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全然買う気はないのですが、たまに夫婦でふらりと新築の家の内覧会などにいくことがあります。

営業の方々、毎度毎度の冷やかし、本当に申し訳ありません。

しかし今日の建築業界は四半世紀前のIT業界に比べて30年ほど進んでると言いますが、営業も勉強になることが多いです。

先日行った家では、キッチンの窓が、下にずらして開けることも上に持ち上げて開けることも、昔の車の三角窓のような形で開けることもできる複雑な構造になっていて、興味をそそられました。

(どうやって開けるんだろ)とトライしたのですがビクともせず、(まあいいや。恥ずかしっ。。)と去ろうとすると、私を案内してくれていた市原悦子似の女性営業の方が飛んできて、「あー、お客様!そちらはですね。ちょっと開けるのが難しくてですね。」と開けようとしてくれます。

・・・しかし開きません。

「あ、あれ?あら??」

と四苦八苦してます。

私は見かねて「あ、別にいいですよ。」と言いますが、彼女は諦めず、そこで私にこう言います。

「最近の、、、よっ!、窓は、、、むっ!、良くできてるから、、、あら?、私のようなポンコツだと、、、それっ!、言うことを、、、ほいっ!、聞いてくれません、、、おっ、はいこうですね!開きました!!」

こんなに自社の製品の使いにくいところを、誰も嫌な気持ちをさせずにリカバリーする一言があるでしょうか。

むしろサッと開けてしまうよりも、お客さんに恥をかかせずよかったのかも知れません。

お上手な営業です。

(写真はイメージです)