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株式会社ModelistにIT未経験から入社し、わずか2ヶ月で劇的な成長を遂げている鄧尤佳(でん ゆうか)さん。前職の多様な経験を活かしながら、AI活用やナレッジ共有の文化に身を置く中で感じた変化や気づきについて、率直にお話を伺いました。
転職への決断:コンプレックスを「強み」にしてくれたModelistのミッション
──前職は非IT分野だったと伺いましたが、Modelistへの転職を決めた理由を教えてください。
決定的だったのは、ミッション・ビジョン・バリューへの深い共感でした。
新卒で入社した会社では新規事業立ち上げに携わり、業務フロー作成やシステム・WEBサイトの要件定義、会場設営など幅広い業務を経験させていただきましたが、それが一方で「特定の専門スキルがない」というコンプレックスにもなっていました。「営業で予算を●%達成しました」「マーケティングでこんな企画をして売上に貢献しました」といったように、明確に「これが得意です」と言える武器を持てずにいたんです。
そんな中でModelistに出会い、「バウンダリースパナー※」という概念があることを知りました。『異なる業界や職種の人をつなげる人材がこれからの時代には必要だ』という考え方が、私のこれまでの「何でも屋さん」的なポジションを肯定してくれたように感じられ、そのような人材を育成していくというミッションに共感し、「ぜひ一緒に働きたい」と強く思ったんです。
※ハーバード・ビジネス・スクールのMichael L. Tushman教授が1977年に提唱。組織内外の異なる領域や専門分野をつなぎ、新しいアイデアや解決策を生み出すために橋渡しの役割を果たす機能や活動
──転職活動では最初からミッション・ビジョン・バリューを重視していたのでしょうか?
実は、最初は必須条件ではありませんでした。前職が小規模な会社で社内に相談相手がいなかったため、「ある程度の組織規模で相談できる先輩がいる」「ポジティブなコミュニケーションができる」「組織として安定していてルールが整っている」といった条件を軸に探していました。
そこにModelistの採用担当者からスカウトをいただいて、会社ホームページを確認すると「自分の求めてるキャリアだ!」という感じで。組織規模や安定性などは求めていた条件とは真逆でしたが、「このご縁は絶対に逃したくない」と直感的に感じて入社を決断しました。
仕事観の変革:「お金のため」から「自己実現のため」へ
──IT未経験からのスタートで、入社後に感じた環境の変化について印象的なことはありますか?
IT企業だからというより、Modelistだからなのかもしれませんが、関わる皆さんが仕事に対してとても前向きに取り組んでいることに驚きました。これまで経験してきた環境では「その日やることをやって終わり」「与えられた役割を果たして終わり」という感覚が強く、自己実現のための仕事という捉え方には触れてこなかったので、とても新鮮でした。
そのため、IT未経験による知識不足は日々感じているものの、それ自体が問題になることは今のところありません。
──入社から約2ヶ月が経過しましたが、ご自身に変化を感じることはありますか?
仕事に対する認識が根本的に変わりました。入社前は「とりあえずお金を稼ぐために時間を使うもの」だった仕事が、「なりたい自分になるためのもの」という捉え方に変化したんです。
代表の呉縞さんも先輩の堀口さんも、なりたい姿が非常に明確で迷いがないんですね。そんなお二人の姿を見て、私も自分自身の「なりたい姿」について深く考えるようになりました。まだ完全に決まっているわけではないので、100%の変化とは言えませんが、新しい仕事の捉え方ができるようになったと確実に感じています。
今は隔週で呉縞さんとの1on1を行っていて、そこで現在の状態と将来のなりたい姿について壁打ちさせていただいています。絶賛、変化の過程にいます。なりたい姿が明確になれば、そのための道筋をお二人は必ず示してくれるという心強さがあります。
学びの文化:失敗から生まれる組織の資産
──Modelistでは「失敗は組織の資産である」という考え方がありますが、実際に体験された印象的なエピソードはありますか?
失敗に関しては、呉縞さんの商談に同席する際の準備で印象的な出来事がありました。
商談前に相手企業について調べるなどの下準備をするよう言われていたのですが、営業未経験の私は具体的にどうすればいいかわからず、結果的に準備が不十分だったことがあったんです。
すると呉縞さんが、何をどのように準備すればよいかを非常にわかりやすいテンプレートに落とし込んで作成してくださいました。私の「わからない」「経験したことがない」という状況に対して、明確な型を作ってくださり、それが組織のナレッジとして蓄積されたんです。
そのような環境なので、わからないと伝えるのをためらわなくなりました。むしろ、IT未経験である私がある意味基準となることで、新卒研修にも使えそうな質の高いナレッジが社内に溜まっていっています。1人の「わからない」をないがしろにせず丁寧に扱うことで、誰かの「わからない」をなくすことができる。それが組織の力を強固にする1つの要素なのだと実感しました。
記録する文化:失敗も成功も作業工程もすべてがナレッジに
「失敗を資産にする」という考え方を体感した私は、さらに新しいことにも積極的に取り組むようになりました。
先日PR Timesのプレスリリースを初めて作成したのですが、初めての作業で何から始めればいいかわからない状態でした。そのため、勉強会に参加するなどして準備を進める中で、そのプロセスもすべてログとして残すようにしました。
初めての作業で、たとえ上手くいかなかったとしても、そのプロセスのログが次の人のためになるという考えがあるので、安心して進められる感覚がありました。
──作業記録がログとして蓄積される環境は、前職と比較していかがですか?
そもそも、作業記録すらもナレッジになるという考え方が新鮮でした。
新卒で入社したブランド品買取の会社では、営業に関するナレッジを有志が書く、または時々全社メールでメルマガのようなものが届く程度で、ナレッジというものがそれほど重要視されていなかったように感じます。手順書も一応ありましたが、格納場所が浸透しておらず結局属人化してしまうのは日常茶飯事でした。
前職のコンサルティング会社では、専門的な知識も多くわからないことだらけでしたが、基本的に自分で調べるしかありませんでした。もちろん聞けば答えてもらえるものの、「商談に同席して、都度わからない言葉を調べる」という感じで、体系的に学ぶことはできませんでした。
対してModelistには「記録する」文化があります。いわゆる「知識」や「手順書」だけでなく、通常業務もすべて記録するのです。会員登録やサービスのダウンロードなど、慣れていれば無意識でやることでも、すべてログに残します。入社直後は「そこまでするのか」と思いましたが、慣れてしまえば逆にスクリーンショットを撮らないことの方が違和感を覚えるようになりました。
全部を記録するのは、一見作業が増えるだけのように聞こえるかもしれませんが、便利なツールも導入しているので、全く苦ではありません。
AI活用の習得:1ヶ月半での劇的変化
──約1ヶ月半でAIを使いこなせるようになったと聞きましたが、そのターニングポイントと学習プロセス、現在の活用状況について教えてください。
ターニングポイントは、PR Timesのリリース作成で徹底的にAIを活用したことです。AIを使いこなしている呉縞さんと堀口さんが使ったプロンプトが社内に豊富に残されているので、それらを土台にしつつ「これってAIができるんじゃないか?」と試し、「実際にできた!便利!」という経験を積み重ねていきました。
プロンプト作成についても、完璧なプロンプトを書かなければという意識よりも、「とにかくAIとお友達になろう」という気持ちで、友達に相談する感覚で使って改善してを繰り返しました。分からないことがあった時は、まずNotionを検索し、見つからなければ一般的な内容はPerplexityに、社内固有の事項は直接呉縞さんや堀口さんに聞くという使い分けをしています。
そして今では、AIの使い方が自然に浮かぶようになりました。「ちょっと考えないといけないな」「この作業は地道で面倒くさいな」と思った瞬間にAIツールを開くような脳の使い方に変わってきました。ゼロから考えるのと草案ベースがあってから考えるのとでは作業コストが大きく違うので、とても楽になったと実感しています。
最適なオンライン環境:コミュニケーションやツールの活用
──転職時に「ポジティブなコミュニケーションができる環境」を求めていたと伺いましたが、入社してみてどうでしたか?
現在はリモートが中心の働き方で、先月は2回しか出社していませんが、コミュニケーションの量や質が落ちた、足りないという感覚は全くありません。一般的にリモートになるとコミュニケーション量が減ると思うのですが、Modelistでは日々SlackやNotion上で活発に会話をしています。特に堀口さんの返信が非常に早く、カジュアルに話せる空気を作ってくださっているのがありがたいです。
また、毎週月曜日のオールハンズミーティング(全社ミーティング)が対話形式なのも大きな要因だと思います。呉縞さんが全体のビジョンや経営状況、営業状況を話し、堀口さんが主にプロダクトについて話し、私が広報やその他の業務進捗を報告するという形で、それぞれに担当セクションがありますが、必ずセクションごとにリアクションが返ってきます。
全社員が集まる会議でも、発表者が一方的に話して終わりという会社も多いと思います。
Modelistは3人という人数もありますが、Notionにリアルタイムでコメントが飛び交いますし、3人とも全然ミュートにしている時間がなく、本当に会話形式でお互いにキャッチアップしていく感じです。発表時間の中でのコミュニケーション量が全く違い、一方通行ではないと感じます。
──Notion、Slack、MiroはModelistの三種の神器と伺っていますが、各ツールは、仕事の進め方やコミュニケーションにどのような影響を与えていると感じますか?
Miroはまだ勉強中なのですが、SlackとNotionの活用度には本当に驚きました。
これまではslackの強みなどは理解しておらず「みんなが使っているからSlackを使う」という印象でした。しかし、Notionの更新がslackに通知されたり、特定の絵文字をつけると別のチャンネルに転送されたりと、柔軟にカスタマイズする、醸成したい組織文化に合わせた設定ができるのがslackの強みの1つなんだと感じています。
Notionに関しては、AIが本当に便利です。例えば、私は呉縞さんのYoutube動画のレビュー作業も担当しているのですが、動画の内容を分析して要点を分かりやすくまとめたり、動画用のサムネイル画像を生成するためのプロンプトを作ったりすることもNotionの中で出来るんです。PR TIMESのリリース作成でもNotion AIを活用し、会社概要をきれいな文章にまとめたり、プロダクトの特徴を箇条書きにしてもらったりしました。
これはほんの一例で、ここまでツールを使いこなしたり、連携させている会社は他にないと思います。
バウンダリースパニング:呉縞さんから学ぶ境界を越える力
──呉縞さんの商談に同席することが多いと伺いましたが、呉縞さんからどんなことを学びましたか?
呉縞さんのつながりの広さと信頼関係の構築力が本当にすごくて、いつも驚かされています。例えば、呉縞さんの前職のSalesforce関係者の方に勉強会をお願いした時も、通常なら費用が発生するような専門的な内容を「勉強会やってよ」という軽い感じの依頼で実現してしまうんです。これまで積み重ねてきた信頼関係があるからこそできることで、会社の垣根を完全に超えた関係性の深さを目の当たりにして、Modelistが大切にしているバウンダリースパニングを体現していると感じました。
商談でも、相手をどんどん引き込んでいくのがとても上手なんです。営業未経験の私は、商談というとどこかピリピリした空気で、売る側は「絶対売るぞ」、買う側は「騙されないぞ」みたいな対立構造があるものだと思っていました。でも呉縞さんの商談は全然違って、自社で開発しているNotionCRMの革新的な機能や事業の筋道立った構想を見せることで、相手が自然と「これはすごい」「面白い」と興味を持ってくださるんです。売り込みではなく、純粋に価値を伝えて相手の関心を引く姿がとても勉強になっています。
マネジメントスタイル:成長につながるフィードバック
──呉縞さんのマネジメントスタイルで、特に印象的だった瞬間や言葉はありますか?
毎日日報を書いているのですが、その日報に1日1個は絶対にコメントしてくれることがとても嬉しく思います。
課題や伸びしろポイントに対しては、本当に長文でしっかりとコメントをしてくださり、「こういう時はこういう考え方をしましょう」という感じで、とてもわかりやすく噛み砕いて丁寧にコメントしてくださいます。
呉縞さんの中で確固たる価値観や仕事のやり方が筋として立っているので、一つ一つの指示やコメント、アドバイスの背景がよくわかるんです。例えば画面のデザインを作る時でも、なんとなく綺麗にしようではなく、「我々は素人なので、世の中に出ているイケてるプロダクトの真似をとにかくしましょう」という明確な理由があって指示をしてくれます。これは堀口さんにも言えることです。
そのため仕事がしやすいですし、次に判断しなければいけない時も、これまで言ってくれたことを振り返って「これは多分こうだったから、こうした方がいいかな」と考えやすくなるので、迷いにくくなるのが部下としてとてもありがたいところです。
「これができるようになったら、これもできるようになる」といった先の話もしてくれるので、点だけでなく、ちゃんと結びついた形でコメントをいただけるのがとてもありがたいです。
Modelistの魅力:挑戦を支える環境
──最後に、Modelistに興味を持っている方へお伝えしたいModelistの魅力を教えてください。
前向きな失敗であれば受け止めてくれる人がいます。そして、IT業界の知識が身につくだけでなく、働き方を大きくアップデートすることができます。私自身、たった2ヶ月で自分でもわかるくらい成長したと感じられるような、本当に密度の高い時間を過ごしています。
経験がないから大丈夫かなという不安がある方は、そこは全く心配しなくて大丈夫です。日々のログが自分の成長記録になる環境を、ぜひ一度覗きに来てみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!IT未経験からModelistに入社した鄧さんが、組織の文化やAI活用、バウンダリースパニングという考え方に触れながら短期間で大きく成長している様子が印象的でした。「なりたい自分」に向かって前向きに仕事と向き合う姿勢と、それを支える環境の両方が、Modelistの真の魅力なのかもしれません。
現在私たちは、プロダクト開発やマーケティングの強化に向けて採用を行っています。少しでも興味を持っていただけたら、まずは面談の機会をいただけたら嬉しいです。