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毎度つまらないお話にお付き合いください。

語学力、とりわけ英語力というのは最近、特に大事だなーと思います。

たとえば弊社でメインで使っているPHPフレームワークのLaravelなんかは、日本語文献しか読めないようだとまず情報が1年は遅れるし、しかも正確じゃないこともあるし、訳者の興味のあるところに偏るし、いろいろと差し障りがあります。

と、CTOが申しております。

技術的な面だけでなく、最近は中国やベトナム出張に行ったりしていますが、そこでも英語は必須です。

英語が使えないと、日本語しかありません。

中国やベトナムではまず英語は通じませんが、日本語はさらに通じません。英語をしゃべってもほとんど効果はありませんが、日本語も効果はなく、つまりたとえば森でヒグマに出くわしたとき、右パンチしか出さないよりは左パンチも出した方がよさそうな気はします。

いいでしょう。もうちょっと意味のある話をしましょう。

私が26~27の頃、友人の結婚式でハワイに行きましてこんな苦い経験をしました。

それはあまり観光客が訪れないショッピングモールでのこと。友人2人とランチをしようという話になり、モール内のフードコートに入りました。

そこで賢い私達は考えました。

全員でメインを買い、サイドメニューを買い、飲み物を買って回る、というのも効率的ではないので、手分けして買って、テーブルに持ち寄ろうと。

私は飲み物係でした。

意気揚々とドリンク屋さんに行き、どんな特徴があるのかよく分からないですが小洒落れた地ビールを3本注文し、さてお金を支払おうと思ったとき、店のビッグファットママがこんな謎かけをしてきます。

「(もごもごもご)・・・ラベンダー・・・」

(・・・・・・・??な、なに?)

「ラベンダー」

(ラベンダー?ラベンダーってのは、富良野に行かないとないんですけど・・・)

と思いつつ

「ラ、ラベンダー??パードン?」

みたいに言うと、また

「ラベンダー!」

と。

明らかにビッグファットママ、イラついてます。でっぷりとした顔が次第に紅潮してきました。

「ぱ、ぱ、ぱーどん?ほわっと、いず、ラベンダー??」

すると、ママさんは私の前に置いたビール瓶をさっと取り上げ、

「Come to Hawaii when you learned English!(英語ができるようになってからハワイに来いよ、アスホール!)」

と言い放ち、店の奥に去っていってしまいました。

・・・・・・

取り残された私。

(ラベンダーって、、、何?)

途方に暮れていると、それをみていたお客の中年女性が、私に「お金は持ってる?見せて」と言いました。英語で。ちゃんと英語わかりますよ。

私が見せると、そこから11ドル取って「これよ」と笑ってくれました。

うわー!「ラベンダー」って「イレブンダラー」か!?なにこれ、アハ体験クイズ!?

しかし、困りました。わかったところで、ビッグファットママ、店の奥に入ってしまってます。

するとなんということでしょう!その天使のような中年女性は、ビッグファットママが入っていった方に「Hey, ジャパニーズボーイにビールを売ってあげなよ!」と叫んでくれるではないですか。

ビッグファットは意地こいてなかなか出てきてはくれませんでしたが、女性が何度も叫んでくれて、やっと出てきてくれました。

「Could you understand what I say?(私の言ってることが、わかったの?)」

「Yes!I'm Sorry.(くそババア、お前の発音がなまりまくってんだよ)」

ということで、何も持たずに友人の待つ席に帰る辱めは免れたものの、そんなこんなで20代の貴重かつ甘酸っぱい体験になりました。

と、このようなことの無いよう、語学は大切だというお話でした。