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ハイジの誕生、そしてOKAN卒業。OKANで得られたものとは。

※この記事は2019年8月現在の記事です。2021年12月に「ハイジ」は「ハタラクカルテ」に名称変更しました。

こんにちは、OKANの佐々木です。

我々にとって2019年7月は株式会社OKANにとって大きな一歩となりました。新サービス「ハイジ」の正式リリースを迎えたからです。

https://jp.techcrunch.com/2019/07/17/okan-hygi/

ここに至るまで、もちろん色々大変だったのですが、そんな裏でもう一つの出来事が。

ハイジの誕生を支えた前田さんがOKANを卒業されることになりました。自分の夢を形にするための卒業。ご自身でやっている「まんがたり」という事業をやっていくという決断をしました。

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ということで、退職エントリーではないですが、退職インタビューをさせてもらいました。


前田さんってどんな人??はこちらをご覧ください。

https://www.wantedly.com/companies/okan/post_articles/112360

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入社から今までの経緯

佐々木:OKAN卒業ですね・・・。僕もだいたい同じ時期に入社しましたが、ちょうど1年半くらいですよね。

前田:そうですね、2018年1月21日に入社したので、ちょうど1年半です。

佐々木:前田さんのことを知らない方のために、入社する前の経緯を教えてもらえますか?

前田:OKANを知るきっかけになったのは金城さん(現サービスデリバリーグループリード)から誘われたことでした。「うちのオフィス面白いから遊びにおいでよ。」と誘われて。もともと「モンゴルの孤児院の子どもたちの自立支援」をテーマとしたNGOのメンバーとして一緒に活動をしていた期間があって、そこから数年ぶりに会うことになったのですが、なんとなくこれは転職の誘いかな?というのをうっすら感じました。

佐々木:そこはうっすら感覚があったんですね(笑)

前田:そうかな、みたいな。でもその時には前職でもいろいろチャレンジさせてもらえてる時で、転職する気は全然なかったんですよ。なので「僕、転職する気は今ないですよ」と事前に伝えていたんですが、それでも遊びにおいでよ、と。それならいいかなと思ってオフィスに遊びに行きました。

で、金城さんと話すと思ってたらですね、「代表の沢木です」って沢木さんが出てきたんですよ(笑)

「え?」って思ったんですけど、会社の社長さんと話す機会ってそんなにないので、むしろありがたいなと思って、いろいろ話しました。実は僕、その時に初めて「自分がマンガ家を助けることで起業しようと思っている」ことを口にしたんですよね。誰かに起業のことを話したのはそれが最初だった気がします。

自分の思いやアイデアについて、沢木さんはまっすぐ「いいですね」と言ってくれたんですよ。めっちゃいい人だなと。そしてそれを実現するための選択肢として、いきなりやるのも良いけど、先に小さな会社で「会社全体を知ること」をすることをおすすめいただきました。沢木さん自身も、OKANを立ち上げる前には小さな会社で学んだと。

そこから自分の中で、事業の立ち上げフェーズを経験してみるというのも確かに良いかも、と思うようになって、小さな会社に絞って転職活動をしました。良い条件や、フィットする業務を提案くれる会社もあったんですが、自分の中ではOKANの掲げるミッションステートメントや、社会への貢献をしていく方向性が素敵だなと思って、改めてOKANの選考を受けることにしました。それで入社に至ります。人事の皆様の声を通して、改めて「自分は、青臭くてもいいから社会貢献や社会課題の解決、にモチベーションを感じる人間なのだな」と再認識する機会になりました。

佐々木:入社してから、いろいろありましたよね。

前田:いやぁ〜、いろいろありましたね(笑)まず最初はカスタマーセンターのセンター長として、少ない人数でお客様の要望にどう応えていくかということを日々考えてましたが、あの頃は大変だった〜。(遠い目)


夏頃にはオフィスおかんの価格改定もありましたしね。オフィスおかんで継続的に上げてきたサービスレベルに対して、ずっと据え置いていた料金体系を、この機会に見直そうということでの変更でしたが、お客様に納得してもらうというのは大変でした。

佐々木:その後にハイジの専任担当(1人)という形になりましたよね。その時のことって覚えてますか?

前田:まず率直に嬉しかったですね。会社として資金調達が決まって、これから本格的にオフィスおかん以外のサービスを、というタイミングでした。プロジェクトマネジメントの経験やエンジニアチームでのマネジメント経験などがあることに期待をしてくれて、「働く人のライフスタイルを豊かにする」ための次のサービスということで、会社の方向性を決めていく重要なプロダクトを任せてもらえるというのは嬉しかったです。やってやるぞ、という気持ちが大きかったです。

佐々木:でも立ち上がりのプレッシャーも大きかったですよね。

前田:そうですね。最初は「そもそも、改めて考えたときに、本当にハイジって世の中に必要なのかな?」ということから、ゼロベースで考えたりしました。他の会社のサーベイサービスがある中で、本当に自分たちが後追いでこの事業をやる必要性があるのかと。

その答えを見つけるためにも、最初はとにかくお客さんに会ってたくさんヒアリングをしました。合計で50社くらい行きましたね。50社ヒアリングをしていくと、頭の中で考えていた「そうだった」と「そうじゃなかった」がだんだん見えてきました。お客様、特に人事部の方と話す中で、ハイジーンファクターに特化して、望まない離職をなくすということは、改めて僕らがやる必要があること。そして、その部分に深い問題と悩みを抱えているなと思いました。

ちなみに7月から新しくハイジチームに参画してくれたメンバーたちも50社ヒアリング行くぞ、と早速動いてます。お客様が正解を持っているわけではないですが、お客様と直接対面で聞くことでしか見えないことも、たくさんあると感じています。


OKANの仲間の良いところ

佐々木:前田さんから見て、OKANの仲間の良いところってどんなとこですか?

前田:やっぱりミッションファーストなところですね。言い換えると、他の人のために何ができるかを自分ごととして考えられる人が多い、ということだと思います。お客様になる人たち、世の中の働いている人たちにどうやったらもっと豊かになってもらえるのか、どうやったらそんな社会を実現できるのか、ということを日々考えてますよね。そして世の中の人、と言いつつ目の前の人を具体的に想像できるレベルまで考えていると思います。

新しいハイジチームでも、経営者や人事の方が困っていることをどう解決していくか、ということを着任初日からみんな考えてくれているなと感じます。オフィスおかん事業から異動してきたメンバーも、すぐにそういう議論ができるのはすごいなと!

佐々木:なんでできるんですかね。

前田:OKANのみんなは、常にミッションを頭におきながら仕事をしていて、これを目的としているから、関わるサービスが変わったりしても、「働く人のライフスタイルを豊かにする」ための議論がすぐにできるんじゃないかなと思います。


「まんがたり」について

佐々木:せっかくなので、前田さんの次なる挑戦についても聞きたいです。まんがたりはどんな事業なんですか?

前田:マンガ家芸能プロダクションを創っています。

https://www.mangatari-comictalk.com/

ビジョンは「マンガ家がマンガを描くことだけに集中できる環境を提供する」です。そもそもは自分がマンガを10000冊以上持っていて、すごくマンガが好きで、社会人になってからも生活の一部なんです。そんなマンガを描いてくれているマンガ家さんってすごいなと思っています。

そんななか、たまたま2年前の2017年の秋に、プロのマンガ家さんとお話させて貰う機会が生まれてはじめてありました。「裏話でも聞ければ」と思って話に行った結果、知ったのは「連載しているトップ3%以外の方は、生活していくのも簡単じゃない」という圧倒的な事実。

基本的にマンガ家って個人事業主なので、マンガを描く以外にもアシスタントの採用とか、給与支払いとか、出版社との交渉とか、契約関係とか、本当にいろんなことをしてるんです。その上で売れないと赤字で連載プロジェクトが終わることすらもある。こんなに大変だと、10年後にマンガを描きたい、マンガ家になりたいと思う新人マンガ家がいなくなっちゃうんじゃないか。それを解決したい、死ぬまではマンガを読み続けたい!という、僕の私利私欲による起業です(笑)

佐々木:でもそれでマンガ家さんは助かりますし、マンガが好きな人も喜びますよね。具体的にはどんなサービスを?

前田:具体的には「まんがたりメディアマンガ事業(広告マンガ)」というサービスからスタートしています。マンガを一つのメディアと捉えたときに、「詳しい説明」は動画や、文章と図解のほうが得意なのですが、マンガの方が「興味のない人でもついつい読んでしまう」という「読了率がメディアの中でピカイチに高いので、興味が低い人でも見てくれる」という特性があるんです。なので、新規事業やベンチャーのサービス、難しい社会課題を解決する事業を、それを知ると助かるな、っていうお客様と、つなぎたい。

これにより「日本企業のアップデートをマンガで加速させる」を実現させて、世の中の前進を加速する触媒にマンガをしていきます。独自のアイデアや新しいサービス、コンセプトってなかなか伝えるのが難しいですが、これをマンガがならできるはずだと、心から信じています。これにより、雑誌連載以外でも生活できるマンガ家さんを増やして、生活基盤が整ったマンガ家さんに「人生で描きあげたい作品」を作ってもらうことを実現させます。

佐々木:OKANの仕事をしながら、土日にまんがたりの活動してましたもんね。その情熱を感じてました。

OKANで得られたものは?

佐々木:振り返ってみて、OKANで働いて得られたことってなんですか?

前田:これは個人の視点になっちゃいますが、一つのサービスの立ち上げからディレクション、推進していくという経験は大きかったですね。社長の沢木さんとも毎週議論をして、その度に多くの気づきをもらいました。社長とのここまでの距離の近さは、スタートアップならではの経験ですし、複数の事業が今後も生まれていく環境でこそ存在するものだなと思います。

あと一番大きいのは、組織全体を俯瞰して捉えた上で、自分が何をすべきかということを考えたり、実践するという経験ができたなということです。社内制度であるフリーアドレスや、部活制度などを通じて、他グループのメンバーとコミュニケーションをとるような仕組みがあったり、週1回の家族会議(全社朝礼)で情報共有や認識の統一をしたり、重要テーマについては全社全員で議論する、ということもありましたよね。こういったことによって、1人1人が会社全体のことを考えたり、ミッションに向き合う時間が作られていたような気がします。その上で、自分は何をすべきか考えたり、お互いにそういう思いを共有できたと思います。

どんな人にOKANはオススメ?

佐々木:これからOKANもメンバーが増えていくと思いますが、どんな人にOKANはオススメですか?

前田:理想を追求したい人。その理想が、ひいては社会貢献や、世の中を良くしたいというところに紐づいている人ですね。個人の技能や役職ではなくて、世の中の問題解決を本気でしたい人にオススメですね。

例えば今の会社で、「本当はこうした方が良いよな」とか「こうなったらみんな喜ぶのにな」ということを思った時に、なかなかそれを変えていくことが難しいケースもあると思います。自分でコントロールできないものもあると思うので。けど、OKANはまっすぐとそういったことを実現することを止める人はいないです。そういったことに悩んでいる人にとって、会社の方向性や、メンバーの志向性、日々の仕事への向き合い方といった面で、OKANはオススメできます。

なので、そういった変化を生んでいくことを、自分で実現していきたい人にOKANに入社してもらいたいです。発言だけではなく、実現をしたい人。社会を変えるために、自分も主人公として動いていきたいという人ですね。

佐々木:「主人公」って言葉は前田さんらしいですね。

前田:本当っすか?(笑)主人公って、別にリーダーだけじゃなく、サポート役の仕事だったとしても、僕はその人の、その人だけの唯一の人生としてみたときに、主人公なんだと思ってます。社会を変えていく主人公が集まって、働く人のライフスタイルを豊かにする仲間がOKANにもっと増えていってもらいたいですね。


OKANにどんな会社になっていってほしいですか?

佐々木:最後に社内のメンバーへのメッセージということで、OKANにどんな会社になっていって欲しいですか?

前田:大きくなっていっても、ミッションファーストを続けていってほしいです。これは自分でも言いながら、すごく難しいだろうなと思ってるのですが、ミッションにこだわることが、OKANの存在価値の一つでもあると思います。今のメンバーはみんな向き合っている人しかいないと思います。

月並みな言葉ですが、理想を追求する努力を続け、頭を絞って考えた工夫や仕組みによって、人数が増えたとしても、ミッションを大事にすることを続けてほしいです。目の前の仕事をこなしながら、環境やメンバーが変わっていく中で、拡大する中でとても大変ですが、どうしたらミッションファーストであり続けられるかということにチャレンジし続けて欲しい。これが僕のOKANの好きなところなので。

佐々木:熱いメッセージをありがとうございます!



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今回、前田さんは自分の夢・目標へ新たな一歩を踏み出すという決断をされました。でも大きな捉え方をすると、「マンガ家がマンガを描くことだけに集中できる環境を提供する」というまんがたりのビジョンも、「 ”マンガ家として” 働く人のライフスタイルを豊かにする」事業だなと思っています。

こうやってアプローチが異なったり、会社は異なったりしていても、同じ志を持った仲間として、今後も切磋琢磨していけるといいなと思っています。

そして、いつまでもミッションファーストな組織であり続けるために、これからもチャレンジと努力を重ねていこうと今回改めて思いました。

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