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【登壇レポート後編】Relux主催!Vacation Homeセミナー 〜宿泊の未来を語るパネルディスカッション〜

※2019年4月12日に広報ブログ(http://blog.loco-partners.com/)で投稿された記事です。

こんにちは!Loco Partners PRチームです。

3月25日に開催された、Vacation Homeセミナーのレポート記事を前編・後編に分けてお送りしています。本日は、会場からの質問も多く盛り上がったパネルディスカッションパートをお届けいたします。

【登壇者プロフィール 】
港の灯り  恵 武志氏(あったかい株式会社 代表取締役)
せとうち母家  岡田 雪清氏(インクロッチェ株式会社 役員)
リビタ ホテル事業部 チーフプロデューサー  北島 優氏
Loco Partners 取締役兼営業本部長  塩川 一樹

塩川:宿泊施設のあり方も変わってきましたね。住まうような体験価値を提供する宿泊施設が増えてきたことで、ReluxでもVacation Homeを開設しています。宿泊施設の変化とともに、カスタマーのニーズも変化し、今後は「意味消費」という風に変わっていくのではと考えています。いかに体験を売るか、現地とのつながりを提供していくかというニーズを捉えていくことが重要になっていきますね。


左から:北島氏、岡田氏、恵氏、塩川

塩川:現在マーケットでは旅館が半減している一方で、ホテルは旅館の数を超えて都市部を中心に増加しています。「いかにそろばんを回して短期で収益を上げていくか」という事業性に重きをおいたホテルが増えてきています。しかし、そこには課題もあります。こうしたマーケットの中で、これからを生き抜くための宿泊施設のあり方を議論し、みなさんの参考になる時間になれば幸いです。

まずは、ご参加された会場のみなさんの中で、3人のお話を聞いて気になることはありますか?(会場に問いかける)

参加者:京都・鎌倉など、訪日外国人が訪れすぎて、現地の交通インフラなども影響受け、もう来ないでほしいという声を伺ったことがあります。そうした地元住民のことをどうお考えでしょうか?

恵氏:神奈川県の葉山については、まだそこまで観光地化がされていないのですが、鎌倉は住民と観光客とで視点が全然違うので、そこは非常に難しいところですね。自分たちができることは、どちらにも言い分があるのでそこをつなげる役割を果たしていくことだと思います。町としても確かに課題にはなってきていますね。

岡田氏:福山も同様ですね。地域の方との声かけなど、距離感を近づけていくことが重要だと思います。

北島氏:リビタは、金沢に入ってきた観光客に、金沢のみならず北陸全土の魅力を伝えたいので、都市部への一極集中を避ける取り組みを行っていますね。そのため周辺地域の自治体にも応援してもらえるようになっています。今後の出店も広域連携を行い、周辺にも魅力のある場所を選び、観光客を周辺地域にも送客できる取り組みを実践していきたいと思います。

塩川氏:ご質問ありがとうございました。続いて私からの質問ですが、「何もないという価値」を見出すことが3人の共通点で、ある種イノベーターだと思っています。周辺の地域に身近な資産を感じていると思いますが、地域のどこに見い出しているのでしょうか?

恵氏:港の灯りは何もしないことがコンセプトで、港の灯り自体が目的地であることを目指しています。綺麗な景色を見ながら、ただぼうっとすることでお客さまを癒せればと考えており、それがお客さまにも喜ばれています。

岡田氏:里山の中にある宿なので、蛍や星空など自然で楽しめるコンテンツに溢れています。それをリスト化してお伝えすることで、自然とお客さま自身で自然を楽しむようになっています。

北島氏:リビタは都市部でやっていますが、その土地にしかないものと伝統産業の切り口に敏感ですね。そこに人のストーリー性も含めてお客さまにご紹介すると、また違う反応が返ってきますね。

塩川:そうやって何もないことが資産になるんですね。また伝統工芸のお話も、事業者の方にとってヒントになると思います。
基本的にはスピード感のある収益の回収がオーナーさんにとっては良いと思いますが、御三方のお話ではあえて様々なプロセスを経てお客さまに宿泊体験をお届けしているように感じました。実際にお客さまの反応で手応えはありますか?

岡田氏:福山はワインの名産地なんですが、そこのレストランを紹介すると、お客さまにもレストランの方にも喜ばれて、地域の役に立っている実感ができて嬉しいですね。

また、リピーターでさらに家族を連れて10名くらいで来てくれることもあります。1度目はみんなでBBQをスタッフを交えて楽しんで、「以前泊まりに来たときが楽しかったからまた遊びに来た!」と言ってもらえました。「おすすめガイドマップ(登壇レポート前編参照)」は、お客さまの層を見てからご紹介をしているので、実際に紹介したお店に行ってもらえると嬉しいし、さらに深掘りしていきたいと思っています。

恵氏:一緒に作ったりすることで、オープンするときにはすでにファンになってくれています。そういったコアなファンができることですかね。一緒にプロセスを味わうことで、ファンの方々自ら発信もしてくれるし、意味も生まれます。

北島氏:地元とのつながりができることと、応援してもらえることは大きいです。プロセスを経ることで自分たちもプロセスを勉強することができます。例えば、九谷焼の大物を作る技術が途絶えていたが、定年間近のおじいさんを引き止めて作品を作ってもらいました。そういった実体験を持って、プロセスをお客さまに伝えられる希少さがあります。

塩川:時間をかけることによって、そのプロセスにも貴重な意味が生まれてくるんですね。会場のみなさんで他に質問はありますか?

参加者:3人とも共通して地域を巻き込んでいて素晴らしいですが、地域にもともと根付く人にとって、協力する意義・動機付けをどのように築いていらっしゃいますか?

岡田氏:商業的な建物を建てていけないエリアに、小規模であるという理由で建てさせてもらいました。苦戦したのは行政でしたね。地域の方は、お子さんやご両親を巻き込んでワークショップをしたり、ジビエのカレーを屋台で出したり、という賑わいや集まりの一環として活用してもらっています。

恵氏:稲村ガ崎のアートフェスティバルで、地元の方も喜んでもらえるようなイベントを組んだり、地元の子供達の体験入店などをしています。

北島氏:ホテルは宿泊だけで事業収支を成立させているため、コンテンツをつくる方のメリットは難しいですね。応援したいという活動に対して場所を提供しているということは、わかりやすくメリットになっています。そこでやることのブランド価値をつけられれば、さらに良いですね。「こういうことやるなら、HATCHiでやろう!」という存在になり、地元の人同士のコミュニケーションを産むための沸点にもなるかと思います。

塩川:北島さんは、伝統工芸に携わる方々の中に、新参者としてはいる際の壁はありましたか?

北島氏:金沢出店に際して、人づてに人を紹介してもらい、ウェットな人間関係を築けていますね。最初に名刺出すより、自分が金沢出身で、だからこそ町をこうしたいって言った方が伝わるようです。

塩川:3人共通で、ウェットな人間関係で、泥臭くやっているんですね。

塩川:お時間も迫ってまいりましたが、他に質問のある方はいらっしゃいますか?

質問者:ニーズが少しずつ変わってきていて、「暮らすように旅する時代」になってきていると感じています。3人がワクワクする未来のポイントがあれば教えてほしいです。

塩川:宿泊に対してどういうチャレンジをしてみたいかってことですね。

北島氏:瀬戸内DMOの話がありましたが、米国の「The New York Times」で訪れるべきエリアの7位になっています。旅全体をエリアで組み立てていくことで、その北陸版をやれたらいいなと思っています。大きな視点で地域をつなげていきたいですね。

岡田氏:個人的には、施設の周りでできることを増やしたいですね。烏骨鶏を買って、畑でとれたての野菜を朝ごはんに、隣のおばあさんの笹餅を一緒につくる体験など。また、福山だけではなく隣の尾道、岡山・広島全体で横軸で盛り上げる仕組みづくりに取り組んでいきたいです。

恵氏:地元の葉山でしかできない体験、漁の体験など体験型の宿泊をやっていきたいです。宿泊施設を起点に、そのエリアをリノベーションし、エリアリノベーションにも興味があります。エリア全体を盛り上げていきたいと思っていますね。

塩川:この先の宿泊領域の未来は3人にヒントがあります。もともと、風光明媚な場所に行くことが旅でしたが、それが地域の方とのつながりやのんびり過ごすことに今、マーケットは向かって行っています。3人のお話はそのような意味で非常にヒントが詰まったものだったと思います。

本日はありがとうござました!!

おわりに

前編・後編にわたってVacation Homeセミナーの当日の登壇内容をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?Loco Partnersでは、定期的に宿泊施設のみなさまをお招きしたイベントを行っています。

イベント開催時にはFacebookや会社ホームページ等で随時発信しているので、ご興味のある方はぜひ、足を運んでいただけると嬉しいです!

Reluxは今後も、業界のみなさまとともに、旅や宿泊の未来をつくっていける存在を目指してまいります。


◆前半はこちら

出典:(https://blog.loco-partners.com/2019/04/12/201513

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