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マーク・アンドリーセンは偉大だ。自ら大学時代に今のインターネットにつながる「Mazaic(@神戸にあるあれ、ではありません)」「Netscape」を立ち上げ、かの有名な「ハード・シングス」の著者で相棒のベン・ホロウィッツと共に世界一のVCの1つである「アンドリーセン・ホロウィッツ」を立ち上げた。
このポストはアンドリーセンが2007年に投げたものだ。
アンドリーセンのポストは、実に10年以上の時を隔てて、海を超えて空間を隔てて、2018年、「中学受験コベツバ」を始める前段階の日本に確かに届く。
私は、FaceBookのポストに「自分だけに表示」で、以下のように備忘録として残した。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2060431127602493&id=100009068763631
(たった今、表示形式を「全体に表示」に変更、済)
「正しいマーケットならば、それは人間の形をして現実世界に現れ、プロダクト側に歩み寄り、こうして欲しい、こうあればいいな、と伝えに来る。
時にオンライン上のコミュニケーションで直接的に、
時にデータ上の数値で間接的に。
マーケットが歩み寄れる道を予めつくっておくこと。
週間のスケジュールにも、耳をすませる時間を予め織り込んでおくこと。」
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中学受験コベツバは、最初「オンラインでの保護者に向けた情報提供サービス」だった。
情報提供サービスをローンチしてやっていく中で、なんだか温度感が低いこともありありとわかり、ユーザーインタビューを繰り返す中、あるユーザー(コベツバユーザー第一号、今はもうコベツバを卒業して埼玉県のトップ女子校に進学が決まったお子様を持つ保護者)から、
「子どもたちに直接価値提供するもの」「人じゃない方がいい(人だと、聞きづらい、「わからない」と言いづらい)」と言う意見をもらって、「マジか!!」と急速にピボットした。
そう、急速。
購入仕立てのipadで、試しに自分でも「クソみたいに見にくい、字も図もグニャってる」と思う問題解説の動画を撮って、何人かのユーザーに送った。とにかく、今すぐやってみた、自分でも恥ずかしいくらいの代物だった。
そして、奇跡は起こった。
それまで何をやっても「シーン」としていたユーザーの複数人から、
「続きはいつ配信してくれますか?」
「友達に転送してしまったけど、よかったですか?」
「もっと欲しいです。前のNOのやつももらえますか?」
などの声が相次いだ。
これこそが、私たち中学受験コベツバが動画配信で行くぞ、と言う腹が決まった瞬間だった。
そこから先は、最早ひたすら船を前に漕ぎ続けるだけの世界だった。それはそれで必死で過酷だったのだけど。
もう一度話を戻す。
「砂漠の中で水を求めるユーザーが存在するマーケット」に張っていたからこそ、わかった。
「ユーザーがドアをノックする」と最初から思っていたからこそ、わかった。
会ったこともないマーク・アンドリーセンと、何より砂漠を歩いて何者でもないコベツバに救いの声を求めてくれたユーザーに心から感謝している。