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「社会に認められる、”三方良し”の仕事を」ゲーム業界の敏腕エンジニアが惹かれた、クイックの魅力とは?

三木 洋司/ソフトウェアエンジニア・セクションマネージャー

大手ゲーム会社でオンラインゲーム・ソーシャルゲーム開発のメインプログラマーやディレクターを経験。VR機器のベンチャー企業に転職し、デバイス開発を手掛けたのち、2019年にクイックへ入社。クイックでは横断的な技術課題解決や、社内開発基盤の構築をリードしている。 趣味はゲームで、プレイしてきたタイトルは幼少期から数えると2,000~3,000ほど。ゲーム好きが高じて自ら制作もしており、幼少期にはPC-88でゲームを自作した経験も。社内でも有数のネコ好きで、現在は一児と二猫の父。

▼これまでの経歴を教えてください

これまでに2社経験しており、1社目は大手ゲーム会社に11年間在籍していました。同社ではMMORPGの3Dグラフィック担当からスタートして、ユーザー数が数十万人規模のソーシャルゲームのテックリードや、新規タイトル開発のディレクターを経験させてもらっています。

同社でディレクターやプロデューサーとしてキャリアを築く道もあったのですが、「実力を試したい」と以前から思っていたことや、年齢的に挑戦できるのはこれで最後だろうということもあり、転職を決意しました。

そうして入社したのが、VR機器のデバイス開発をしていたベンチャー企業です。社員数3名で、少数精鋭。いずれの方も優秀で、実力を試すにはこれ以上ない環境でした。ただ残念なことに、1年ほどで解散となってしまい…。転職活動を再開したところ、先にクイックに転職していた友人からの誘いを受けて、クイックに入社しました。

クイック入社後は、テックリードとしてtoB向けSaaSの開発や、社内基幹システムのリプレース、開発全体のセキュリティ対応などのプロジェクトに参画しています。最近では、プログラミングなどの実務だけでなく、これまでのディレクション経験も活かしてマネジメントまわりも担当することが増えていますね。

▼クイックへの入社のきっかけ・決め手は何でしたか?

企業理念や事業に共感できたことが決め手でした。

日頃から何かを決断する際には「その行動は正しいといえるのか?」という基準で判断しているのですが、転職の際にもその基準で企業を見ていました。

「正しい事業とは?」という定義は難しいのですが…私の場合は「三方良し(※)」を体現できるプロダクトや事業こそが正しいものなのでは、という感覚があります。

※三方良しとは「売り手(社員)良し」「買い手(ユーザー)良し」「世間(市場)良し」の三つの「良し」の実現を目指す、という商売の考え方です。

たとえばプロダクトを作るうえで「ユーザーのため」を謳っていても、予算や社内事情によって「売り手の都合」が多分に反映されてしまうケースってありますよね?そういった売り手目線のプロダクトは、ユーザー視点で見れば正しいとはいえないわけです。かといって、ユーザーを完璧に満足させられるものを作ったとしても、ビジネスとして成立しなかったり、売り手に負担をかけるようなものであれば、それも正しいものとはいえません。過去には、会社の利益とユーザーの利益の間で悩んだ時期もありました。

だからこそ、両者のバランスをとりつつ、さらにはローンチしたプロダクトによって社会にもいい影響を与えるという三方良しの考えに惹かれたのだと思いますね。そんなビジネスに関わりたいという想いは、今回の転職でも決め手になっていたと思います。

――クイックなら「三方良し」を実現できると感じたということでしょうか?

はい。もともとクイックを知ったきっかけは、1社目の同僚だった宮澤からの誘いだったのですが、「関わった人全てをハッピーに」という経営理念を聞いたときに「三方良しのことでは?」と引っかかって、興味を持ちました。

こうした考え方が最初から備わっている会社は貴重だと思います。ユーザーの満足と自社の利益を両立させるところまでは目指せても、社会貢献まではなかなか目を向けられませんから。これから事業や風土を育てていくベンチャー企業なら「これから三方良しの環境を作っていけばいい」と思えますけど、ある程度の規模や社歴がある企業では、考え方を変えていくのは正直難しいでしょうね。だからこそ、堂々と企業理念に掲げているクイックが気になる存在になっていきました。

もちろん、経営理念に掲げている企業であっても「想い」だけで終わってしまい、実現できていないケースが多いことは知っています。それを察してか、宮澤からは「想いだけで終わらない」「経営理念が事業や社風にまで紐づいている」ことを手厚く説明されました。


――どんな点で「経営理念が事業や社風に紐づいている」と感じましたか?

まず、人材サービスというビジネス自体が、社会の課題を解決するためのものですよね。

これは宮澤からの受け売りになってしまいますが、現代日本における「社会人のキャリア」は、「終身雇用制度の崩壊」や「70歳定年法」といった変化を受けて、大きく変わろうとしています。極端な話ですが、これまでは一つの会社でどう生きるかを考えればよかったのが、転職という選択肢も含めて「自分の手でキャリアを切り拓いていく」ことが必要になっているんです。

そんな状況ですから、より良いキャリアを歩むための案内人として「キャリアのプロ」が求められていますし、そういったサービスを提供することは、社会課題を解決する「意義のある仕事」という納得感がありました。

ですが…人材紹介サービスをただ提供しているだけでは「関わった人全てをハッピーに」という理念の実現には届かないので、納得はできなかったと思うんですよね。

――と、いうと?

人材サービスで最初に思い浮かぶのは、大手企業の総合型の人材サービスではないでしょうか。幅広い業界をカバーしている点が特徴ですが、大手の従業員規模があって初めてできるビジネスモデルなので、現在のクイックの規模では難しいのが実情です。仮に同じことをしても、求職者をご支援しきれず、満足度の低いサービスになってしまうので…。

そんな状況を理解して、特定の業界に絞ってサービスを展開しているのが賢いなと感じました。専門性を高め、業界ならではのニーズに合わせたサービスを提供することでユーザーの満足度は高まりますし、同時に業界内でのクイックの地位確立にも繋がっている。さらには本質的な採用のご支援と転職のご支援ができているという点で、社会に対してもいい影響を与えている。「関わった人全てをハッピーに」という理念と戦略が繋がっていて、上手いなと思いましたね。

そのうえで、特定の業界で確立したノウハウや資本をもとに別業界に進出するといった「横軸展開」もしているんですよね。クイックは「自分たちがNo.1になり業界を変えていくことで、誰もが生き生きと輝ける社会を実現する」ということも掲げているのですが、実際いくつかの業界ではNo.1クラスのサービスを提供していますし、有言実行できている会社だなという印象が強かったです。

少し話は逸れてしまうのですが、これまで積み上げたものを使って事業を展開する堅実さがある一方で、決して守りに入らず攻めの姿勢を強めていた点も印象的だったかもしれません。ここ数年で新規事業やサービスがいくつも立ち上がっていましたし、今後は新規事業の展開スピードをさらに加速させていくという話も聞いていました。攻め手を緩めないということは、エンジニアにとっては「新規の開発案件に携わるチャンスがある」ということでもありますから、開発者としてのやりがいも増していくんだろうなと感じました。

――別業界から人材業界への転職でしたが、不安などありましたか?

不安はあまり無かったと思います。プログラミングの技術は業界が違っても応用が利くと考えていましたし、「人が使うものを便利にする」というエンジニアの本質も変わらないと考えていたので。「せっかく仕事をするなら意義のある仕事をしたい」という想いの方が勝っていたように思います。

それに、外の業界から持ち込める知識や技術が多かったので、この転職はポジティブに捉えていました。ゲーム開発で培った「使いやすい・便利」を考える力や、ゲームタイトルを問題なくリリースしてきた経験は、実際、転職後にも活きてきましたね。

あとは、この組織は自分のスキルを必要としてくれている、という実感が持てたのも大きいと思います。面談の時点でクイックが抱える課題や弱点を伝えてもらっていて、「この部分を改善するためにエンジニアの力を必要としている」という採用目的が明確だったんです。自分のスキルが活かせるか判断できましたし、エンジニアなら誰でもいい訳ではないことも伝わって安心できました。

▼実際にクイックで働いてみた印象はどうでしたか?

事前の印象どおり「三方良し」の考え方が定着している組織だなと感じました。特に「ユーザーファースト」の考え方は、上層部からエンジニア、営業部隊に至るまで全社に浸透していましたね。それぞれの立場で「ユーザーにとって最も有益なプロダクトとは?」を考え抜いているので、同じ目線で議論することができています。

あとは、向いている方向が同じだからこそ「目的を実現するために、遠慮なく意見を言い合う」といった組織風土がある点も印象的でした。上下関係などのしがらみナシで意見を交わせるので、本質的な議論ができている実感があります。小さなことかもしれませんが、こういった風土は後から用意しようと思ってもなかなかできないのではないでしょうか。

▼入社後に感じた、クイックの魅力は何でしょうか?

そうですね…これが正しい表現かわからないのですが「社会に認められるような事業を、自分たちで作り上げている実感」が魅力かなと感じています。

人材サービス事業において、クイックは比較的後発です。そんななか、クイックは「特定の業界に特化したサービス」の提供であったり、大手が業務をAI化していくのに対して「人が介在するからこそ実現ができるパーソナライズサービス」を展開するといった差別化戦略をとり、その結果、業界トップクラス入りも果たしてきました。

こうした成果が出せるのは、ユーザーを想い、ニーズに合致したさまざまなプロダクトを地道にローンチしてきた積み重ねによるものです。私自身にはビジネスを企画・推進する能力が無いからこそ、エンジニアという形で社会に認められるビジネスに参加できていることは嬉しいですね。

また、東証プライム上場企業の重要部署でプロダクト開発の上流に携われる点も魅力といえます。私が所属する「Web事業企画開発本部」は、Web・ITの力でクイックを牽引するために2017年に発足した、社長直轄の組織です。発足以来、「既存事業の成長を加速させて業界No.1にする」「事業の柱となる新規Webサービスを創出する」といったビジョンの達成に向けて、数多くのプロダクトをローンチし続けています。

開発に携わるチャンスが豊富ですから、技術力や知識を活かして活躍をしたいという人にはチャンスしか無い環境だと言えるでしょうね。現在は事業拡大に向けて土台を盤石にしているフェーズですが、今後は開発の頻度も高めていくので、開発の面白さを感じる機会はさらに増えていくと思います。

▼これからのクイックに求められるエンジニアは?

既存事業で地位を確立し、売り上げも順調に伸ばしていますが、クイックとしては「売上1000億円の達成」を目標に掲げ、さらに事業を拡大していきたいと考えています。

そのなかで重要なのが、エンジニアリングの力で事業をブーストするエンジニアの存在です。今後もクイックでは積極的に事業を拡大していきます。そのためには、成長を支え、さらに加速してくれるような、事業の核となってくださるメンバーが不可欠ですが、まだまだ足りていません。技術力や知識のあるメンバーを迎え、成長の起爆剤になっていただきたいと考えています。

先ほどもお伝えしたように、これからのクイックはエンジニアとして開発に携われるチャンスが多い環境です。新しいビジネスを生み出すにあたって、技術者の視点から自分のアイデアを反映し、世に送り出していく面白さが待っています。これまでに培った技術力や知見を武器に、事業のドライバーとして、ぜひ一緒に事業拡大・変革を推進していただきたいです。

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