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テレビ局のソーシャルメディア運営の薦め②

「カラオケ理論」とは。

デジタルワールドで育ってきた今の若者たちにとって、「テレビ」の存在感は、「カラオケボックスのカラオケ」の存在感と等しい、ということです。彼らがカラオケボックスに行く理由は、「歌を歌いたいから行く」わけではなく、みんなでわいわいするための「ちょうどいい場所」としてカラオケボックスに行きます。言ってみれば、カラオケはメインではない。でもサブかというと、そうでもない。

彼ら彼女にらにとって、「テレビ」も同じような存在なんです。だから決して「テレビを見ない」わけでもなければ、「テレビなんて要らない」とは微塵も思っていない。ただ、我々の世代のように「熱狂的に見る」ことをしない。

そんなテレビがカラオケ的な存在のいま、一つ確実にいえることは、番組のPRツールとしてデジタルメディアをフル活用すべきである。これをやらない番組は、デジタルワールドの人たちから完全においていかれてしまいますから。

TBSテレビ メディアビジネス局デジタルコンテンツ制作部長合田隆信 出典:「テレビ番組を作る人」