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さまざまな人が関わる広告動画プロジェクトを支える「進行管理」の仕事とは

動画CM制作などのプロジェクトを影で支えるのが「進行管理」の仕事です。タレント事務所・クライアント・制作チームなど、さまざまな人が関わるプロジェクトで、各所に向き合いながら制作進行をするのが「進行管理」の役目。具体的にはどのような仕事なのか。今回はLibalentのメディアコミュニティチームで進行管理を担当している谷野に話を聞きました。

コミュニティソリューション部
メディアコミュニティチーム
進行管理 リーダー
谷野

「進行管理」は出演者やクライアント、スタッフの調整役

──メディアコミュニティチームにおける「進行管理」の仕事とは?

CM動画の制作では、スポンサーである企業、出演していただくタレントさんとその所属事務所、ディレクターや作家などの制作チームなど、さまざまな立場の人が関わります。それぞれの間に立って制作進行がスムーズにいくよう調整するのが、進行管理の仕事です。

──仕事の流れについて教えてください。

ケースバイケースではありますが、多くはクライアント企業とタレント事務所をつなぐところから仕事が始まります。たとえばクライアント企業から「こんな人を起用したい」と要望があったタレントさんが所属する芸能事務所に打診をして、出演可否を確認する。出演が可能なようなら、営業からクライアントに伝えてもらい、プロジェクトがスタートするような形です。

プロジェクトをスタートさせるときは、まず納期までの制作スケジュールを立てます。具体的には台本をいつまでに仕上げるとか、撮影や編集のスケジュールですね。そのスケジュールに合わせて制作チームをはじめとする関係各所に依頼をして動いてもらいます。

──どのようなやりとりをするのでしょうか。

台本一つとっても、完成までにはさまざまな打ち合わせが必要になります。まず最初に営業担当と一緒にクライアントのオリエンテーションに参加し、細かな要望をヒアリングします。その後、構成作家の事務所に作家さんをアサインしてもらう。作家さんにクライアントの要望やコンセプトなどの詳細を伝える。上がってきた台本にクライアントの要望が盛り込まれているかを制作チームと一緒にチェックして、直しがあれば作家さんにその内容をお伝えする、などを繰り返していきます。

そうして出来上がった台本をクライアントとタレント事務所それぞれに確認してもらい、双方問題がなければようやく台本が完成します。

そこから今度は、スケジュールどおりに制作チームが撮影や編集を行えるよう、CM動画の制作をサポートします。完成した動画をクライアントとタレント事務所にチェックしてもらい、OKがでれば納品です。

一つのプロジェクトのスタートから納品までは、大体1ヶ月半くらいの時間がかかります。作業に遅れが出ないよう各所を調整するのも進行管理の役目です。

──進行管理の仕事を円滑に進めていくために大切なこととは?

「スケジュール管理」と「各所とのコミュニケーション」が大切だと考えています。
まず、「スケジュール管理」に関しては、複数の案件が同時に並行することが多いので、どのプロジェクトの何がいつ締め切りかなど、全体の進行を把握した上で、きちんと進めていく必要があります。

次に、「各所とのコミュニケーション」についてですが、冒頭の業務の流れを読んで頂いた方はなんとなくお察しかと思いますが、とにかく進行管理は社内外問わずやり取りをする相手が多いです。小さな相談から大きな相談まで気軽に話ができるよう日頃から各所とのコミュニケーションを取ることを大切にしています。

「パズルのピース」がピタッとはまる瞬間の気持ちよさ

──今の仕事でやりがいを感じる瞬間とは?

動画CMにはクライアント、タレント・マネージャー、制作チームなど、それぞれに立場が異なる人々が関わります。それぞれの立場の人の間に立って、互いの意見や要望を調整するって結構難しいんですね。

ですが各所と相談して調整しているうちに、みんなに納得してもらえる形に落ち着くことがあります。そうしたときは、まるで形の異なるパズルのピースがピタッときれいにはまったような気持ちよさがあります。それが進行管理をやってよかったと思える瞬間でしょうか。

──さまざま立場の人と関わるために大切なこととは?

それぞれの立場をきちんと理解することでしょうか。その立場や価値観を理解して尊重してあげることが大切だと考えています。

──これまでに担当した仕事で印象に残っているのは?

初めて進行管理を担当した、ある飲料メーカーのキャンペーンが印象に残っています。そのキャンペーンは、大手のお笑いタレント事務所の所属タレントさんを一度に5組も起用する大規模なもので、5組はいずれもテレビのゴールデン番組のMCやレギュラークラスの売れっ子さんたちでした。

自分が作家さんたちと打ち合わせて完成させた台本を、その方々が目の前で演じてくれる。台本が形になっていくプロセスを間近に見られたことがうれしかったですね。もともとエンターテインメントが好きだったので、そうしたエンタメの裏側を見られるのもやりがいの一つです。

──現在、自分で課題としていることは何でしょう。

進行管理チームはまだ立ち上がったばかりですので、チームの業務内容などを整理していかなければなりません。社内的にもまだ、進行管理チームの立ち位置が明確でない部分もあります。

これまでLibalentでは、一人の営業がクライアントだけでなく、芸能事務所や制作チームとも向き合ったりしてきました。そのほうが一気通貫して熱量を注ぎやすい部分もありますが、それだと増えてきた案件に対応できなくなってしまいます。

そこで制作進行の部分を専門的に担うために立ち上がったのが進行管理チームです。ですからチームの立ち位置を明確にして「進行管理チームがいてくれてよかった」と思ってもらえるようなチームにしていきたいですね。

人の意見を素直に受け止める包容力のある人を大募集

──制作進行チームで働く人に必要なのは、どのようなスキルや経験でしょうか。

さまざまな立場の人の間に立つ仕事ですから、コミュニケーション能力は必要です。異なる意見のAさんとBさん、それぞれの意見に耳を傾けた上でうまく着地させられるような調整力といいますか。それを明確に意識していなくても、振り返ってみると「そういうことがあった」レベルでよいので、思い当たるような人は、進行管理に向いていると思います。

──どのような方と一緒に仕事をしていきたいですか。

「素直」な人でしょうか。異なる意見をはねつけるのではなく、いったん自分の中で受け止める。そしてその人の考えをかみ砕いて理解してあげられるような素直さがある人と一緒に仕事ができればいいなと思います。指示されたことを、そのまま受け身で行動に移すのではなく、1回受け止めてみる素直さですね。

さまざまな立場の人が一緒にプロジェクトを進めていると、どうしても意見の齟齬が生まれたりします。そのときに意見のある人に「この人に相談してみよう。一緒に考えてもらえるかもしれない」と思ってもらえる雰囲気がある人が理想的ですね。包容力というか、揺るがないどしっとした安定感がある。そんな方にチームに加わっていただけるとうれしいです。

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