(新規事業)とキャリアを積みました。いわゆる受託開発会社です。会社としてITSSに準拠したキャリアフレームワークが運用されていましたので、通常の目標面談以外にキャリア面談も存在しており、エンジニアとしてどのような方向性に向かっていきたいか、考えながらキャリアを積んでいました。

ーー長年勤めた会社を退職したのはなぜですか?
桐本:5年先、10年先を考えると、このままだと自分のキャリアが伸びないなと思ったんですよね。どこかの企業の基幹システムの受託開発ではなく、今後の日本の方向性に整合したビジネスに関わる仕事がしたいと思うようになりました。45歳の時に早期退職制度を活用して退職しました。その後2社経験して、スカラに入っています。

ーースカラに入った当初は、人事ではなかったんですよね?
桐本:そうです、2018年にスカラに転職した時は、Saas/ASP領域の子会社スカラコミュニケーションズに配属されました。商談対応〜プロジェクト立ち上げ等を行いながら組織課題の改善活動をしている中で、入社時研修以外の研修がされておらず、結果的に役割認識不足や、どのようにキャリアを積んでいけば良いのかが整えられていないことに気がつきました。会社としてはSIerの時には全く想像できないような高い営業利益率を出していることから、社員の力を高めることができればこの会社はもっと強く・大きくなるぞ!と思い、社内研修の仕組みを作ろうと動き始め、2020年に階層別研修を開始しました。このタイミングでスカラ人事部に異動となりました。

ーー前職大手企業の整った教育制度とは違った、ということですね?
桐本:そうですね、整っていましたね(笑)手を挙げた者勝ちで研修をたくさん受けることができたので、自分の目指す方向性に関わる研修は積極的に受講できる環境でした。もちろん自分でも動きますけど、上司などから自分の性格や強み・弱み、キャリア目標を意識したチャレンジングな役割を与えてもらうことも多く、人や会社の仕組みに育ててもらった、という感覚があるんですよね。そういう経験があるからこそ、自分で「やりたい」と声を挙げられる、人が人を育てる文化のある組織にしたいという気持ちが強くなったのかもしれません。
「あなたに求められる役割ってこういうことなんだよ」ということを伝え、その役割を実行するために必要なスキルを教育して、その人を強化する。それを何人にも何人にも施していけば、組織力が上がり、売り上げも上がり、会社はもっと大きくなる!そう強く思っています。

ーーでは桐本さん自ら手を挙げて研修をやったということですか?
桐本:そうです、スカラに入って割とすぐに、研修やらなきゃ!と思いました(笑)それで自分で色々調べて経営陣にプレゼンしました。研修制度がなかったから、「やりたい!やらせてください!」と言ってやらせてもらった感じです。

ーー研修を行う時に意識していることはありますか?
桐本:例えば、実務をロールプレイングゲームのクエストだったりダンジョンだと仮定します。研修は、クエストを攻略してゲームを進める必要があることや、クエストを攻略するために必要な道具や武器の使い方を教えるようなものなのですが、教えられている側はポカーンとして、そのクエストをやることになるのか(=実際の仕事で関わるのか)イメージができていないことが多いです。でも使い方を知っておかなかったら、いざそのクエストに対峙した時に武器が使えないと困りますよね?(笑)だからいかにこの研修が重要なのかをわかってもらえるように、自分の実体験を入れて、イメージが湧くように伝えるようにしています。 いつか必要な時に思い出してほしいな、という思いを込めて、必要な道具や武器を渡しているつもりです。

ーーエンジニアの経験が今の仕事に活きていることってありますか?
桐本:色々ありますよ!基本的に仕事の仕方全部に活きてますね。長いスパンで工程を計画的に進めていく“タスクコントロール”はエンジニアで培ったプロジェクトマネジメント手法ですし、部門の業務整理などは、基幹システム構築の上流工程で行うBPR(Business Process Re-engineering)の手法です。あとは、フワッとした経営課題を概念化したり、研修アンケートのフリー文面を定量化して分析したりするのもエンジニア時代に身につけたスキルですね。

ーー桐本さんの今後の目標を教えてください。
桐本:今の目標は、キャリアカウンセリング出来るようになることですね。階層別研修を整え、フォローアップ含めた新人研修を再構築するところまで来たのですが、どの企業でも課題となっている、「研修で知識や手法を伝えてもなかなか実務に転移されない」、「eLearningで色々な講座が見れる環境を構築してもほとんど見られない(つまり自己啓発がない)」のは、自分がどうなりたいのか、キャリアイメージを持っていないからだと思うんです。幸い、自分はIT企業で育って管理職含めた様々な役割を経験してきたため、キャリアを考える手助けができればいいなと考え、カウンセリングの知識と実践方法を学ぶべく国家資格キャリアコンサルタント養成講座に通い始めました。

ーーなんと!それは知りませんでした! 私も人事部ですが(笑)、人事部内の役割や働き方を教えていただけますか?
桐本:人事部は今8人いて、部長、給与関係(1名)、労務(2名)、採用(3名)、あと研修が僕ですね。人事部は現在シフト制で、誰かしら出社するようにはしています。基本人事部メンバーは週1出社ですね。僕はリモートで研修やれるのがとても効率良くて好きです。!ワンオペですけどね(笑)

ーー桐本さんは研修のご担当ですけど、採用にも少し関わっていただいていますよね!
桐本:はい、スカラコミュニケーションズやスカラパートナーズでエンジニア採用を行なっているんですが、このエンジニア採用において、僕は1番初めの書類選考などをしています。

ーーどんな人が書類選考通るよ、なんて情報あれば教えていただけますか。。!
桐本:(新卒について)そもそも書類を見ると人となりが透けて見えてくるんですが、中身が薄いと全然その人が浮かび上がってこなくて、魅力的には感じないんですね。なのでまずは「掴みどころ」が欲しいですし、あと「文章がうまい(論理が立っている)」のに越したことはないです。そしてその中で、「具体的な志望動機」と、それを支える理由付け=「自分のスキルをきちんと棚卸し、ここから先のストーリーと繋がっているか」が重要ですね。
中途は志望動機記載がないパターンが多く、履歴書や職歴書だけで見ることになるのでスキル・経験の有無はもちろんありますが、自己研鑽している人だなと感じると特に評価は高いと思います。与えられた業務だけじゃなくて何か裏で自分で勉強してモノにしていたりする場合は通りやすいと思います。

ーー最後に、桐本さんにとってのスカラの魅力、教えてください。
桐本:例えばエンジニアだったら、「サービス・システム開発でエンジニアとして成長したい!」でキャリアを始めたとしても「新規事業系やりたい!」、「自治体と一緒に人々の暮らしを楽にする仕組みを作りたい!」「社員をサポートする仕事で役に立ちたい!」など、自己実現したい事柄が変わってきたりします。 このような時にスカラであれば、転職しなくともグループ内で実現できるところにあると思います。そこが、多角化経営しているメリットだなと。今僕がエンジニアの経験や知識を持って、人事として研修や採用に関わるキャリアを歩めているのはスカラだからできているなと感じています。まだまだ整える場所が沢山あるので、こういうことやりたい!と思っている人はやらせてもらえる、活躍できる場所ですよ。

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