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【創業者が語る創業㊙話!】~ボロアパートからの船出~

2003年に名古屋で産声を上げた【株式会社 メイション】

小学校からの幼なじみの二人がアパートの一室から始めた【結婚式二次会の幹事代行業】という全く新しいサービス!立ち上げメンバーである近藤さん・井池さん・大矢さんの3名で鍋を囲んで当時を振り返って頂きました。今回は、固い話はなるべくなしで、ざっくばらんに話して頂きました!


◆まずは、近藤さん、井池さんのお二人で起業する事になったキッカケから聞かせて下さい。


近藤:もともと私はワインが好きで、ワインショップを経営しようと思っていました。その開業資金を稼ぐために、大学卒業後は完全歩合制の営業や、デイトレーダーをやっていました。仕事は順調でしたが、独りで仕事をしている時間が多かったので、働き方、働く意義みたいな事を考えるようになったんですね。自問自答を繰り返していくと、もっと沢山の人と関わって、沢山の人に感謝されるビジネスを自分はやりたいんだ!っと思うようになりました。ワインは売るものじゃなくて、飲むものだ!って事にも気が付きましたしね(笑)


井池:ちょうど、そんなタイミングでしょうね。近藤さんから「一緒になにかしよう!!」って誘われたのが。私はその頃、名古屋を中心に芸能の仕事をしていました。 近藤さんに誘われてすごくワクワクしたのを覚えていますね。具体的にどんな事業をするかは決まっていなかったですが、近藤さんの「人を喜ばせる事をしたい!!」というシンプルな想いに共感しました。


◆結婚式2次会の幹事代行業というサービスを思いついたのはどうしてですか?



近藤: 最初に2人で色々事業アイディア出し合いました。 本当に色々考えましたね・・・合コンのプロデュース屋さんなんかも本気で企画したり・・・


井池: 離婚屋さんっていうのもありましたね。離婚をプロデュースするサービス。


近藤: そうそう、ただ、やっぱりハッピーなお仕事が良いなって事になってやめました。


井池: その頃、私が芸能の仕事をやっていた事もあって、友人から結婚式二次会の幹事や司会を頼まれることが多かったんです。周りの友達はなんだかんだ理由をつけて断るので、、結局私が引き受ける事が多くて・・・これがやってみると本当に大変だった。


近藤:そんな井池さんの体験談を聞いて「これはいけるのでは?」と思って、すぐに結婚式の二次会について調べ始めました。 まずは2人で街に出てアンケート調査をやりました。そうすると井池さんと同じように幹事を経験した人の不満の声が予想以上に多かったんです。


井池: 幹事側だけでなくて、新郎新婦側も「友人に幹事を頼んで後悔した。。。」っていう人が多かったんです。


近藤: それで、この不満を解消するサービス創れば、沢山の人に喜んでもらえる!と考えました。 それに、井池さんには様々なイベントでの司会経験がありましたから、2人の強みを活かして良いサービスが作れる!と思いました。


◆ そこからサービスOPENの準備を始めるわけですね!


井池: 最初は私が一人暮らしをしているアパートを事務所にして、会議をやっていました。



布団をどかしてスペースを作って(笑) まずは、とにかく面白いパーティーを創ろうと新ゲームや新イベントを沢山考えましたね。


近藤: でもすぐに考えるのに疲れちゃって・・・テレビゲームはじめちゃうんですよ(笑)


井池: そうそう、それでゲームで白熱して、どっちも負けず嫌いだから小競り合いがはじまって(笑)


近藤: やっている事が小学生の時と一緒(笑)


井池:それで、いかん!いかん!ってまた企画会議に戻って(笑)そんな感じでした。

良く言えば、変に力まないで自分たちも楽しみながら、毎日やっていましたね。OPEN準備が本格的になってくると、初めてやることも多くて大変でしたね。近藤さんには営業・接客に関する知見がありましたから、お客様との打合せフローを考えたり、実際に接客をするのが近藤さんの担当でした。 私はホームページやビラを作ったり、打合せ用の資料を作ったり、経理的な事をやったり、パソコンを組み立てたり。当時はパソコンも高かったので自分で組み立てて作っていました。もう全てが初めてのことだったので参考書を買ってきて、悪戦苦闘していましたね!


近藤: そうそう、本当に井池さんはなんでもやってくれたね。井池さんが本当にコツコツと細かいことをきっちりやってくれたから本当に助かった! 私は苦手な事はやらない主義なんで(笑)


大矢: 私はその頃、井池さんと同じ芸能事務所に所属していて、「井池さんがなんか変なこと始めたなぁ」「結婚式の2次会屋さん?なんだそれ??」って思っていました(笑)


井池: あ、そんな風に思っていたの??


大矢: あ・・・はい(笑) なんか、名古屋のイベント会場で井池さんがビラ配りしているのを見かけた事があって、「あれ? 井池さん何やってんだ??」って(笑)


井池: あれは大手ブライダル雑誌が主催するブライダルイベントの会場でビラ配りしていたんだよ。非公式に!(笑)


◆ 非公式??



近藤: 今は、2次会業者もその雑誌には沢山掲載されていますけど、当時は2次会業者っていうのが無かったので、私達が雑誌への広告掲載とか、イベントへの参加をお願いしても門前払いだったんです。あの時は悔しかったなぁ。


井池: それで、悔しいからそのイベントの会場入口付近でビラ配りやったんです。いかにも関係者風に!そしたら、警備員に見つかって追い出されました(笑)


近藤: そうそう、それでも諦めないで駅からイベント会場に向かうカップルを見つけてビラを配ったね(笑)


大矢: なるほど。 そんな苦労が(笑)。 それからしばらくして私も手伝うようになったんですよね。


井池: 大矢さんとは舞台やイベントの仕事で何度も一緒に仕事していたんです。大矢さんはとにかくイベントの司会なんかは天才的に上手だったんですよ!


大矢: 恐縮です。 もっと褒めてもらっていいですか(笑)


◆ ではせっかくなのでもう少し大矢さんの魅力について聞かせてください。



井池: 司会をするにも、やりやすい現場とやりにくい現場ってあるんです。イベントのカラー・集まったお客様のカラーと司会者との相性が合わないとキツイんですよね。 でも大矢さんはどの現場でも自分のカラーで染めて盛り上げるんですよ。いわゆる「客いじり」というお客さんとの絡み方が凄く上手で、けっこう毒気のあるツッコミを言ったりしても必ず笑いになっちゃうんですよね。そういう姿をずっと見てきたので、二次会のパーティーが増えてきたタイミングで私が誘ったんです。でも一回目は断られましたけどね(笑)


大矢: いや・・・だって、どんな会社か良くわかってなかったし、、、舞台とかの仕事もあったんで、、、


井池: それでも口説いて、最初は芸能の仕事もしながら二次会の仕事も手伝ってくれるようになったんです。


近藤: 私と井池さんとも全然タイプが違う大矢さんが加入したのは本当に大きかったと思う! 大矢さんが考案してくれたイベントやゲームが本当にヒットして、パーティのクチコミもどんどん広がっていったんです。 斬新なアイディアをどんどん出してくれたので、そういう才能が凄いなぁって思っていましたね。


大矢: 今日、ここのお会計私が払います!(笑)


◆ 会社を軌道に乗せるまでに沢山ご苦労があったと思いますが。



近藤: よくインタビューで苦労話を聞かれることって多いんですけど、本当に無いんですよね(笑)資本金がそこをついたら潔くやめようって決めていましたし、新しい挑戦を楽しみながら今日までやれてきたと思います。


井池: 私も同じですね。 周りから見たら「大変だね、大丈夫?」って思えたかもしれませんが(笑)強いて言うなら、パーティで使わせていただくレストランや披露宴会場に提携のお願いをしに何件も足を運んだのですが、どこに行っても相手にされなくて、けっこう雑な対応されましたね。そこは少し大変でした。 なかなか私達のサービスを理解してもらえなかったですし、そもそも話すら聞いてもらえなかったですからね。


近藤: パーティ当日に会場スタッフさんから雑に扱われる事もありましたね。 会場スタッフさんとパーティ開始前にすごく揉めた事もありました。 自分だけが嫌な思いをするのならまだしも、うちのお客様に悪影響があるような事だったので、、それはね、、、


大矢: 覚えています。めったに怒らない近藤さんが、、これ以上は言いませんが、、


近藤: 結局パーティ自体は大成功でお客様にも大変喜んで頂けたので、私も落ち着いたんですけど。パーティ終了後、揉めたスタッフの上司らしき人が謝罪に来たんです。私はもう過ぎた事なので普通に接していたんですけど、その人が私達のサービスの事をやけに色々質問してきて、、、まぁ自分たちのサービスに興味を持ってくれたのかなぁと思って色々答えたら。。。一ヶ月後にそのお店が二次会幹事代行業のサービスをやり始めたんです!ホームページみたら、その色々質問してきた人がその会社の社長で!まぁ、真似したくなるくらい良いサービスって思ってもらえたんでしょうね。今では良い思い出です(笑)


◆ 印象に残っている出来事を教えて下さい。


井池: 提携していただける会場を探すのに色んなレストランや披露宴会場を駆けずり回っていた頃の話なのですが、ある会場に訪問するとちょうど二次会が開催されるところだったんです。でも何やら様子がおかしくて、、、 店長さんに話を聞くと「友達の幹事と新郎新婦がケンカして、幹事さんが怒って帰っちゃったんだよ。」とのこと。 参加者は沢山集まっているのに、だれも二次会を仕切る人がいないで、新郎新婦様もどうしていいかわからず困っている状態でした。


すると店長さんから「君、二次会屋さんだったら、ちょっと助けてあげてくれないかな!」って言われて。 それで、急遽私が司会引き受けて、パーティをスタートさせました。あの時は、新郎新婦様も凄く不安な様子だったので意地でもなんとかしよう!って思いましたね。なんとかパーティも無事に成功して、新郎新婦様からも会場の店長さんからも本当に感謝して頂きました。 それでその店長さんから「是非、うちと提携して下さい!」って言って頂けたんです。その後もその店長さんには本当に色々とお世話になって。人と人との不思議な縁みたいなものを感じた良い思い出ですね。


近藤:そうですね。色々ありすぎて難しいな。。社長という立場で考えると、初めて大矢さんにボーナスを支給できた時ですかね。大矢さんには当時、ボランティアに近い状態で働いてもらっていたから、いつかドンと帯付きでボーナスを支給したいなって考えていたんです。 それで、大矢さんが結婚することが決まったタイミングでもあったので、お祝いの想いも込めてその夢を実現して。あの時は嬉しかったですね。会社が成長して、社員の生活、人生が豊かになっていく事は本当に嬉しく思います。起業して良かったなと思えた良い思い出ですね。


大矢: 当時はアルバイトさんの方が社員の私より給料が高いという疑惑があって(笑)そんな時にそんなボーナスを頂いたので「本当に良いんですか?」って驚きましたね。私もパーティの思い出は沢山ありすぎるので、あえてそれ以外の事をお話させて頂きます。創業して間もないころに三人で「会社が軌道に乗ったらアメリカ横断の旅行をしよう!」」って約束したんです。



それで3年後にその夢を叶えて三人でロサンゼルスからレンタカーで旅をしたんです。あれは楽しかったなぁ。



良いタイミングで一区切り出来たというか、また次のステップに向かうために三人で最高の時間が過ごせたと思っています。


◆ それでは最後に今後の目標について聞かせてください。



井池: 今の会社をもっともっと社員の皆さんが安心して働く事ができる企業に成長させることです。自分が立ち上げた会社は自分の子供のようなものですから、しっかりと育てて守っていきます。また、若いころに自分を成長させてくれた芝居の世界に自分がビジネスの世界で学んできたことを還元したいと思っています。若手の俳優の育成や日本のショービジネスのレベルアップなど、そういった事をゆくゆくはやっていきたいと考えています。


大矢: そうですね、、、単純に一緒に楽しく働ける仲間を増やしたいって思いますね。あと、私は近藤さんや井池さんに伸び伸びと自由に色んな事をチャレンジさせてもらえました。そういう環境が自分自身を成長させてくれたと思っています。ですから今の社員の皆さんにも私と同じように、伸び伸びと色んな事にチャレンジができて成長が実感できる、そんな環境を提供したいと思っています。


近藤: いくつかありますが、まずは人生を豊かにするようなサービスをこれからも沢山生み出していくこと。またそういったサービスを生み出せる起業家を沢山育成していくこと。そして素敵な時間を一緒に共有できる仲間をもっともっと増やして、共に成長して、皆で社会に貢献していくことです。この会社で沢山の人が出会い成長して人生を豊かにしてくれたらそれが一番の喜びです。最後に、さっきの大矢さんのアメリカの旅の話を聞いて、今度はみんなでヨーロッパの旅に行きたいなって思いました。新たな目標です(笑)


◆ 近藤さん、井池さん、大矢さん、ありがとうございました。


インタビューを終えて


三人のお話を伺って、とにかく楽しんで仕事をしていらっしゃる事。そしてお客様にも社員にもとにかく楽しんでもらいたいという強い想いを感じました。そういった創業者のオモイが今の社風の礎となっているのだと思います。次はヨーロッパの旅を実現したら、旅のエピソードを是非伺ってみたいです。

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