1
/
5

「産地を巡り、食を自分の仕事にする覚悟が決まった」──産地とお客様をつなぐ『Oisix』のバイヤーインターン

現在、オイシックス・ラ・大地ではインターンシップの受け入れを積極的に行っています。ビジネスを通じて社会課題解決に貢献したいと思う学生に、インターン経験を通じて、活きた学びの機会を提供できたらと考えています。

今回紹介するのは、長期インターンで働く大学4年生の田中樹さん。食品宅配サービス『Oisix』の商品本部にて、天候影響による規格外品や事情により余ってしまった農産物を、お手頃価格でお客様に紹介する『おたすけOisix』の担当をしています。

田中さんはインターンとして働くなかで、正社員としてオイシックス・ラ・大地へ入社することを決意。2022年4月入社予定の新卒内定者でもあります。インターン先としてオイシックス・ラ・大地を選んだ理由や、新卒入社を決めた経緯などについて聞いてみました。

インターンを通じて、自分の気持ちを確かめたい

── はじめに、インターン先としてオイシックス・ラ・大地を選んだ理由から聞かせてください。

田中さん:
もともと食べることが好きで、食に関する仕事に興味があったのですが、「自分の好きなことを仕事にするのは、どうなんだろう」と悩むところがありました。そこで、自分の気持ちを確かめるべく、食の会社でインターンをしたいと思いました。

大学3年時には、野菜スープやスムージーをサブスクリプション販売するスタートアップで半年ほどインターンし、主にインフルエンサーマーケティングを担当させてもらいました。ただ、他の業務も経験してみたいと思い、大学4年時の夏休みに、改めてインターン先を探すことにしました。

ちょうどその時に、オイシックス・ラ・大地がインターンの募集を行っていて、興味を惹かれました。募集ページに「学生の志望にあわせて、夢中になれるインターンシップ先を案内する」と書かれていて、色々な経験を積むことができるんじゃないかと感じたんです。

田中樹さん
社会学部4年。学生時代は、ビジネススクールに通ったり、友人と一緒に60名規模の無人島旅行の企画から運営を行ったりするなど新しいことに積極的に挑戦。趣味は、国内・海外のご当地グルメを巡ること。現在はヨーロッパ周遊のため、週6でアルバイトをしながら旅行資金を貯める生活を送っている。

── 田中さんが、そこまで食の仕事に興味をもった背景とは何なんですか?

田中さん:
恥ずかしながら、以前の私は栄養バランスを全く考えずに、安くておいしいものばかりを食べていました。ただ、ダイエットをきっかけに食生活を改善したところ、身体が健康になったばかりか、心も元気になったように感じたんですね。「偏った食生活はメンタル不調を招く」と言われますが、その通りだと思います。

この経験から、食の大切さに気づき、食を扱う仕事に興味をもつようになりました。多くの人たちの毎日の食生活をサポートをすることで、心身ともに健康な日々を過ごせるように貢献したい。そうした想いがあったので、オイシックス・ラ・大地の企業理念である「これからの食卓、これからの畑」には、とても共感できました。

インターン応募後の面談では、「インターンを通じて成長したい」「営業や商品開発も経験してみたい」など、色々と希望を伝えさせてもらいました。そして、「例えば、こんな仕事がありますけど、興味はありますか?」とインターン先を幾つか紹介してもらいました。

その後、就業先となるチームの皆さんとオンラインで面談させていただいて、実際の仕事の話などを聞かせてもらいました。未経験の仕事に挑戦する手前、不安な気持ちもありましたが、みなさんが暖かく迎えてくれて、「ここで頑張りたい」と思うことができました。

生産者さんにも、お客様にも喜んでいただくために

── 現在、インターンとして、どんな活動をしているかを教えてください。

田中さん:
私の所属先は、食品宅配サービス『Oisix』で扱う商品の仕入れや開発を担当する商品本部において、主に野菜や果物を担当している農産部です。現在は5人のメンバーで、契約いただいている全国の生産者さんと農産物の仕入れに関するやり取りを行っています。

農産部における私の役割としては、2022年8月から開始した『おたすけOisix』の商品設計です。『おたすけOisix』とは、猛暑や豪雨などの影響で発生してしまった規格外品など、通常の流通では扱いにくくなった食品を、購入を希望するお客様向けに通知・販売するサービスです。

サービス開始から10日で1万人のお客様に登録いただき、販売した食材の累計は26トンを超えています(2022年12月1日時点)。猛暑の影響で急激に大きくなってしまったかぼちゃや、長雨の影響で小さめサイズや曲がってしまった実が多く発生したオクラなど、様々な食品を取り扱っています。

── 日々の仕事としては、どのようなことをしているんですか?

田中さん:
具体的な業務としては、『おたすけOisix』で扱う商品を探すため、先輩社員と一緒に生産者さんを訪問していきます。そして、取り扱い候補となる農産物を見つけたら、どうやってお客様に提案していくかを考え、価格や容量などを含めた商品設計を行っていきます。

また、農産部のメンバーから「ここの生産者さんの畑で、こういう規格外品があるのだけど、『おたすけOisix』で扱えないかな?」といった相談をもらうこともあります。そうした情報をもとに、商品設計を行うことも多いです。

商品設計を終えたら、その内容を社内のメンバーにプレゼンします。そして、商品として販売することが決まったら、販売を担当する部署のメンバーや商品を提供する生産者さんとコミュニケーションを取りながら、販売から出荷に至るまで伴走していきます。

もちろん、私自身の知識や経験はまだ浅いので、チームの皆さんに本当に助けていただいています。農産物への知識はもちろん、どうするとお客様に喜んでいただける商品となるのかを必死に勉強する毎日です。

フードロスの現場を見て、課題が自分ごと化された

── オイシックス・ラ・大地で働いてみて、学びになったと強く感じる部分は、どんなところですか?

田中さん:
何をするにしても発見ばかりなのですが、特に産地に足を運ばせてもらうと学びになることが多いです。野菜や果物がどういう風に栽培されるのかも、生産者さんたちがどんな苦労や工夫をしているかも知らずに育ってきたので、目に映るもの全てが新鮮です。

それこそ『おたすけOisix』で扱うような規格外の農産物は、いち消費者の立場だと目にする機会は少ないですよね。見た目が整っていないと、味もよくないのではないかと思っていたんですが、そんなことは全くないことを知ったのも大きな発見のひとつです。

また、そうした規格外の農産物が一般的な流通では扱われずに、廃棄されてしまうことを知ったのも衝撃的でした。廃棄されてしまう量もとても多く、その現場を目の当たりにすると、「この『もったいない』を何とかしたい」という気持ちが自然と高まります。

フードロスが大きな問題になっていることは知っていましたが、オイシックス・ラ・大地で働きはじめたことで、解決すべき問題として自分ごと化されていった感覚があります。

(▲)毎週行われる青果試食会。現在販売中のもの、これから販売予定のものと分けておいしさをチェックする。

── また、インターンとして働いてみて、オイシックス・ラ・大地という会社はどう映っていますか?

田中さん:
そうですね。私が感じているのは、「まずはやってみよう」という精神がすごくある会社ということです。まずはやってみて、その結果を見ながら、色々と変えていく。行動力と柔軟性があって、何をするにしてもスピード感がとにかく早いです。

例えば、インターンとして働きはじめて直ぐに、産地に出張することになり、生産者さんとのやり取りの一部を任せてもらえるようになりました。「生産者さんに失礼がないかな」と不安に思う気持ちもあったんですが、チームの皆さんから「まずはやってみて、やりながら覚えていこう」と背中を押してもらいました。

そのため、インターンとして働いてまだ3ヶ月ですが、非常に濃厚な時間を過ごさせてもらっていると感じます。インターンとして働く前は、まさか自分が商品設計を担当し、自分の商品を持たせてもらえるなんて思ってませんでしたしね。

そういう意味では、オイシックス・ラ・大地は、インターンとか社員とか関係なく、仕事をどんどん任せてもらえる会社だと思います。生産者さんやお客様にもっと喜んでいただけるよう、これからも色々と挑戦していきたいですね。

勇気をもって行動することで、経験の幅が広がる

── 田中さんはインターンとして働くなかで、来年春から社員としてオイシックス・ラ・大地に入社することを決めました。その理由は何だったんですか?

田中さん:
様々な産地を巡らせてもらって、生産者さんと直に話をしたり、産地で起きている課題を目の当たりにすることで、「食の課題を解決することに、仕事として取り組んでいきたい」という覚悟が強くなったことが大きいですね。

情報としてただ知っていることと、体験を通じて知っていることでは、受け止め方が全く変わります。生産者さんたちのこだわりや苦労を知ることで、食の大切さを多くの人たちに伝えていきたいと、より強く思うようになりました。

また、就職先を決めるうえで大事にしていることのひとつは、どういう人たちと働くかです。オイシックス・ラ・大地の社員の皆さんの食の課題解決に取り組む本気度を、実際に働くなかで感じられたことも大きいと思います。

── 最後に、オイシックス・ラ・大地のインターンに興味のある人に向けて、メッセージをお願いできますか?

田中さん:
先ほど言ったように、オイシックス・ラ・大地は仕事をどんどん任せてもらえる会社です。食の仕事に興味がある人や、マーケティングや商品企画をビジネスで実践したい人にとって、オイシックス・ラ・大地のインターンは学びになることが多いと思います。

一方で、社員の皆さんは本当に忙しく働いているので、自ら行動していく主体性が問われる環境だとも感じています。わからないことは自分から聞いていくことが大事ですし、「この仕事を任せてもらえませんか?」と勇気をもって相談することで、経験できる仕事の幅が広がっていきます。

私の感覚的には、ひとつの行動をしたら、100が返ってくるような職場だと思っています。インターン生だからといって遠慮せずに、「なんでもやってみよう」と行動していくことが大切だと感じますし、それを社員の皆さんも望んでいると思います。

私自身、自分のできることをどんどん増やしていき、ひとりでも多くの生産者さんやお客様に貢献できるようになっていきたいです。これからも、失敗を恐れず、挑戦していこうと思います。

執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部

オイシックス・ラ・大地株式会社's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from オイシックス・ラ・大地株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?