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コロナ渦中のチャリチャリの「今」と「今後」について、入社 2 週間の HR 担当中村が CEO 家本に聞いてみました!

2018 年 2 月より、福岡市にてサービスを開始したチャリチャリは、おかげ様で現在 7,500 回 / 日も使っていただくこともあるほど成長しています。今日は CEO の家本にそんなチャリチャリそして neuet の今後の展望とシェアサイクル業界について入社 2 週間の HR 中村がインタビューしました (自身の勉強のためにもと思い実施しました (笑))。

<登場人物>

聞き手: HR 中村 (右)
話し手: CEO 家本 (左)

中村:
家本さん、今日はお時間ありがとうございます!私の改めての勉強も兼ねて代表インタビューをさせてください。早速ですが、自転車・シェアサイクルの今後についてお聞きしたいのですが、「自転車活用推進法」に基づき、2018 年に「自転車活用推進計画」が始まるなど自転車の利用促進を国としても行っているようですね。今後も三密を避ける動きは続くと思いますが「自転車」という移動手段は更に活発になりそうですか?(私は三密を避けた通勤をする為にオフィスまで自転車でいける距離に住むことにしました (笑))。

家本:
そうですね。三密を避けるためにバスや電車ではなく、「自転車での移動」が社会的に必要なのは間違いないでしょう。国も新たな生活行動様式として「自転車を利用するように」と呼びかけてもいますし、実際シェアサイクル業界全体としても利用状況は落ち込むどころか、むしろ伸びていますね。
海外でも、特にパリやロンドンなどの今回のコロナ影響が大きい都市は、自転車を積極的に使うために国が新たに投資をする流れもありますし、日本も今後さらに積極的にこの分野をサポートしていくでしょうから、より自転車・シェアサイクル市場は大きくなっていくでしょうね。

中村:
社会的要請が高まるにつれて市場もより拡大しそうですね。
そんなシェアサイクル業界で弊社サービスであるチャリチャリの「今」はどうですか?

家本:
実証実験から本格的な事業に進んだ福岡では、5 月、6 月と続けて 1 日あたりの過去最高ライド数を更新し、サービス開始から約 2 年 3 ヶ月で累計 200 万ライドを達成しました。これは私が知る限り、日本国内のシェアサイクルとして圧倒的な浸透スピードで達成していると思います。

中村:
確かに福岡だと日に日に赤い自転車をみる頻度は増えていってますね。なぜこんなに利用していただけているのでしょう?可能な限り戦略や、収益観点の話も含めて伺いたいです。

家本:
ここまでサービスを利用していただけるのは「サービスの提供が自社で一気通貫である」「ネットワーク外部性がある」「価格が気軽に利用しやすい」という 3 点にこだわっているからです。
アプリは使いやすいけど自転車の乗り心地が悪い、もしくは乗り心地は良いがアプリは使いにくい、といったどちらかの分野は得意だけど、どちらかは不得意ということの無いようにサービス全体を通した使い心地にこだわっています。あと、弊社は CS (カントリーサクセス) 部門を自社内に置き、スピーディかつ正確に課題を改善するようにしています。ポート数・密度をドミナントで展開してることも使い心地を高める要素だし。1 分 4 円という価格も街のいろんな人に気軽に利用していただけるようにと思って設定しました。

収支としても 2021 年には黒字化する予測ですし、2020 年秋ごろには福岡エリア単独で Unit Economics が成り立つことを証明できるフェーズまできています。コスト面でも細かな努力を積み重ねていて、タイヤやチューブ、ベルなどあらゆるパーツをすべて自社グループの貿易会社を通じて工場から直接調達し、1つ1つのパーツの調達コストを下げています。

これまで世界中、約 20 カ国をまわり、各国のシェアサイクルを乗りつづけ、どういう使われ方しているかや、こういうシェアサイクルサービスだと失敗するな、といったことを徹底的に研究して戦略を立てました。利用したサービスは 200 種類を超えていると思います (笑)。モントリオールやワルシャワといった福岡と人口数・密度が同規模の都市でも 1 日約 20,000 回利用されています。この数字だけ見ても、シェアサイクル市場はポテンシャルが十分にある事業だと分かります。中国での大量の放置自転車問題や黒字化が難しいといったネガティブな情報もありますが、アメリカのニューヨーク、ポートランドやヨーロッパなどでは当たり前のようにシェアサイクルが街に溶け込み、事業としても成功しています。中国でもどんどんアップデートされていって、存続が難しい事業という認識は一昔前のことになっています。

中村:
社会的なニーズの高まりに加え、neuet だからこその強みを発揮しているからここまでライド数を伸ばし続けることができているんですね!
私も実はヘビーユーザーで福岡にいるときの移動手段は地下鉄 or チャリチャリでした。アプリもシンプルで使いやすいですし、自転車の乗り心地もいいんですよね。
「今後」はどんな展開を予定していますか?

家本:
今は福岡でエリアを更に広げることと、東京などの他都市展開の準備を進めています。ただ、方針としてはやみくもにどんどんエリアを広げていく!というわけではありません。
今必要とされている、福岡の更なるサービス拡充と、自転車での移動が必要な地域に絞って展開していくことを意識しています。移動に関する課題や都市力の向上のために何をすべきかは街ごとに異なるので、しっかりと調査したうえでサービス展開はしていきます。例えば坂が多い地域、東京などでは早い段階で電動アシスト自転車を投入するなど街に住む皆さまのためにどうするのが良いのか。
自分であればどのように使いたいのか。そのあたりを常に意識しながらチャリチャリが使える街を増やしていきたいですね。

中村:
色んな街であの赤い自転車を見るようになるわけですね!すでにワクワクします!
では 3 年後、5 年後の中長期的には、チャリチャリをどういう形で展開していく予定ですか?

家本:
3 年後は更に展開都市を増やし、国内シェアの 7 割を獲得する目標をたてています!チャリチャリが移動手段のインフラの 1 つとして定着していて、「ヒト」だけでなく「モノ」の移動にも役立っていると思います。

5 年後には電動モビリティサービスを進化させ、お客さまに新しい移動の選択肢を提供します。

あと、これはまだ具体的ではないですが、移動が手段ではなく、移動が目的化するような形でサービスを展開する予定です。「暇だから動画をみよう、ゲームをしよう」と同じ感覚で「空いている時間があるからチャリチャリに乗ろう」みたいなイメージ。
ただ移動手段を増やすのではなく、まちの移動の、つぎの習慣をどんどん作っていきたいと考えています。

中村:
まさに neuet のミッションである「まちの移動の、つぎの習慣をつくる」を実現しているわけですね!!
更に未来には、移動が手段ではなくそれ自体が目的になっていて、新たな体験をチャリチャリを通して提供しているんですね!!
そして直近だと、複数都市での展開や電動アシスト自転車の導入などビックイベントも目白押しですね。


家本:
確かにビックイベントが目白押しですけど、とはいえ毎日使われるサービスだから基盤をしっかりさせつつというのは大前提です。
優先順位としては安全性、その次に公共性。当たり前に存在・存続していくべきサービスですからね。
明日から山手線は使えませんなんてことになったら困るでしょ (笑)?
山手線、東京メトロ、チャリチャリくらい当たり前に街にあるものになりますよ!

中村:
改めて私自身も neuet のミッションやビジョンが理解できました。
neuet では Onboarding でこうしたミッション・ビジョンをしっかりと共有します。メンバーの人数はまだ少数ですし、スタートアップであるからこそ、メンバー全員がミッション・ビジョンを理解することが重要だと人事の立場からも考えていますし、みんなが同じ方向を向いた強い組織になるために今後もこだわっていきたいと思っています。
家本さん貴重なお時間ありがとうございました。

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