またそれをやるのかという話
またそれをやるのか。
受託開発をやっていると、「またその機能を実装するのか」ということがよくあります。
たとえば請求から入金消し込みを管理するような機能。
あるいは、ある商品を2階層、3階層のカテゴリに設定するような機能。
前の英会話学校のシステムでもやった。その前の電子機器の販売会社のシステムでもやった。その前、和装かつらの販売管理システムでもやった。
でも、過去案件のものがそのまま使い回せるかというと、そうもいかない。
わずかではあるがDBやUIの思想が違っているし、そこに無理矢理移植すると全体の世界観が壊れてしまう。第一、改造するよりゼロから作った方がバグが出にくい。
ということで、また作る。
前に何度も作ったことのあるSEと、前に何度も作ったことのあるPGが集まって、知恵を出し合いつつ、同じようなものをまた作る。
でも、同じようであっても、前回とは少し違う。
「同じような挙動をするが、今はこのライブラリの方が高性能だし実装が早い」
「よかれと思ってつけた機能が『わかるけど、、、使わないなぁ』と言われてしまった。」
「データが少ないときは気づかなかったけど、実運用が始まるとデータの変更時にページリロードが走ってスクロールが元に戻ってしまうの、よくなかった。」
そういう細かい部分を改善して、見た目にはほとんど変わらないものをまた作る。
もちろん今までよりも早くできる。バグもほとんどない。とてもシェイプされた過不足無い画面。
おおー、我ながら美しい。これまでの最高傑作。
それをドキドキしながらお客さんのところへ見せにいく。
「ああー、、、へえー!なるほどねぇ!」と言ってくれる。
しかし、こんな機能はこのシステムのコアな話ではないので、話題は先へ。
それでいい。
そういう仕事を『面白い』と思う変な人が、世の中に一定割合いて、特に弊社内には有意に多いようです。