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「本質的に正しい機能やサービスとは」を問い続けた髙橋が大手 SIer から Magic Moment を選択した理由と思い

新卒で野村総合研究所にエンジニアとして入社。在職中にハッカソンへの参加や個人開発を続ける中、ソフトウェア開発におけるスキルを磨きつつも自社サービス開発への思いが高まり、勤続10年をきっかけにキャリアを見つめ直す。の紹介で Magic Moment を知り価値観に強く共感し、2022年7月に入社。2023年1月より VPoE として Tech チームを統括している。
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地力をつけたSI時代の10年を経て、本質的な価値を追い求めたいと Magic Moment と出会い、その価値観に共感。

ーこれまでのキャリアを教えてください。
 
情報科学を専攻していたこともあり、研究と就職と悩んだのですが、ITを活用したビジネスがしたいと思いエンジニアとして就職することを選択しました。
 ユーザにとって最適なアプリケーションを提供したいという考えをもって入社しましたが、クライアントの要望を形にすることが事業の目的であるので、エンジニアとして本当にユーザにとって必要な機能を必ずしも作れなかったことが性にあいませんでした。とはいえ様々なプロジェクトで経験を積むことができる(例:大規模サービスならではの厳しい要求性能に応える、や厳しいセキュリティ要求を守ったリリース、など)ので、地力を鍛えながらも休日に同期や後輩と一緒にアプリを作ってみたり、ハッカソンに出るなどしていました。

 そうすると、アプリケーションをイチから作る技術力やそれを人に知ってもらうためのプレゼン、そもそもアプリを作るための課題の見つけ方や企画の仕方などSIをしているだけでは得られない経験をしてきました。頑張った甲斐もあってハッカソンは何度も入賞することができ、Web記事(ハッカソンアクセラレータプログラム)に顔を載せてもらったりしたこともあります。

 そういった経験を買われて、自社企画の新規Webサービス構築のアーキテクトや DX を目指した PoC 実行部隊のリーダーを経験もでき、社内で有志団体を立ち上げて新規事業立ち上げに挑戦をしてみたこともありました。10年勤務する中で両手の指では収まらないくらい異動も繰り返して様々な業界をつまみ食いしてきました。

ー Magic Moment 入社のきっかけ、決め手を教えてください。
 
結果として、ソフトウェア開発においては企画から開発までのあらゆるスキルを網羅できたのではないかなと思っています。一方で自分が一番やりたかったことは自社サービスの立ち上げとグロースということだなと気づき、色々もがいたのですが、それが叶う場に私は出会うことができませんでした。そんな思いと10年間勤務した節目ということもあって、一度キャリアを思い切って変えてみようと思い至りました。

 Magic Moment のことは、先の話で触れた有志団体で一緒に活動していた後輩からの紹介で知っていました。彼が先に Magic Moment に転職していたこともあり、転職すると決めて一番最初に彼に相談しました。もともと業種業界にこだわりがなかったので、最初はいろんな企業を受けてみようと思っていた中の一つでしかありませんでしたが、価値観を共有した彼が入社するくらいなのでどんな企業か興味がありましたし、カジュアル面談を申し込むことはもはや必然だったように思います(笑)

 入社を決めたポイントは2つありました。
 1点目はコアバリューである Go True Way に強く共感したからです。これまでは顧客の要望通りにシステムを作ることが仕事だったわけですが、その要望でできていく機能はビジネス要件上仕方ないか...と思いながらも「もっとこうしたほうがいいのに」と思うことも多く、そのたびに本質的に正しい機能やサービスってなんだろう、という思いを強く持っていました。そんな思いを持っていたことから本質的な価値を追い求めようという Magic Moment の価値観に非常に強く共感しました。
 2点目は人です。スタートアップという激しい仕事環境の中では特に誰と仕事をやるかが重要になってくると考えていました。複数回の面談を通じて、楽しくエンジニアリングをしつつ、本質的な価値を追い求める姿勢をもったメンバーが集まっており、「本質的な価値を追い求めたい」と考えている自分にとって、真剣に開発に打ち込めるの環境なのではないかと感じました。それだけでなく、面談で非常に話しやすかったこともよく覚えています。

ー 実際に入社してみていかがでしょう。
 
あまり先入観を持たないように心がけていたこともあって、ギャップを感じるようなことはなかったですね。働いている人たちのイメージも特に変わらなかったです。
 それでもやはりコミュニケーションを取りやすい人が多いと思いました。それは Tech チームの人だけではなくてそれ以外の部門の方も同様でした。プロダクト開発に直接取り組んでいない人たちも楽しく真剣に価値を追い求めて仕事しているからこそなのかなと思います。会社全体でプロダクトをよくしよう、世の中に価値を届けたいと本気で取り組んでいるメンバーが当たり前にいる環境が期待どおりでしたね。

「本当に必要とされる価値はなにか」自社サービス開発の難しさと面白さ

ーどのような業務を担当しているのですか?
 
いちエンジニアとして入社するところからスタートしましたが、しばらくしてエンジニアリングマネージャーを拝命し、今はVPとして Tech チームを統括する立場になりました。
 入社直後はフルスタックエンジニアのつもりでフロントもバックでもなんでもプロダクトがより良くなるために自分の力で取り組める開発をやっていましたが、最も気になったのはインフラでした。インフラそのものが好きだというのもあるのですが、気づくといろいろ改革したくなるタイプということもあり、運用周りも含めて改善案をどんどん提案してリードしていました。今は Tech チームを統括する立場になり、プロダクト開発全般を対象に設計・開発・運用などサービスグロースに必要な改善活動を幅広く考えることができるようになったと思います。

 開発業務としては、k8s のマニフェスト管理やリソース監視とキャパシティプランニングといったインフラ関連のものから、マイクロサービスの実装(Go言語)や設計を主に担当していました。改善活動としては、linter の設定修正やリポジトリのディレクトリ構造の見直し、開発環境の運用見直しなど多岐にわたります。

 とにかくプロダクトの価値を顧客に確実に届けるためにという価値観で仕事に取り組んでいます。役割が変わったこともあり、開発の時間が減ることがあっても、プロダクト価値を高めることに今までよりも時間を使うことができるし期待されていると感じます。そのことをとてもポジティブに感じているし、チームや組織・プロダクトをより強くできることにも大きな喜びを感じています。

ー他チームとどのように仕事をしていますか?
 
主に関わるチームはプロダクトチームです。プロダクトの企画を作成する役割を持ち、その企画をもとに我々 Tech チームが実装をするわけです。とはいえ、プロダクトチームの企画をそのままに実装を進めるのではなく、企画の内容を一緒に議論してよりよい企画へと昇華させるようにプロダクトチームと Tech チームが一丸となって開発に取り組んでいます。特にプロダクトチームでは技術的なことがわからないこともあるので、Tech チームが実現方法の検討やその工数についてアイディアを出すことでより効果的かつ現実的な企画にすることを目指しています。最近は特にスクラム開発を採用しているので、以前に比べてプロダクトチームとより密接に議論ができることが増えてきています。

 他にもプロダクトはビジネス部門で実際の営業活動で使われフィードバックをもらう仕組みがすでにあります。Dogfooding と呼び、主に不具合や要望を社内ユーザーからタイムリーに受け付けることができるため、 開発体制として非常に強いところだと思っています。特に、顧客にリリースする前に社内環境に対してリリースし、Dogfooding することができるため、社内でリアルな QA ができるということです。つまり、安定的な品質を守ることや実験的な機能を先行して利用されるため、顧客へのリリース前にプロダクトを更に磨くことができます。とはいえ、社内向けのリリースといっても、実務で利用するため品質管理に手を抜くことは決してありません。

ー入社して印象に残っているエピソードを教えてください。
 
入社してから様々な場面に直面しましたが、一番大変だったと思う出来事はメール送受信周りの不具合対応をしたときですね。
 メールは Magic Moment Playbook のユーザにとってコミュニケーションをとる非常に重要な機能ですが、それが正常に動作しなくなる障害が発生しました。当然障害中はメールを送れないという状況でしたし、まだ機能の理解も浅かったのでどうすればよいかすぐにはわからず青ざめていました。ただ困っている顧客のためにも当時のリーダーにも助けてもらいながら必死にコードを読み解いて修正しリリースして事なきを得ることはできました。

 前職でも似たような障害を経験したことはありましたが、それは SI としての業務だったので、障害対応そのものは本気で進めているといっても、自分たちが作りたいものを作っているわけではないことから思い入れが持てずに少し他人事のような気持ちがあったのかもしれません。
 今は自分たちの顧客が困っているという危機的な状況というので緊張感が違いました。障害そのものも大変だったと思いますが、その気持の変化を感じたのが一番印象に残ったことかもしれないですね。

ーどのような時にやりがいを感じますか。
 
一番やりがいを感じるのは、実際に使っていただいた感想をフィードバックとしてもらったときですね。前職では開発したサービスは顧客のものなので、自分ごとと捉えることが難しくどこか他人ごとのように感じていました。今は私達が作った私達のプロダクトに対してフィードバックがもらえるというのがすごく刺激的でやりがいを感じます。

 しかしすべてのフィードバックがポジティブなものではなくネガティブなものもあります。その「ネガティブな意見をもらわないよう」にと消極的に考えるとただ動くものを作るだけになってしまい、プロダクトとしていかに本当に必要とされる価値を作れるのかに集中し、結果的にポジティブなフィードバックが得られるんだという気持ちを持ち続けることは難しいところです。まさに TRUE に向き合うことでもあり挑戦でもあります。自社プロダクト開発に携わり、一番面白く醍醐味を感じる点でもありますね。

より良いプロダクト開発のためにチームのケイパビリティを高め、更にチームを強くしていきたい

ーどのようなチームですか。
 
Tech チームはプロダクト開発に対して真摯に取り組む姿勢が強いチームだと思っています。これまでの開発はどんどん機能を追加していくことの必要性が強く、そこに真摯に取り組んできたのだと思います。今でも機能追加の必要性は高いですがそれと同じくらい信頼性向上の要求も強くなってきています。つまり機能追加と信頼性向上のための開発に同時に取り組まなければならず、その変化にうまく適応できるかが大きな課題だと思っています。
 一方で、メンバーが増えてきたことで Tech Lead を担える人も増えるなどチームのケイパビリティは確実に高まっています。このようにケイパビリティが高まれば要求への変化にも十分対応できるようになると私は信じていますので、更に高められるように、各チームがそれぞれの開発に真摯に取り組めるような体制の調整や信頼性向上のための技術を得るための勉強会主催などあらゆる面での取り組みを行っています。

ーチームで大切にしていることを教えてください。
 
本質的に価値ある機能を作ろうという思いが強いと思います。Go True Way に沿った考えを持つ人が多いからではないかと思っています。本質的価値を創り出すには、イノベーションと信頼性のバランスが大切だと思います。これは代表の村尾から強く伝えられているメッセージの一つです。信頼性だけを追い求めても新たな世界は開けない。イノベーションを起こすような機能も信頼性がないと本当の価値を発揮することができない。両者のバランスを取ることが本質的価値を創り出すことに繋がるのだと思います。
 
 今年からは SRE チームを組織化して信頼性の向上にコミットしよう、という話をした時にチーム内では反対どころか歓迎ムードがありました。みんなイノベーションを起こすような新機能を作ることに大きな意義を感じていますが、そこに信頼性を追加して本当に顧客にとって価値ある製品にすることに、より大きな意義を感じているのではないでしょうか。チームのみんなが顧客にとっての本質的価値を大切にしていることがわかるエピソードの一つかと思います。

 画面の文言一つとっても、ユーザが直感的に使えるか?それでユーザがやりたいことが叶えられるのか?ということをよく議論しています。神は細部に宿るといいますし、細部まで拘って開発しようというのは非常に良いカルチャーだと思っています。

ーチームで今後に向けて取り組んでいることは何でしょう。
 
今後は Tech チームがもっと外向きに活動していけるようにしたいと思い、社内外への発信活動や外部勉強会への参加を強化しています。
 今までは社内からのフィードバックについてもレポートを待つという受動的なものが多かったのでフィードバック内容が限定的だったのではないかと思っています。そこで開発しようとしている機能を他チームへ常に共有したり、開発で得たノウハウを対外的に発表することにより Tech チームの活動をもっとオープンにし、自らフィードバックをもらいにいけるようにしたいです。そうすることでプロダクトにとって本質的に必要なアイディアや技術が何かを能動的に理解し、よりよいプロダクトをつくることができるより強いチームになるのではないかと思っています。

「技術は手段。本質的な価値とはなにか」を問い続けたい方とご一緒したい

ーこれから、どのような人と働きたいですか?
 
常に顧客にとっての価値が何かを考え抜ける人と働きたいです。技術やスキルはあとから身につけることができると思いますが、本質的な価値が何かを気にすることができるようなマインドセットはあとから身につくものではないと思っています。
 Magic Moment Playbook を含めてあらゆるソフトウェアや技術は手段に過ぎません。顧客へ提供するサービスを持続的に供給可能なチーム体制を作ることが Tech チームに求められることであり、それにはあまり高度な技術力は必要ないと思っています。当然技術力はあるに越したことはないのですが、そういった顧客にとっての長期的な価値について考えるのが好きだという方と顧客にとっての価値について喧々諤々の議論をしていきたいですね。

そんな髙橋の休日は...

趣味はゲームで、ここ数年は FORTNITE にハマっています。私を Magic Moment に誘ってくれた後輩と一緒に夜な夜なプレイしています。お酒も好きなのでウィスキーをちびちびと飲みながらプレイするのが日々の楽しみです。前職の同期と一緒にプレイすることもあって情報交換できたりしますからいいコミュニケーションツールにもなっています。
休日は筋トレして体力と体型の維持に努めています。たまに筋トレ後に6歳の息子と公園に行ってサッカーしたりすることもありますね。筋トレはしていても持久力はないので息子にはもうついていけてないです(笑)
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