「自律・分散・協調」を土台とした、「ティール型組織」を目指すNP。「ティール型組織で働くわたし」は、社員一人ひとりにインタビューをし、各々の考えやキャリアをお伝えする連載企画です。制度や仕組みのご紹介ではイメージしづらい、雰囲気や社風をお届けします。
第2回では、2016年新卒入社の山田優花にインタビューをしました。「周りに背中を押してもらえたんです」と切り出した彼女。どのように支えられ、挑戦し、成長していったのかを詳しく語ってもらいました。
背中を押してもらいながら業務の幅を広げてきた
2016年4月、NPに新卒で入社をしました。
所属部署は「NP掛け払い」という、企業間の決済を代行するサービスのセールスグループです。新卒研修後に配属されてからずっとこのセールスグループにいて、ここを起点にいろんな業務に挑戦をしてきました。
NPでは一つの業務を極めるような働き方をする人は少なく、多くの人が複数の業務を掛け持ちしています。その理由は人それぞれですが、わたしの場合は、周りに背中を押してもらいながら担う業務の幅を広げてきました。
もともと、将来成し遂げたいことがこれといって明確にあるタイプではないんです。それよりも、今の自分が大切にしたいこと、取り組みたいと思えることに携わって、その中でスキルや器を広げたいと思って働いてきました。そのため一緒に仕事をした人に強みを見出してもらったり、キャリアの幅が広がるような業務を勧めてもらえたりしたことはとても良かったです。
強みだと気づかせてもらったことで自信がついた
Bセールスに配属された当初は、法人に対するコンサルティング営業をしていました。課題のヒアリングから導入後のフォローまで一通りやってみる中で、先輩に「導入のためのフォローが手厚いよね、相手の立場に立って、困りそうなことを先回りして伝えられている」と言っていただきました。自分としては、相手がスムーズに導入できるよう自然にやっていたことだったんです。でもそれを人から称賛してもらったことで、自分の強みとして認識することができました。
ちょうどそのころ部署内で、既存顧客フォローに特化したチーム「カスタマーサクセス」を作ろうという動きが出てきました。それまで既存顧客にNP掛け払いをスムーズに使ってもらうためのフォローは、営業担当個々人の仕事だったんです。しかし営業担当者は新規の営業活動もおこなっていたので、フォローの仕事と掛け持つのが負担となっていました。そんな状況下では、導入が決まる前の商談に比べて、導入後はどうしても対応が手薄になりがちになってしまう。だから「役割分担をしよう。カスタマーサクセスを立ち上げ、フォローの流れを仕組みとして整理しよう。」という話になりました。
プロジェクトメンバーを決めるときに、既存店フォローに向いているということで、携わるよう勧めてもらいました。強みを活かすこともできて、重要性も身をもって実感している仕事ができるのは魅力的でした。さらに自分の考えや気付きをマニュアルに落とすことで、誰もがスムーズに業務を回せるようになるのであれば、チームへの貢献度も高いなと思い挑戦してみることにしました。
未知の領域に挑戦して学んだこと
カスタマーサクセスの立ち上げと並行して、「契約管理プロジェクト」にも携わりました。
こちらも先輩に勧めてもらった仕事なのですが、今まで携わってきた業務とは違ってシステム色の強いものでした。簡単に言うと、顧客との契約を管理するツールを一本化して、社内の関係者が必要な時に必要な情報に触れられるようにする、というプロジェクトです。ツールの整備をするとなると、データ管理の構造やシステムの仕組みを理解する必要が出てきます。当時の私にはシステム周りの知見などなく、新しい領域での業務をうまく遂行できるか不安に思いました。
それでもシステムの知見が得られれば、目の前で取り組んでいるカスタマーサクセスの業務にもプラスになる。そして今後できる業務の範囲もぐっと広がる。勧めてもらったことに背中を押され、未知で不安な領域にも手を出すことができました。
契約管理プロジェクトのMTG。中長期視点、顧客視点をしっかりと意識するため、週次で顔を合わせてコミュニケーションを取っている。
プロジェクトが進むにつれて、システムの知見以外にも得られた学びがありました。部署や情報量といった前提が違う人と働くときの、コミュニケーションの取り方です。当初は「普段仕事をしている時に強めに意識している観点や、持っている情報量がお互い違っている」ということすら認識できていませんでした。ゆえに表層的なコミュニケーションが多く、すれ違いが続いてしまう。当然プロジェクトは上手く行きませんでした。
逆に「各々の観点や情報量に違いがある」ということを中間振り返りでメンバー全員が認識してからは、スムーズに進むようになりました。持っている情報をできるだけ可視化したり、1対1でそれぞれのメンバーと話す機会を増やしたり。私を含めたみんなが、前提を揃えるために工夫するようになったんです。
日ごろ何を意識して仕事をしているのか、何はわかっていて何はわかっていないのかをきちんと言葉にして伝え合い、お互いの前提を理解し合ってはじめて、建設的な議論ができる。自分の部署に閉じて仕事をしていると、暗黙の前提が揃っていることも多くなります。このプロジェクトを通して改めて、そのような前提を理解することの重要性を身をもって感じ、暗黙の前提が揃っていない人と仕事をする土台ができました。
新しい人事制度によって成長支援への共通見解ができた
最近感じているのは、個々人のキャリアを個々人が純粋に応援するという風潮が当たり前になっているなということです。普通に考えると、同じ部署の先輩であれば、その部署の生産性や成果が一番高まるように個々人のサポートをするのが当然なのかもしれません。でもNPでは、事業部の先輩が他の事業部の業務に携わるように勧めてくれたり、他社で働いてみるという選択肢も示してくれたり。個々人のなりたい将来像や持っている価値観を丁寧に聞いて、その人の成長を支援するというケースが多く見られます。
今までも、成長支援をしようという風潮がなかったわけではありません。個々人の興味領域として、他人の成長に寄り添いたいと思っていた人は少なからずいました。でも新しい人事制度「Natura」がリリースされ、「成長支援」を大切にしようという方針が打ち出されてから、みんなの中で「互いへの成長支援に力を入れよう」という共通見解ができたような気はします。
仕組みづくりの力を高めていきたい
NPへの組織風土に対する共感度が高いので、当面は会社とともに自分も成長していけたらいいなと思っています。その中でも何をしたいかの対象にあまりこだわりはなく、汎用的な仕組みづくりの力を高めたいです。傍から見れば問題なく回っている業務でも、実際に中に入ってみると、属人的になっていたり、曖昧なまま進んでいたりと課題が見えてくることも多い。それをもとに、その業務に携わっている人や知見が深い人と連携して、スムーズに回せるようなサイクルを作る。そうすれば誰でも同じ品質で、ミスも少なく仕事ができるなと考えています。
仕組みづくりやマネジメントの力を高めるためにも、ゆくゆくは他の部署に異動をしたいです。特定の環境で上手くいったノウハウも、事業フェーズや組織状況が異なるときにそのまま使えるとは限らない。様々な部署やチームで仕組みづくり、マネジメントの経験を積み、より多くの環境に適応できる力をつけていきたいです。
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