15年のマジシャン人生からLimeへ。夏井祭(31歳)の劇的ストーリー
こんにちは、株式会社Lime人事部の土海です!
今回は、高校時代からプロマジシャンとして15年間にわたって活躍し、現在はLimeで経理やオペレーションの最適化、さらにはeスポーツ事業の立ち上げにも挑戦している夏井さんにインタビューしました!
異色とも言えるそのキャリアは、常識にとらわれない柔軟な発想と行動力の塊。マジック、音楽、ゲーム、そしてビジネス——多彩なフィールドで挑戦し続けてきた夏井さんの歩みには、「やりたいことを諦めずに、全部やってみる」という熱い信念が詰まっています。
今回は、
・マジシャンからなぜLimeに?
・横領からの立て直しとは?
・支え合う仲間の存在とは?
・どうやって複数の事業を両立しているのか?
・“自由と責任”のバランスをどうとっているか?
など、夏井さんのキャリアと価値観の核心に迫ります!
【こんな方におすすめ】
・想像を超える裁量のある環境で働きたい方
・フリーランス/副業経験を活かしたい方
・自分らしいキャリアの活かし方を模索している方
・新しい挑戦をしたい方
「コロナで仕事がなくなって、次のステージを選べた」
Q、 元々マジシャンをしていたんですか?
夏井:そうです。高校1年でストリートマジックを始めてから、15年間マジック一本で生きてきました。
理科大に進学したんですが、「本気でマジックに向き合いたい」と思って中退し、専念することを決めたんです。
そこからは、マジックバーの出演、イベント、営業、講師……すべて自分で仕事をつくって、走り続ける日々でした。
大変なことも多かったけど、目の前のお客さんが本気で驚いたり笑ってくれる瞬間は、何にも代えがたいものでしたね。
土海:具体的にどのような仕事をしていたんですか??
夏井:パフォーマーとして活動する他、様々なテレビや舞台などの演出に携わることも多かったですね。TBSの『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』ではトリックの製作・考案協力をしたり、『オールスター感謝祭』の技術協力、映画『ブレードランナー2049』のリリースイベントでのエフェクト施工など、メディアや大型イベントにも関わらせてもらいました。
特に、歌舞伎町のマジックバーで客演していた時期に、業界内の人脈が一気に広がったのは大きかったです。
あの場所には、テレビや舞台、広告の世界で活躍するプロフェッショナルが自然と集まっていて。現場を重ねる中で、「次もお願いしたい」と声をかけてもらえるようになりました。
Q、 マジシャンから転職を考えるようになったきっかけは何だったんですか?
夏井:いろんな挑戦を重ねていく中で、「もう、やりたいことは一通りやり切ったかもしれないな」と感じるようになったんです。
ちょうどその頃にコロナの影響で仕事が激減して、この先どうしていくかを考えた時に、企業の一員としてて働いてみようと思いました。
「どんな場所で働きたいか」を考えたときに、思い浮かんだのが“柔軟で裁量のある環境”です。
そんな中で出会ったのがLimeでした。採用ページでLimeのMMVや写真を見て、「この会社、固定概念に縛られてないな」と感じたのが第一印象でしたね。
Q、コロナの時はどのような状況でしたか?
夏井:マジックバーや指名客など、対面での営業しかなかったので、仕事はゼロになりました。3ヶ月間無収入でした(笑)。ただ、意外と焦りはなかったですね。
それまでずっと走り続けていた分、立ち止まって「これからどうしたいか」を考える時間ができたという感覚でした。
Q、 なぜ“柔軟で裁量のある環境”を求めていたんですか?
夏井:マジシャンって、全部自分で考えて動く仕事なんですよ。企画も演出も営業も、基本はワンオペです。だからこそ、自分で動ける自由度の高い環境じゃないと、逆にやりづらいんだろうなと思っていました。
実際、Limeは肩書きや形式にとらわれず、異色の経歴でも自然に受け入れてくれる空気があって、
「ここなら、自分らしく働けそうだな」と思えたのが、飛び込む決め手になりました。
「高卒・スキルなしから始めた経理」—表舞台から裏方としての第一歩
Q、 なぜ経理という道を選んだのですか?
夏井:実は「なんとなく、できそうかも!」っていう直感があったんですよ(笑)。
学生時代から数学が得意で、模試でも県内で常に上位に入っていたこともあります。論理的に物事を整理するのが好きだったので、「数字を扱う仕事、合ってるかもな」って思ったんです。
土海: そういえば入社されるときに、IQが高いらしいと噂になってました。
夏井:一口にIQと言っても、言語的なものや動作的なものとか色々あるんですけど、数字に関係するものについてはIQ130を常に超えてましたね。
それもあって、マジック以外で通用する力をつけたいと思ったとき、経理がパッと浮かびました。
「数字は正直で、積み上げた分だけ成果になる」——その感覚が自分に合っていたんだと思います!
Q、 そこから、どうやって実際に経理の仕事を始めたんですか?
夏井:当時働いていたマジックバーの運営に関わるチャンスがあって、「少しでも多くを学びたい。」という思いから、「帳簿をつけさせてください!」って自分から直談判したんです。(笑)
まさにゼロからのスタートで、完全に“下積み”からの挑戦でしたね。そこからの3年間は、ほんと泥臭かったです……。でもその分、実務力もついて、今の仕事の土台になっています。
「表面的な経歴じゃなく“中身’’を見てくれた」
Q、 Limeを選んだ決め手は何でしたか?
夏井:採用ページを初めて見たときに感じたのは、「文章に熱があるな」ってことでした。
よくある、表面だけのキレイなことを書いてる感じじゃなくて、本音がにじみ出てるというか……「この会社、型にはまってないぞ」って直感したんですよね。
土海:採用ページって、けっこう“テンプレ感”ありますもんね(笑)
夏井:そうそう!でもLimeのページは、“自分の言葉で語れる場所かもしれない”って思わせてくれる温度感があったんです。
実際に面接を受けてみても、その印象は変わりませんでした。というか、むしろ確信に変わりました。
Q、 面接では、何を聞かれましたか?
夏井:表面的な経歴とかじゃなくて、「どういう考えで今までやってきたか」とか、「何に向き合ってきたのか」みたいな、自分の“中身”をしっかり聞いてくれたんです。
形式的な質問じゃなくて、本当に一人の人間として向き合ってくれる感じがして。
「あ、ここなら過去の肩書きじゃなくて、“これからの自分”で勝負できるかも」って、本気で思えました。
「熱いだけじゃない、想像以上に“素直で合理的な組織’’」
Q、 入社してからの印象はどうでしたか?
夏井:いい意味で「会社っぽくない!」って感じました(笑)。
年齢も役職も関係なく、みんながフラットに意見を言える雰囲気があって。
合理的な話なら、ちゃんと受け止めてもらえる。感情で押し通すんじゃなくて、本質で話す文化が根づいてるんですよね。
Q、 経営陣の人たちもそんな感じなんですか?
夏井:めちゃくちゃ素直でオープンです!特に代表をはじめとした経営陣が本当にそういう人たちなので、その空気が自然と全体に広がってるんですよ。
だから、僕も入社してすぐに違和感なく輪に入れたというか、「あ、ここは安心して本音で話していいんだな」って思えました。
Q、 今はどんな業務を担当されているんですか?
夏井:経理まわりの業務全般ですね。帳簿管理や支払い対応、業務フローの見直しなど、バックオフィス全体に関わっています。
今は経理だけでなく、サロン事業部の業務改善まで裁量をもって任せてもらっています。
他事業部ですが、「この作業って本当に必要?」といった視点で、無駄を省いたり仕組みを整えたりと、かなり踏み込んで関わらせてもらってますね。
みんなが素直で柔軟なので、自分も動きやすいし、現場がスムーズに動く手助けができるのはすごくやりがいがあります!
人事部と経理部のバックオフィス飲み会の様子です!
「前任者の横領からの再建」ー入社直後に直面した、経理崩壊の現場
Q、 経理として入社して、大変だったことってありますか?
夏井:めちゃくちゃありました(笑)。
実は入社当時、前任の経理主任が300万円の横領をしていたことが発覚して、帳簿がぐちゃぐちゃの状態だったんです。
あの時は「これはヤバいぞ…」っていう混乱の真っ只中でした。
ただ、過去にマジックバーの経営に関わったとき、まったくゼロから経理を覚えて実務をやっていた経験があったので、「こういう時こそ自分の出番だな」とスイッチが入りました。
一つひとつ記録を洗い直して、帳簿を再構築して、支払いの流れも見直して。
数ヶ月かけてようやく、経理の体制を“正常”な状態に戻すことができました。
Q、 かなり泥臭い作業ですよね…?
夏井:ほんとに泥臭かったです。毎日数字とにらめっこしながら、崩れた帳簿を一つひとつ手で組み直してました。
「なんでこんなことになってるんだよ……」って、思わず独り言が出ちゃうくらい(笑)。正直、頭も心もすり減りました。
でも、逆に言えば「一から組み立て直す」経験が、今の自分の強みになっているとも感じてます。
あのときの苦しさを知っているからこそ、今の業務改善や仕組みづくりにも本気で向き合えるし、どんな混乱が起きても立て直せる自信があるんですよね。
振り返れば、しんどかったけど、あのプロセスを経たからこそ「自分の価値」を実感できたと思っています。
Q、 そこまで大変な状況の中で、どうして頑張れたんですか?
夏井:間違いなく、同時期に入社したもう一人の経理担当の存在が大きかったですね。
彼はfreee出身ということもあり、主に労務まわりを中心に担当してくれていました。自然とお互いの業務領域が分かれていきました。
「じゃあ俺はこれやるね!」みたいな明確な分担があったわけじゃないんですけど、気づいたらお互いの役割に集中できている状態になっていたという感じです。
僕が帳簿の再構築に集中できたのも、彼が粛々と労務まわりをこなしてくれていたからこそ。
あまり多くを語らなくても、「背中でわかり合える」みたいな信頼感があって、本当に心強かったですね。
正直、あの時期は何度も心が折れかけたけど、彼の存在に何度も救われました。
「会社も、自分の事業も」—両軸で本気になれる環境
Q、 一緒に働いてて思うんですけど、夏井さんって本当に多才ですよね。
夏井:ありがとうございます(笑)。昔からとにかく好奇心が強くて、興味を持ったことにはすぐ挑戦しちゃうタイプなんです。
ゲームは小さい頃から大好きで、特にスマブラはガチ勢でした。プロともよく対戦していたし、日本最大級の大会運営にも関わっていました。
音楽もずっと続けていて、中高は吹奏楽、大学では軽音とジャズをやっていました。今でも家に揃えたオーディオ機器で音楽を聴いている時間が至福ですね(笑)。
Q、 いま、Limeと並行してご自身の事業も動かしているんですよね?
夏井:はい、今はeスポーツのマネジメント事業を立ち上げていて、代表も務めています。プロゲーマーの支援だったり、イベントMCの派遣などもしています。マジックも完全に辞めたわけではなくて、たまにイベントに呼ばれることもあります。
いろんな現場を経験してきたからこそ、業界を超えたスキルや視点がLimeの業務でも活きてくると感じています。
逆に、Limeでの業務を通して「うちの組織ってこういう仕組みがしっかりしてるんだ」って、他の事業と比較して気づけることも多いんです。
Q、 並行して事業もできるなんてすごいですね。
夏井:Limeって、自分のやるべきことをちゃんとやっていれば、他のことにも本気で取り組める会社なんですよね。
だから、僕みたいに会社員をしながら別の事業にも挑戦したい人にはすごくありがたい環境だと思っています。
たしかに「自由」って言葉だけ聞くとラクそうに聞こえるかもしれませんが、自由を得るにはそれなりの“責任”も求められる。
でも、その分だけ本気になれるし、全部がつながっていく感覚があるんです。
一見遠回りに見えるキャリアでも、「あの経験がここに活きてる」って思える瞬間がたくさんある。それがすごく面白いんですよ。
「自分の型を捨てられる人が活躍できる場所」
Q、 どんな人がLimeに向いていると思いますか?
夏井:“自分のやり方を疑える人”、つまり「柔軟な人」が向いていると思います。 Limeでは、これまでの経験よりも、「今どう動くか」が重視されます。年齢や肩書きではなく、思考と姿勢で信頼される会社だと感じています。
固まった型にこだわらず、人とまっすぐ向き合える人が、自然と活躍している印象です。
Q、 最後に、Limeに興味がある方へメッセージをお願いします!
夏井:Limeは、「今とこれから」を本気で見てくれる会社です。 挑戦したい、変わりたいと思っているなら、経歴や肩書きに関係なく、ちゃんと向き合ってくれます。
マジシャンから経理になった自分が受け入れてもらえているのが、何よりの証拠だと思っています(笑)。 だからこそ、「過去より、これからの自分に賭けたい」と思える人には、ぜひ飛び込んでほしいです。 Limeには、その挑戦を受け止めてくれる仲間が、ちゃんといます。