【ライフプランナーと営業所長】逆境を乗り越え挑戦したことで人生が変わった。二人が描く未来への挑戦と信頼の物語
「正直、人生のどん底でした――」
そう語るのは、ライフプランナー(以下、LP)の松井。
前職の信用金庫では輝かしい実績を重ね、順風満帆なキャリアを歩んでいるように見えた。しかし、プライベートで経験した挫折が、彼の人生を大きく揺るがす。
そんな彼の前に現れたのが、当時、営業所長に就任したばかりの井上だ。
「しんどい時に取る行動が、人間の本質なんです」
井上は、松井の「人生を変えたい」という渇望を見抜き、自身のチームに迎え入れることを決意した。
挫折を乗り越え、自らの殻を破り続けるLPと、その成長を誰よりも信じ、全身全霊で支える若き営業所長。
なぜ、二人はここまで互いに信頼を深め合うことができたのか――。
「日本一」を目指す二人が築く、絆に迫った。
―――本日はよろしくお願いします。まずはお二人の自己紹介をお願いします。
井上:大阪第九支社 第3営業所で営業所長をしております、井上 泰輔(いのうえ たいすけ)です。2021年9月にライフプランナーとして入社し、2年半の経験を経て2024年4月から営業所長を務めています。
松井:同じく大阪第九支社 第3営業所に所属しております、松井 晋(まつい しん)です。2025年1月にプルデンシャル生命に転職し、現在10カ月目となります。
―――松井さんは、前職では信用金庫でご活躍されていたそうですね。
松井:はい。新卒で信用金庫に入庫し、約7年間、主に法人営業を担当していました。
もともと「地元で働きたい」「金融機関で目に見える形で人の役に立ちたい」という思いがあり、融資を通じて地元の経営者をサポートできる信用金庫を選びました。
ありがたいことに、新店舗の立ち上げメンバーに抜擢していただく機会にも恵まれ、一から新規の法人顧客を開拓し、支店を創り上げていく経験も得ることができました。2年半で約20億円の融資を実行するなど、仕事の成果にも恵まれ、会社の成長に貢献できることにやりがいを感じる日々でした。
―――順風満帆なキャリアを歩んでいるように思われますが、転職を考えるきっかけはどこにあったのでしょうか?
松井:当時は、転職を積極的に考えていたわけではありませんでした。
漠然と「10年くらい経験を積んだら、個人事業主である父のように、何か新しいキャリアに挑戦したい」という気持ちはありましたが、具体的な行動は起こしていませんでした。
転機となったのは、プライベートで離婚を経験したことです。精神的にかなり落ち込み、まさに“どん底”という状態でした。
そんな時、プルデンシャル生命で先に活躍していた前職の後輩に相談してみたんです。すると、「うちの支社長は弁護士資格を持っているので、一度相談してみてはどうか」と、藤田支社長を紹介してくれました。
藤田支社長は、私の話を親身になって聞いてくださいました。そこで、まず気持ちが楽になりましたね。
また、その時、初めて井上所長ともお会いしました。井上所長は私より若いのですが、立ち居振る舞いから言葉遣い、細やかな気遣いまで、すべてが洗練されており、「自分とは全く違う経験を積んできた方なんだろうな」と、驚きと感銘を受けました。
―――藤田支社長、井上所長との出会いが転職の直接的なきっかけになったのでしょうか。
松井:そうですね。藤田支社長や井上所長の人柄に惹かれ、「生命保険の営業」という仕事にも興味が湧いてきました。正直、それまでは生命保険業界に対して、あまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし、プルデンシャル生命の「生命保険の正しいあり方を追求し、社会に貢献する」という理念、お客さまの人生に深く寄り添うLPの仕事を知るうちに、そのイメージは180度変わりました。「これは、自分が前職でやりたかった“本当に人の役に立つ仕事”の究極の形かもしれない」と。
何より、一番大きかったのは、やはり「人」でした。
「藤田支社長や井上所長のもと、プルデンシャルと大阪第九支社という環境下であれば、成長できるし、成功できるはずだ」「もしこの環境で結果を残せなかったら、全部自分が悪いんだろうな」と思えるくらい、強い確信がありました。どん底の状態から這い上がるしかないタイミングで、これ以上ないチャンスをいただいたと感じましたね。
支社に初めて伺った時期が昨年の9月。2~3日で気持ちは固まり、10月には「年明けに入社しよう」と決意しました。
―――井上所長は、松井さんと初めて会った時、どのような印象を受けましたか。
井上:第一印象は、誠実で真面目な方だと感じました。
私が採用において最も重視していることは、「しんどい経験をしてきたかどうか」です。良い時ではなく、悪い時にどういう行動を取るかに、その人の本質が現れると私は考えています。
松井さんは、まさに人生のしんどい状況にある時に、「人生を変えたいんです」と、偽りのない言葉で自分の気持ちを藤田支社長に伝えていました。その素直な覚悟を見て、「この人なら絶対にやり遂げられる」と確信し、メンバーとして迎え入れたいと思いました。
―――松井さんは入社後、どのような壁にぶつかりましたか。
松井:入社後1カ月半のFTP(ファースト・トレーニング・プログラム)期間が、一番しんどかったですね。固定給のサラリーマンから成果が直接収入に結びつくフルコミッションで独立自営の働き方へとマインドを切り替えるのが大変でした。
また、支社長から学ぶこと、井上所長から教わること、そして自分が抱えるプライベートな問題。その3つが入り交じり、ロールプレイングでは、教わったことをなかなか行動に移せない。所長の熱い想いに応えられない自分に、もどかしさを感じていました。
―――井上所長は、その時の松井さんをどう見ていましたか。
井上:当時の彼は、考えることが多すぎて、頭がパンク寸前だったと思います。
しかし、その壁を乗り越え、彼は大きく変わりました。
特に印象的だったのは、つい2週間ほど前のことです。
彼は今、2ヶ月以上にわたって毎週契約をお預かりする目標を継続しています。その目標が途切れそうになった土曜の夜、彼は私のもとに来て、自信に満ちた表情でこう言ったんです。
「泰輔さん、僕、諦めるのをやめました」と。
正直、入社当時の彼は、“生まれたてのうさぎ”のように大人しく…(笑)
熱意を言葉に表すタイプではありませんでした。
そんな彼が、自信に満ちた顔でそう言った。
あの瞬間、彼が大きく変わったと感じました。
―――松井さんも、その言葉は印象に残っていますか。
松井:はい、鮮明に覚えています。
あの言葉を口にしたことで、自分を奮い立たせることができ、大きな自信にもつながりました。
―――なぜ、松井さんはそこまで強く変わることができたのでしょうか。
松井:一番は、やはり「自信」がついたことです。半年ほど現場を経験する中で、FTP期間中に教わった知識と実践が一つひとつ結びついていきました。生命保険の大切さや重要性を、心からお客さまに伝えられるようになった。「僕がいたほうが、あなたの人生はもっと良くなります」と、胸を張って言えるようになったんです。
そして、何より「環境」の力は大きいですね。この支社には、常に前向きな言葉をかけてくれる先輩方しかいません。皆が励まし合い、互いに高め合う文化がある。ネガティブな発言をする人が一人もいないんです。
周りのポジティブなエネルギーを受け続けるうちに自分の思考や行動も変わり、結果もついてくる。この好循環が、今の僕を創ってくれています。
―――松井さんから見て、井上所長はどんな存在ですか。
松井:感謝しかありません。いつ電話しても必ず出てくれますし、悩みがあればいつでも聞いてくれる。お客さまに寄り添うのが僕たちの仕事ですが、僕らLPに一番寄り添ってくれているのは、間違いなく井上所長です。
象徴的なエピソードがあります。
以前、体調を崩してしまった時のことですが、井上所長に「今日は帰って休みます」と連絡したら、1時間もしないうちに手作りのキムチ鍋を持って来てくれたんです。「これ食べて汗かいて、ちゃんと寝えや」って。
その時、「第2のおかんやな」って思いましたね(笑)
井上:私もLP時代を振り返ると、TAP期間(※1)が本当にしんどかった。
だからこそ、私が経験してしんどかったことは、仲間には体験させたくない。
営業所長とLPは、例えると「コース料理のメインディッシュとサイドメニュー」のような関係だと思っています。営業所長は、メインディッシュであるLPを一番に輝かせるために横に添えられた、ポテトやニンジンのような存在です。私たちが一番に輝く仕事ではないと理解することが大切です。
自分の欲ではなく、仲間を勝たせることで、その仲間がさらに新しい仲間を育て、組織を大きくしていく。この組織の循環を大事にしています。
―――素敵なエピソードですね。
松井さんが思う、LPとしての「責務」とは何でしょうか。
松井:その方の人生を、より良いものにすること――。
それが僕の責務です。
先日、前職の同僚から「保険を見直してほしい」と連絡がありました。その際、彼が二人のお子さんに「松井さんが守ってくれるから、もう大丈夫やで」と言ってくれたんです。こういう瞬間を、もっともっと増やしていきたいですね。
「一家に一人ライフプランナー」ではないですが、人生の分岐点に必ずいる存在になりたいと思っています。
―――お二人が目指す「未来」「目標」をお聞かせください。
井上:私をこの世界に導いてくれた藤田支社長を本部長に押し上げたい。
そのために、まずはこの営業所を「日本一」にします。大阪第九支社 第3営業所のメンバーや、支社を支える営業所長たちと力を合わせれば、必ず達成できると思っています。
そして、5年後には第3営業所を15人から18人くらいの野球チームを作れるほどの大きな組織にしたいですね。
私がLPを採用するということは、その人の人生を預かるということです。加えて、ご家族の人生まで背負う覚悟が求められます。だからこそ、絶対に仲間を成功させなければなりません。
メンバー一人ひとりが自己実現を叶え、仕事もプライベートも充実させられる。この営業所がみんなにとって「人生最高の思い出」を作れる場所になるよう、これからも全力でサポートし続けます。
松井:まずは社内のコンテストに高い業績で入賞することです。両親を表彰式に招待して、まずは親孝行をしたいですね。
そして何より、長く続けること。
長く続けることこそが、お客さまに一番寄り添うことにつながるのではないでしょうか。
―――では最後に、転職を考えている方、キャリアに迷っている方へメッセージをお願いします。
井上:人生は一度きりです。人間は本能的に安定や安心を求めますが、今の環境に留まることが、5年後、10年後の安定と安心につながるとは限りません。
私自身、挑戦とは「一歩踏み出した瞬間に成功」だと考えています。踏み出した者だけが、年収、役職、社会への貢献といった自身の成功につながる「選択肢」を得られます。まずはその一歩を踏み出すことを、大事にしてほしいですね。
松井:かつての私のように、多くの方が挑戦することに恐怖を感じるかと思います。しかし、これからの時代、挑戦しないこと自体がリスクになる可能性もあるでしょう。
人生の分岐点に立った時、「自分はどうなりたいのか」を真剣に考え、後悔のない選択をしてほしいと思います。
(※1)TAP期間:2年間の育成期間